デッキ紹介【魔術師型 スマイル・ユニバース】〜先攻ワンキル〜 ①
はじめまして。
今回は《スマイル・ユニバース》を用いた面白そうなデッキを考えたのですが、実践で使うことも、どこかで披露することもないと思うので、このような形で書き留めておこうと思います。
自分の主な使用デッキは【魔術師】なので、【魔術師】の展開等も絡めて紹介していきたいとおもいます。
注意事項をよく読んだ上で記事を楽しんでいただけると嬉しいです。
注意事項
今回紹介するデッキは大会環境を想定したデッキではなく、あくまで《スマイル・ユニバース》を活躍させたいという思いで考えたデッキです。
故に、相手の展開や妨害を阻害するカードの採用やサイドデッキは考えておらず、自分中心のデッキ構築となっていますのでその点はご了承ください。
スマイルユニバースの効果
発動するターンに課せられる非常に重い誓約とデメリットとして相手のライフポイントを回復する効果が特徴的である。
9期であれば、EXデッキからの表側表示のPモンスターの特殊召喚に制限が無かったので、相手ターンに《スケープ・ゴート》のような使い方が可能だろう。
しかし、このカードが登場したのは10期の最初のパックであり、既にEXデッキからの表側表示のPモンスターの特殊召喚に制限がかかっている。
なので、このカードの力を最大限に発揮するにはリンクモンスターを特殊召喚し、リンクマーカーを広げる必要がある。
故に、わざわざリンクモンスターを用意し、効果が無効化されたモンスターを相手ターンに展開し、相手のライフポイントを回復させるという非常に使いにくいカードとなっている。
運用方法
そんな使いにくい《スマイル・ユニバース》を運用するにおいて非常に大切な部分がある。
それは相手のライフポイントを回復する効果だ。
この効果によって《シモッチによる副作用》や《堕天使ナースーレフィキュル》を併せることで《スマイル・ユニバース》の効果を最大限に活用し、相手に大きなダメージを与えることができる。
今回の構築では《シモッチによる副作用》を使用していく。
ワンキル方法と目指す盤面
2022年8月現在、《スマイル・ユニバース》の効果で特殊召喚できるモンスターのうち、最も攻撃力が高いのは3500なので最低でも3体の特殊召喚を目指すことになる。
なのでリンクマーカーが下に3つ向いているモンスターと《シモッチによる副作用》と《スマイル・ユニバース》を揃える必要があり、非常に形成が難しい盤面にみえる。
また、盤面を形成するだけでなくEXデッキに表側表示で3体の合計攻撃力が8000以上になるようにする必要もある。
その点に関してはEXデッキから表側表示で特殊召喚するリンク先を4つにする方法も考えられる。
その場合は《刻剣の魔術師》や《星遺物を巡る戦い》等でリンクマーカーを広げることが考えられるが、どちらのカードも1ターン待つ必要があり、先攻ワンキルができない。
《トロイメア・ユニコーン》のデッキバウンスを活用することで、《スマイル・ユニバース》の効果での4体目のモンスターの特殊召喚は可能なのでサブプランとして覚えておこう。
盤面を形成するために
上で紹介した盤面を形成するためには
・《スマイル・ユニバース》のサーチ
・《シモッチによる副作用》のサーチ
・EXデッキに合計攻撃力8000以上になるモンスター3体を用意する
といった現実的とは思えないような準備が必要となる。
これらを3つの項目にわけて説明していく。
・《スマイル・ユニバース》のサーチ
《スマイル・ユニバース》は「スマイル」魔法カードなので《EMスマイル・マジシャン》のモンスター効果でサーチが可能だ。
しかし、《EMスマイル・マジシャン》は魔法使い族レベル8のモンスターでありP召喚が困難である。
そこで、使用するのは《マジシャンズ・ソウルズ》と《神聖魔皇后セレーネ》のカードだ。
《マジシャンズ・ソウルズ》はデッキからレベル6以上の魔法使い族モンスターを墓地へ送ると特殊召喚可能なモンスターで《EMスマイル・マジシャン》を墓地へ送りながら特殊召喚できる。
また、《マジシャンズ・ソウルズ》は闇属性・魔法使い族のモンスターなので《星刻の魔術師》の効果でサーチして展開が可能だ。
《マジシャンズ・ソウルズ》は魔法使い族なので効果を使用した《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と併せて後述する《神聖魔皇后セレーネ》のリンク召喚につなげることができる。
《神聖魔皇后セレーネ》は魔力カウンターを取り除くことで手札、墓地から魔法使い族モンスターをリンク先に特殊召喚する効果を持つ。
前述した《マジシャンズ・ソウルズ》で墓地へ送った《EMスマイル・マジシャン》を特殊召喚することで、《スマイル・ユニバース》のサーチが可能となる。
・《シモッチによる副作用》のサーチ
《シモッチによる副作用》はどのカテゴリにも属さない永続罠カードでサーチが困難に思われる。
しかし、そんなカードをサーチする優秀なモンスターが存在する。
それは《ファラオニック・アドベント》だ。
