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棗いつき 1st LIVE TOUR「TRAVEL2U」 札幌公演参加記録 -七転八起-

はじめに。

本noteは表題の公演「棗いつき 1st LIVE TOUR「TRAVEL2U」」の参加記録です。
内容は主に「如何に試される大地北海道の試練を受けたか」という点が中心です。
本note内にはセットリスト、衣装等の情報を
「基本的には記載しません」
予めご了承頂き、読み進めていただければ幸甚です。


0.おわりのはじまり


最初見た時は絶望しかありませんでしたが、
17日明け方には太平洋に抜ける予想進路になり、
賭けをすることにしました…

見出しが「0」で始まるなんて、そうそうないかなと思います(笑)。
何を隠そう、この公演への参加を私は1度断念しかけました。

なんですか台風同時に3個発生って。
なんですか台風7号関東直撃コースって。


諦めよりも先に絶望感に支配されて、全てが無に帰したと最初は思っていました。
私は以前参加した棗いつきさんのファンミーティングで「札幌行くよー!」と彼女に堂々宣言してしまい、意地でも行ってやろうという強い気持ちへと変化しました。
あの日浅草で話したコトを。
あの日浅草で2人ではしゃいだあの細い通路を。

そうなれば情報収集です。
台風予測は17日朝には太平洋上に抜ける進路。
しかし945hpaかつ最大瞬間風速60m/sを超える台風です。
羽田から飛行機に乗る予定でしたが、飛ばなければ朝イチの新幹線に立ち乗りしてでも函館へ行き、近場のレンタカー屋で2t車借りてでも札幌へ行くと腹を決めていました。
「覚悟完了」です。(笑)


1.台風一過

17日早朝。16日の被害のニュースには羽田が使えなくなった、という情報はなかったので羽田へと向かいました。
羽田へ着いて、即荷物検査を通過。
飛行機慣れしていない私にはとにかくさっさと終わらせたいコトばかりでした…。

のんきにANAの飛行機を撮っていました。
まさかこの後、あんな事になるとは…。

無事に搭乗し、昨日の台風の影響もあってか超満員の旅客を乗せ、遅れながらも私の乗ったANA55便は羽田を飛び立つのでした。
(離陸後に迷走神経反射を起こして一時的に体調不良に…。ANAのCAさん、ブランケットありがとうございました。)


2.新千歳空港保安検査場閉鎖

さて、この見出しです。
そうです、皆様も今日のニュースをご覧になられたのではないでしょうか?

そうです、あの新千歳空港保安検査場閉鎖に巻き込まれてしまったのです。
新千歳へ降りた後、何故かなかなか動かない。
保安検査場でハサミを紛失等々…細かい話は出典元のNHKのニュースを見てもらえればと。
ともかく新千歳空港に着いたのに、今度は飛行機から降りられなくなってしまったのです。
3時間は早く着く予定で、現地で先にホテルにチェックインして、のんびり札幌を回ろうと思っていた矢先のことでした。

3.飛行機からの解放

11時には着陸していたと、そう覚えています。
なかなか降りられないなぁ、そんなすぐ見つからないものなのか…と思考を巡らせつつ、なんで降りられないんだよー!と心の中で叫んでいました。

発着場が満席で、どれかを出発させないと私たちは降りられないと機長からアナウンスがあり、私たちはひたすらに待つことになりました。


その後暫くしてバスでターミナルへ行くことになり、ニュースでよく見る大統領とかがよく使うような、飛行機に直付する階段が取り付けられて、私たちは新千歳空港の滑走路からバスに乗り込みました。

映画やニュースでしか見ないあの設備。
まさか私が使うとは思いませんでした。
結構揺れました。正直怖かったです。
滑走路をバスで移動…こんな事もあるんですね

残念ながらライブの昼公演の開場は14時ちょうど。
私は整理番号が早く、個人的にはそこそこ前の方に行けるはずだったのにという悔しさとやるせなさに包まれていました。
しかし、台風で来れなくなってしまった尊敬すべき多くの「棗いつき」のファンの方の分も、せめて開演までには辿りつこうと決意し、新千歳空港駅へと走るのでした。


4.北海道よ、俺が札幌へ行くのはダメなのか?

新千歳空港駅で快速に飛び乗り、到着時刻を調べ、札幌駅から開場までの最速ルートを導く。
1分1秒でも早く、彼女の待つ場所へ。
そんな私の想いは、早くも1駅でまたへし折られるのでした。

「この電車は先行する普通電車が遅れているため、当駅で時間調整を行います」

ようやく飛行機を降りて、飛び乗った快速。
新千歳空港駅を出て、まだ1駅です。
隣の南千歳駅に到着して流れたこのアナウンス。

私はもはや札幌へ行くなと、そう言われているかのように感じてしまいました。

挫けたい。
夜公演があるんだから、別にいいじゃないか。

そんな程度の俺なのか。
棗いつきに、俺は「札幌で待ってる」と宣言した、その事実を、俺はこんな試練如きでねじ曲げていいのか。


どこかそんな想いに心を蝕まれながらも、悔しさとこの不幸の連続への強い怒りのパワーが湧き上がり、意地でも会場へたどり着くと決め、札幌駅でタクシーに飛び乗るのでした…。

