レベルファイブ日野晃博は弱者戦略
妖怪ウォッチは大好きです、だってジバニャンかわいいじゃん
そんなわけで日野晃博は天才ではないけどすごいよねって話を
日野本人もいってることですが
「天才が1人ですごいものを作る時代は終わった」と
自分が天才ではないということを認めて、あくまで自分はユーザーに合わせてものを作っていくというスタンスなんです
そのためにどうすればいいかを理詰めで考えます、子供はなにを求めているか?どうやって売り込むか、マーケットを意識して徹底的にリサーチして確実にヒットをさせること、これぞ弱者戦略です
レベルファイブはもともとドラクエ8、9のプログラムをやってましたが自社ではドラクエのような強いタイトルはもっていません
ドラクエならばいいものを作れば確実に売れて確実に評価されますが
レベルファイブではそんな余裕がないのです
弱者が生き残るために取った作戦、それがクロスメディア戦略です
イナズマイレブンやダンボール戦記とか妖怪ウォッチとかがあるけど
まあボクが一番詳しいのが妖怪ウォッチなのでそれを例に語ります
まず世に最初に出たのがコロコロのマンガ版妖怪ウォッチです
同時にアニメをスタートさせてグッズ、おもちゃも作っておいて3DSでゲームを発売
ほぼすべて同時にやることで人の注目を集めることができます
そして妖怪ウォッチというコンテンツそのものも非常に完成度が高いんです
普通は例えば人気マンガがあって、それがアニメ化して、グッズ化してゲーム化するなんて流れがよくあるんですが、グッズを作るにしろゲーム化するにしろ時間がかかります、そのうちに視聴者、ファンが離れていってしまい、ブームが去って売れ残ってしまう・・・まあそういうリスクもあるので生産調整をしてちびちび売っていく、そうこうしてたらチャンスロスになってしまったり・・・
とにかくコンテンツビジネスというものは先が読みにくいんです
妖怪ウォッチのようなクロスメディア戦略をすれば、最初におもちゃをたくさん作ってもアニメの製作話数とかはかなり先まで決定しているのでそうそう売れ残ることもなくなるし、一番売れる時期に売れます
そして妖怪ウォッチはDVDがめちゃくちゃ安いんです、そこで利益を取らないんです、アニメを見てもらえればそれだけおもちゃやゲームの売り上げに繋がるのです
なによりアニメのクオリティが素晴らしい、内容に自信があるからこそできる戦略なんです
1話と25話は日野社長自ら脚本をやっているんですが、ジバニャンとエミちゃんの関係が明かされるのは感動ものですよ、しかも劇場版にまで繋がっていくという計算しつくされたストーリー
日野さんは本当にすごいストーリー作り上手いんですよ、ガンダムAGEを見たらよくわかるんですけどね、富野監督のような天才ではないけど計算して絶対に面白いものを作れるんです
でもそんな日野さんのレベルファイブでもスナックワールドは爆死しましたね、天才だろうと計算だろうと通用するとは限らない厳しい時代ですね