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夏の暑さとコーラ

・今年の夏は、暑さを感じるタイミングが比較的に少ない。
 理由は単純で、ぼくが家から出ないからだ。
 決まって出るのは夕方の日が落ちた時間。
 それでも暑いが、本当の夏ではないなぁ。

 コーラも好きでよく飲む。
 貧乏性なので、買うのは大体2リットル。
 しかし、みなさんもご存知の通り、
 大体、終盤は惰性で飲んでしまう。
 むしろそうでなければ、あの気の抜けたコーラは飲めないぞ。

 そんなことに嫌気がさしました。
 買いますよ、ちっちゃいやつ、缶のやつ。
 180ミリはちょっと割高感が強すぎる。
 250ミリは我慢出来そうだったので購入。
 これは大正解。
 とんでもない発見をしたと、また自分を褒めました。

 そんなことで、コーラを家で飲みながら、
 夏の暑さなんて知らない子という感じの生活。
 知らない子と言っても、体温的に知らないという話。
 体感的に結構感じていたりする。
 定番のセミの音、廊下が蒸し暑くなっていたり、
 なんとなく排水溝がいつもよりクサイ気がしたり。
 現代っ子的感覚でいうと、配達員さんもその体感に入ってきたりする。

 Amazonにおんぶに抱っこな現代っ子としては、
 配達員さんは近所のおばちゃんよりも知り合いだったりする。
 引越しの挨拶以来、顔をみたことがないお隣さんよりも、
 定期的に顔を合わせる配達員さんの方が、よっぽどご近所さん。
 そのご近所さんから、また荷物が届いた。
 大きな水の塊、ペットボトルの束の段ボール。
 ご近所さんはとっても元気で気持ちが良い。
 滝のような汗をかいて、タオルを首に巻いている。
 そこに、すごい夏の暑さを体感したりして。

 ふと、母親だったりおばあちゃんだったりを思い出す。
 主にご近所付き合いをしてる方々。
 「今日は暑いですねぇ」なんて言いながら、
 首にタオルをかけて、汗をかきながら、
 玄関先で長話。
 「あっそうだ」毎回思い出したように少し家に入って、
 冷蔵庫だったりから、何かを取り出して、
 「はい。お裾分け」なんて言いながら、
 冷たい飲み物だったり、時にはお惣菜だったりを手渡していた。

 「すみません」
 ご近所さんに声をかけて、
 「コーラとかっていりますか?」
 ご近所さんは少し驚いた表情をしてたが、少し照れた笑顔で、
 「いただきます」
 冷蔵庫に冷やしていた250ミリのコーラを手にとって、
 ご近所さんにお裾分け。

 夏の暑さには、250ミリのコーラが効くんだと発見しつつ、
 昔憧れた大人の姿をしている自分に、少し笑顔になった。

覗いていただき、ありがとうございます。
250ミリのコーラは飲みすぎてしまうので、注意です。

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