5.到着

14時25分。
もう入場は粗方終わっていて、私はかなり最後の方に入ることになりました。

彼女をすぐ側で見ることができない。
棗いつきを、傍に感じたかった。
歌い踊る彼女を、もっと間近で見たかった。


そんなネガティブな思いがふつふつと湧き上がる一方で

ここまで来たんだ。
開演に間に合ったんだ。
ならば私は、この公演を盛大に盛り上げる使命を果たすべきだ。

心がふたつある、とは言い得て妙ですが。
まさにこの時の私は心が2つありました。
棗いつきを想う心が2つに。
開演までの残り僅かな時間、私はネガティブな感情を捨てました。
1番後ろからでも、彼女の「公演」を、札幌での思い出を。
どこか彼女の片隅でいい。
この想いが、届くのなら。
そう願い、私はペンライトを光らせるのでした。

6.終演

昼夜の公演に無事に参加出来ました。
内容はまだ伏せていないといけないので、また東京公演千秋楽が終わった時にそっちの記事にまとめようと思います。
今回の参加したフラスタの写真も撮りそびれてしまいました…。
夜公演はまたそれはそれでバタバタでしたが、無事に今度は整列で入ることができました。
勿論ライブはそれはもう思い切り楽しまさせて頂きました。

この感想をダイレクトに今書けないのがなかなかもどかしいです。(笑)

物販は夜の部だけガチャを回していました。
それ以外は親切な方が代行して下さり、そのおかげで夜の部はガチャガチャが回せました。
また、現場で待機列の位置や列形成時刻、コインロッカー情報等をSNSで発信してくださった方。
ご連絡をくださった方。
この場を借りて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

波乱万丈、しかし七転八起の私の札幌公演への参加は、こうして幕を閉じたのでした。

写真を撮りそびれたフラスタ。
棗いつきさんご本人のアカウントより拝借しました。
以下にリンクを貼ってありますので、ご確認下さい。

7.さいごに。

秒速で筆を進めました。
間違いなく誤字脱字あると思いますが、このまんま投稿します(笑)。
ネタバレ厳禁な今回のツアーですが、一言だけ。

「この激動の旅路に悔いは無し、最高でした。」

旅行のコンセプトが入っているツアー。
私自身の話で恐れ入りますが、実は3年ほど人生にブランクを抱えています。
今も尚、大量の精神安定剤と睡眠剤で辛うじて人間を保っているような存在です。
元々国内旅行が好きで、大学時代は福島京都福岡仙台等々…色んな所へと行きました。
しかし人生のブランクの影響で、どうにもどこかへ行く気力がもう出てこない。
部屋の外へと出ることすら躊躇う人生になっていました。

しかし、この札幌公演で私は「失った3年分」の夏を取り戻せたと感じています。
棗いつきが札幌へ行き、そこでライブをする。
それに参加するという目的が発生することで、私の心の氷山が少しずつ溶けて。

"外の世界"を恐れていた私の中の輝く一番星

そんな星の光に導かれ、私は札幌へと自ら赴いたのです。

言葉は人を変えてしまいます。
時にそれは取り返しのつかない事態にも成りうる。
それは良い方にも悪い方にも。

昼夜を通して、彼女の「歌」に触れた時。
私は「棗いつき」の綴る歌に。言葉に。
嘘偽りのない、私の本心を、奥深くの心を。
救われていたのだと、そう気付かされました。

「嘘」で塗り固めた私の中の、「本当」の私を救ってくれたのだと。

次の参加は9/7の東京公演。
楽しみな気持ちを胸に、今日は筆を置こうと思います。



以下は24.8.19追記です。
ネタバレスレスレラインだったり、
完全に私の「棗いつきのファン」としての部分を書き連ねています!
閲覧注意して下さい!

閲覧注意ですからね?!
大事なんでね、2度書きました。


8.爆レスファンサに焼かれた話

この見出しです。
まず昼から。
私は最後尾列のどセンターにポジションを取りまして、まあ見えることは無いだろうと思っていました…。
とりあえず盛り上げに徹していたのですが、
とある曲のサビでぶち上がって盛り上がったのが見えて居たんでしょうか。
彼女は「私」にまで手を伸ばしてくれていまして…でも私は一番後ろです。
きっともっと手前の人達も同じ感覚だったと思います。
ファンサ、今日凄いなーと、この時はまだゆっくり受け止めていました。
最後はける時もいちばんうしろー!!!って叫んでくれたんです。嬉しいのなんの。

そして事件が起きたのは夜でした。
私が夜は何件か戦犯かもしれないと、少し思っています。
ちなみに夜の部はだいたい4列目の右端に居ました。斜め前からたむがよく見えるナイスポイント!
ちなみにクネクネニキはもうすっかりアドレナリンとドーパミンでブチキマっていて、全力運転でした。

盛り上がる系の曲、最初に盛り上がりを見に行く時アイコンタクトしてきたりブチアゲてるの確認してから対岸にいったりと、え待って俺そんな見られてるの?!って感じでした。