《ファラオニック・アドベント》は自分フィールドの天使族・悪魔族・爬虫類族のいずれかをリリースすることで任意の永続罠カードをサーチする効果を持つ。
さらに、このモンスターも闇属性・魔法使い族なので魔術師カードのサポートを受けることができる。
《星刻の魔術師》でサーチをする、と言いたいところだが《星刻の魔術師》では《マジシャンズ・ソウルズ》をサーチして《EMスマイル・マジシャン》を墓地へ送りたい。
そこで、《星刻の魔術師》の②の効果を活用する。
②の効果は自分フィールドのPカードが破壊される代わりに、デッキから任意の魔法使い族モンスターを墓地へ送る効果だ。
《慧眼の魔術師》のP効果はターン1制限がないため、このタイミングで《ファラオニック・アドベント》を墓地へ送るといいだろう。
また、《慧眼の魔術師》のP効果で《黒牙の魔術師》を置き、破壊すると《黒牙の魔術師》の誘発効果で墓地の《ファラオニック・アドベント》を特殊召喚できるので無駄がない。
永続罠をサーチするためのコストは展開で余った《覇王門零》や《魔界劇団カーテン・ライザー》を残しておくか、EXデッキから悪魔族のリンクモンスターを特殊召喚するのが良いだろう。
一見、リンクモンスターはコストとして重いように感じるが、最終盤面で必要なモンスターはリンクモンスター1体なので、そこまで気にならない。
・EXデッキにモンスターを用意する
《スマイル・ユニバース》で特殊召喚するモンスターは基本的に3体。
メインギミックの展開で用意しやすいのは《アストログラフ・マジシャン》と前述した《EMスマイル・マジシャン》でどちらも攻撃力2500である。
したがって、残り1体で攻撃力3000のモンスターを用意する必要が出てくる。
攻撃力3000以上で最も展開に絡めやすいカードは《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン―オーバーロード》だろう。
ランク7であり用意しにくいように感じるが、「リベリオン」Xモンスターに重ねて特殊召喚が可能なため、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》に重ねることでランク4から展開ができる。
また、闇属性のPモンスターなので《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の特殊召喚につなげることでEXデッキに送ることができる。
構築について
これまでで説明していない採用カードについても説明していく。
ただし、通常の【魔術師】デッキで採用されるようなカードは割愛する。
・《魔界劇団カーテン・ライザー》
P効果により特殊召喚が容易なモンスター。
悪魔族なので《ファラオニック・アドベント》のコストになり、レベル4なので《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の素材にもなる。
・《熱血指導王ジャイアントレーナー》
レベル8のモンスター3体でエクシーズ召喚可能なモンスター。
この構築だと、《覇王眷竜スターヴヴェノム》や《爆竜剣士イグニスターP》、《EMスマイル・マジシャン》からエクシーズ召喚ができる。
注目すべきことは効果ダメージを与えられることであり、《スマイル・ユニバース》の効果で特殊召喚するモンスターの攻撃力を抑えることができる。
《星刻の魔術師》等が展開に絡んでいないときはこのカードや後述する《鎖龍蛇―スカルデット》でキーパーツを手札に引き込もう。
・《鎖龍蛇―スカルデット》
下向きに3つのリンクマーカーを持つモンスター。
手札交換や展開の補助も可能で使いやすい。
・《スケアクロー・トライヒハート》
リンク召喚しやすい下向きに3つのリンクマーカーを持つモンスター。
・《激撮ディスパラッチ》
リンク素材の指定が非常に緩い悪魔族リンク2のモンスター。
《ファラオニック・アドベント》のコストにもなり、下向き3つのリンクマーカーの先のモンスターを退かす際に、横向き2つのリンクマーカーが活躍する。
《トロイメア・ケルベロス》でも良い気がする。
展開例
【使用するカード】
・《EMドクロバット・ジョーカー》
・《賤竜の魔術師》
・《アストログラフ・マジシャン》
【最終盤面】
・《鎖龍蛇―スカルデット》
・《ファラオニック・アドベント》
・《スマイル・ユニバース》
・《シモッチによる副作用》
・EXデッキいっぱい
【ワンキル手順】
《EMドクロバット・ジョーカー》を召喚し《慧眼の魔術師》をサーチ
《賤竜の魔術師》と《慧眼の魔術師》をスケールにセット
《慧眼の魔術師》のペンデュラム効果で《虹彩の魔術師》を置く
《アストログラフ・マジシャン》の効果で特殊召喚し《慧眼の魔術師》をサーチ
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をリンク召喚し《覇王眷竜ダークヴルム》をEXデッキに表側表示で加える
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果で《虹彩の魔術師》を破壊し《アストログラフ・マジシャン》を手札に加える
