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バタリアンの思い出

多分水曜ロードショーでやってたのですが、めっちゃ怖かったです

死人を生き返らせる薬があってそれでゾンビ化してそいつを焼いたら煙がもくもく出て雨がふってその薬が墓場にばら撒かれてゾンビ大発生、確かそんな感じです

けっこうちゃんとした設定ですよね、そんでバタリアンってしゃべるんですよ、ゾンビってしゃべらないのがそれまでのお約束だったのですが、私の知る範囲ではゾンビがしゃべるというのはこれが初なのでは?

個人的にはゾンビはしゃべるほうが怖いなと思ってます、無言ってもうそれって物みたいな災害みたいな感じで怖さが少ないなってなります

そんでこの画像のオバンバってやつがしゃべるんですよね、そこでオバンバは「なぜ人を襲うのか?」ということを語りだすのです

オバンバが言うには人間の脳みそを食べることでほんの少し痛みが和らぐんです、だから人間を襲うのですて

バタリアンコスパ悪すぎですね、ほんのわずか和らぐ痛みのために人を襲ってそいつもバタリアンにして、結局バタリアンになったそいつもずっと身体が痛いわけですよ

これはなにかテーマがあるのでしょうか、人間は自分のほんのわずかな欲のために人から奪う生き物だといいたいのでしょうか・・・そういうメタファーなんでしょうか

バタリアンの増え方がケムリで雨が降ってというのはスモッグ公害みたいなのかもしれませんけど、増え方としては上手い設定ですよね

バタリアンの監督、脚本はダンオバノンという人で、この人はエイリアンの脚本をやってる人なんです、だから設定はしっかりしてます

バタリアンあんま覚えてないのでダンオバノン監督の話をします

学生時代から脚本を書いててそのとき映画を作ったのですが、チアリーダーがめっちゃでかいっていうお話です、かぼちゃワインではありません、巨人です数十メートルです、面白そうな映画ですよね

そんでホドロフスキーという映画監督に「魂の戦士」だと思われて映画製作を一緒にやるわけですタイトルは「DUNE(デューン)」っていうSF映画なんですが、まあいろいろあって頓挫します

もし完成したらSF映画の金字塔となる凄まじい映画だったのですが、未完の大作となったのです、しかしデューンの絵コンテとかがものすごい分厚さで描いてあって、後のSF映画に多大な影響を与えたのです

そんで仕事を失ったダンオバノンは金ないしなんか仕事しなくちゃってなって、どうやらなにかSF映画の企画があるそうだぞと、しょうがない金もないし働くか・・・ジョージルーカス?こんな聞いたこともない無名のやつにまともなSF映画なんて作れるわけねえ、どれ俺が参加して少しでもまともな映画にしてやるか!とダンオバノンはその映画のCGシーンの製作をやるわけです、その映画は予想以上にヒットしました、それがスターウォーズでした

本来ならばDUNEでSF映画の頂点に立つ予定だったのにスターウォーズに全部もっていかれ失意のどん底にあったダンオバノン、彼は友達の家に居候して酒を飲んでぐーたらと過ごす日々が続きました

しかしこんな飲んだくれをいつまでも居候させるほど友達も甘くはありません、なんとかしてやる気を出してもらわねば・・・彼はダンオバノンを奮起させるため説得しました

「お前才能あるんだからさ!がんばれよ!そうだ!あの昔お前が書いたやつ、なんだっけ?B29に妖怪が出てきて乗組員を襲う話!あれ面白かったじゃん!」

内容はグレムリンという日本の妖怪が第二次世界大戦中のB29爆撃機に現れて人を襲うって話です

実際にあった話です、日本を爆撃するときに計器が狂ったということでこれは日本の妖怪グレムリンだと、グレムリン現象と呼ばれてます

友達にいわれてダンオバノンは「それだ!」となって、それを元にエイリアンの脚本を作ったのです、グレムリンはエイリアンとしてB29は宇宙船に変換して

こうしてSF映画の名作エイリアンが誕生しました

そして今年の秋には映画DUNEが公開します、監督はドゥニなんたら、「メッセージ」の監督やった人ですね

もうね、全然バタリアンの話してないねほぼエイリアンだね

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