いやまさかそんな、って思うんですけど、
アイコンタクトの回数がおかしい。

めっちゃ見てくる、見られてる。
最初のあの上手下手移動でほぼ目が合う。
お前そこに居るだろって何度も見に来てる。


いやそりゃ札幌行きますよって宣言しましたよ。
あの独特のペンラ回しもしてましたよ。
ライトの加減で暗いはずの顔も、目線も、全部はっきり見えたんです。
私、これ東京まで耐えれるのかな
ファンサ、神すぎでは…?
溶け堕ちそうな意識を保ち、ペンラを振り続けコールを全力を尽くしました。
オタクの自意識過剰なだけかもしれませんが
幸せな気持ちで札幌を終えられたんです。
許してください。

・ドリンクおっさんボイス

いやー、これマジで弁明させて下さい。
私2ndの時に心因性失声症で声が全くでなくて、
あの「りみっれー!」のコールも全くできなかったんです。
だから昼公演でも全力を出してて、そのまま夜公演も全力で駆け抜けてたんです。
いつもの所謂お水タイム。
ガッラガラの喉にダカラを流し込んだ瞬間、反動で

「ッヘェア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙〜〜〜」

いやもう完全に反動ですよ。許してください。
でも許されはしなかった。4列目、まあよく聞こえたんでしょうね…
物の見事に拾われて顔を隠しました(笑)。

実はこの話ここで終わりません。
もう1回やっちゃったんですよ。
彼女の「ヨシ!」と同じです。
もう反射的に出ちゃって、いやまたそれ拾うんかーいってなりました。水分補給大事だもんね!!

・イカソーメン

ここでピンと来た方はキービジュアルの告知配信に来ていたリスナーの方かと思います。
キービジュアルの衣装通りに再現された衣装。
youtubeのショートにもありますので、是非ご覧ください。
私は可愛すぎて直視が当初厳しかったのですが、
現地で直視した結果、要素詰まりすぎててこれできゃるんきゃるんしてるの可愛すぎ𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬…

さて本題。
この上着のヒラヒラの部分。
実際は装飾として下に伸びているビーズです。
それを私はキービジュアルのイラスト公開時に、イカソーメンみたいだなあと、コメントを打っていました。でまあこれも配信で拾われて、なぜか多くの皆様からイカソーメン呼びが定着していて笑いました。
そんな事があっての衣装紹介。脊髄反射のごとくイカソーメンと呟いてしまったのです。
ライブ会場だけど4列目だしさっきも拾われたしもう無いだろ、
そんな気の緩みからイカソーメンって言っちゃったやb

「イカソーメンもね、ビーズで再現されております!」

やっちった〜と爆笑しておりました。
不用意な言葉を発するとこの距離だとすぐ聞こえるのか、やば!ってなりつつyoutubeの配信並に拾われるコメントにありえんテンションがぶち上がりしてしまいました。
※俺もイカソーメン、これから食べるね

・撃ち抜き事件

これがもう本題です。
曲名はセトリバレ防止の為伏せますが、
振りの中でステージ上から観客席を指差すフリがあるんですね。
たいていは1-2列目の方が刺されることが多かったりしますが、油断してました。やられました。

過去に私はいつきさん本人と心の撃ち抜きあいを1vs1で浅草のファンミで行っておりまして、その時点で私は心に棗いつきという弾丸がぶっ刺さっていました。
つまるところバレるものはバレていました。

とあーる曲のフリ。
センターに立つ彼女が観客に指を指すのですが…

明らかにやられましたね、
アイコンタクトはそれまでにも何回もしてくれたからもう無いよな〜と淡い期待はしてたけどそれ以上のが帰ってきました。

4列目の私をガン見で刺してきました。

まーじではっきりと見えました。
幸いなことに丁度私の左前からはステージが綺麗〜に見えてたんです。
そこにまさにダイレクトに。
だいたいこういうのって前列のオタクが撃ち抜かれるものだし、そんな期待してませんでした。
私は愚かで油断をしていました。

彼女が向きを変えた瞬間。
彼女の視線が動く瞬間。
その視線の先俺しかいない?!
斜めに構えた俺の後ろはただの通路?!
その指先の向きは…え待って

あっこれ俺だ!と気づいた時には
彼女の指先が俺の方へと向いていました。


オタクって面白いんです。
私はあの指先から放たれた「棗いつき」に再度、私の本心を、最後の最後まで撃ち抜かれたのでした。

こんな爆レスは初でした…。
放心状態0.5秒。
その後はアドレナリンで完全にぶっ飛びました。

序盤からクネクネニキ全開運転させて貰いましたがここまでファンサ帰ってくるの?!って感じです。
ありがとう棗いつき。
俺の一番闇の心すらも撃ち抜いてったよ。

追記でこれを書こうか悩んでいたところに尊敬している棗いつきさんのファンの方からもアドバイスを頂いたので、書ききることにしました。

札幌公演参加記録 以上となります。
1番最後まで読んで頂きありがとうございました!

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