番外:国家は国民を守れるのか?
先週、中露の軍艦計10隻が日本を一周する航路を辿りながら合同訓練を行ったというニュースをご覧になられた方も多いと思います。
幸いにして日本の領海を航行することはありませんでしたが、気持ちのいいものではありません。
中露の日米に対する威嚇行動と見ることができると思います。
当然、日米とも常時中露艦隊の監視を行ったのは言うまでもありません。
ここで私が引っ掛かったのが中国海軍が沿岸警備軍から海洋海軍として大きな成長を遂げていることです。
中国は台湾の統治を巡って米国や欧州各国から外交的に横槍をいれてこられていることを非常に嫌がっています。
あと数年以内に台湾を武力侵攻をした場合の費用対効果がプラスに転じるほど軍備の整備が進んでいるとの報道もあります。
緊迫した台湾情勢の中で中国が武力行使を決断した時に、台湾の次に火の粉が降りかかるのが言わずもがな日本です。
台湾に程近い先島諸島に存する宮古・八重山は対岸の火事ではなく戦場となる可能性が高いものと考えられます。
その時に国家は国民を避難させるだけの対応が可能なのでしょうか。
現在、宮古・八重山地域には約13万人の日本国民が避難対象となると言われています。
また、現在この地域には船舶の定期便はなく、基本的に移動は空路に限定されています。
また、戦場となった場合に避難させるためには自衛隊が主となって対応しなければならないため、輸送能力を考えるとどれだけの国民を避難させることができるのか?といった具体的な訓練や枠組すらありません。
法的枠組は異なりますが、コロナウィルス蔓延時の中国武漢の邦人輸送やアフガニスタン政情不安定時の邦人輸送の結果を見る限り、現状の法体制や枠組では国家に国民を救うことは難しいと考えます。
衆議院選挙が終わり、政治が動き始めます。
政治家の皆様には是非とも国民ファーストで汗を書いていただきたいと切に願います。
おわり
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