それぞれの誘発効果と《アストログラフ・マジシャン》の効果で特殊召喚し《慧眼の魔術師》をサーチ、《星霜のペンデュラムグラフ》をサーチ、1枚ドロー
《星霜のペンデュラムグラフ》発動
《慧眼の魔術師》をスケールに発動し効果で《黒牙の魔術師》を置く
《星霜のペンデュラムグラフ》の効果で《調弦の魔術師》をサーチ
EXデッキから《覇王眷竜ダークヴルム》と《EMドクロバット・ジョーカー》、手札から《調弦の魔術師》をペンデュラム召喚
それぞれの誘発効果で《覇王門零》をサーチし《EM天空の魔術師》をリクルート
《調弦の魔術師》と《EM天空の魔術師》で《星刻の魔術師》をエクシーズ召喚し、効果で《EM天空の魔術師》を取り除いて《マジシャンズ・ソウルズ》をサーチ
《マジシャンズ・ソウルズ》の効果で《EMスマイル・マジシャン》を墓地へ送り特殊召喚
《マジシャンズ・ソウルズ》と《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で《神聖魔皇后セレーネ》をリンク召喚、魔力カウンターを3つのせる
魔力カウンターを3つ取り除き《EMスマイル・マジシャン》をリンク先に特殊召喚し《スマイル・ユニバース》をサーチ
《EMドクロバット・ジョーカー》と《覇王眷竜ダークヴルム》で《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を特殊召喚し、重ねて《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン―オーバーロード》をエクシーズ召喚
《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン―オーバーロード》と《アストログラフ・マジシャン》をリリースして《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を特殊召喚し《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果をコピー
効果で《黒牙の魔術師》を破壊し《アストログラフ・マジシャン》を手札に加える
《アストログラフ・マジシャン》の効果で特殊召喚し《黒牙の魔術師》をサーチ、《黒牙の魔術師》の効果で《EM天空の魔術師》を蘇生
スケールに《慧眼の魔術師》を発動して効果を発動、破壊する代わりに《星刻の魔術師》の効果で《ファラオニック・アドベント》を墓地へ送る
《星刻の魔術師》《神聖魔皇后セレーネ》《EMスマイル・マジシャン》《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の4体で《鎖龍蛇―スカルデット》をリンク召喚
《EM天空の魔術師》と《アストログラフ・マジシャン》をリリースし《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を特殊召喚し《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果をコピー
《黒牙の魔術師》をスケールに発動
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の効果で《黒牙の魔術師》を破壊し《アストログラフ・マジシャン》を手札に加える
《アストログラフ・マジシャン》を特殊召喚し《黒牙の魔術師》をサーチ、《黒牙の魔術師》の効果で《ファラオニック・アドベント》を《鎖龍蛇―スカルデット》のリンク先以外の場所に蘇生
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》と《アストログラフ・マジシャン》で《激撮ディスパラッチ》をリンク召喚
《ファラオニック・アドベント》の効果で《激撮ディスパラッチ》をリリースし《シモッチによる副作用》をサーチ
《スマイル・ユニバース》と《シモッチによる副作用》を伏せてターン終了
相手のドローフェイズ《スマイル・ユニバース》を発動、チェーンして《シモッチによる副作用》を発動
《アストログラフ・マジシャン》と《EMスマイル・マジシャン》と《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン―オーバーロード》を特殊召喚し相手に8000のダメージを与える
※展開に関わりがない効果は省いてある
(賤竜での回収、天空の起動効果、ソウルズドロー、スカルデットドロー等)
おわりに
P前エレクが成立しなくてもドクロ慧眼星霜とかならワンキル可能です。
こっちの展開は難しいのでぜひチャレンジしてみてください。
Twitter(@sitake_)に問題と答えを貼っておきます。
次の記事はマスターデュエルのカードプールでの《スマイル・ユニバース》先攻ワンキルの構築を紹介していきたいと思っています。
②の記事でおあいしましょう。
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