揺れる私/不妊治療記録①
拝啓 神様。
私に赤ちゃんをください。くださらないなら、諦める覚悟をください。
🐈
私の不妊治療について、完全主観で記録してみる。
誰のためでもない私のためだけど、記したって、記さなくたって辛い。
だったらせめて、声にならない思いを、あてもなく発してみよう。
不妊治療記録①
過去を振り返る。
20代後半で結婚。
籍を入れてから約1年後に結婚式。
ようやく子供のことを本気で考え出して妊活スタート。
といっても、何年も使っていた生理日管理アプリの示してくれる排卵日のあたりをなんとなく目指す、そんな日々。
出張でタイミングがあわない。忙しくて忘れてた。
もちろんそんな月もあった。
それでも気が付くと避妊を辞めて1年。
そんなあたりに世の中がテレワークを導入せざるを得ない事情となり、時間調整がしやすくなった。
仕事は結構な激務の部類で、生活習慣としてはよろしくない状況ではあった。
仕事を辞めたら授かるかも?と思っていたくらいなので、大変言い辛いけれども私にはベストタイミングであった。
こんな時期だけど、、、病院で検査してもらうことにした。
とりあえず私ひとりだけで進めてみようと決めた。
地元では結構大手の不妊治療専門のクリニックに決めた。
普段は運転をしないので、駅から近いクリニックを希望していた。
妊婦さんを見かける勇気はなかったので、産科が併設でないことも条件のひとつに加えていた。
真面目な妊活をしていないくせに、いっちょ前に敏感になっていた。
検査は生理周期に合わせるものもあって、その上診療予約は取り辛かったが(大手なのですぐ予約が埋まってしまう)、基本的な検査から卵管造影検査までをなんとか終えた。
なんだか流れ作業のような事務的な感じのまま、ここまで約2か月くらい、数万円の出費である。
自分の身体を知るための検査だけで、ここまで時間とお金がかかるとは。。
わかったことはざっくり、排卵後の黄体ホルモンの数値が低いことと、卵管が狭窄気味ということ。年齢に対して卵子の数は多めとのこと。
生理痛の何十倍も痛みを感じた卵管造影検査中に、先生が言った。
「卵管が細いね。これはFT手術をしよう。両方しておこう。両方やると32万だけど、保険適用で8万くらいになるから!」
痛みが辛くて「帰りは絶対タクシーを呼ぼう。今日はご飯も作れないかも。」なんて思いながら、若干朦朧としていたところだったが、先生の言葉が耳に入ってきた瞬間、痛みよりも妙な違和感を覚えた。
この人はなんでこんなに軽い言い方なんだろう?
FTってなんだ?手術?32万?8万になる???
意味がわからなかったが、とりあえず手術しないといけない、またお金がかかるんだ、ということはなんとなくわかった。
🐈
FT手術とは私の解釈と言葉で言うと、卵管を広げて、精子が通りやすく卵子に出会いやすくしてくれるものだ。
卵管が詰まっていたり、狭かったりすると、そもそも精子と卵子の出会える可能性が低くなってしまう。
また唯一の保険適用の手術だという。
(金額などは割愛。先生の言葉もあまり覚えていないので、ざっくりのイメージで読み流してください。)
手術といっても、どこか切ったりというものではなく、日帰りできるようだ。
不妊治療クリニックに通って、まだタイミング法なども行っていなかった私としては、原因がわかって良かったという思いがある反面、本当にこの手術をしないといけないのだろうか、という疑いのような、信じたくない思いがあった。
金額も、保険適用だからと言っても私には安いものではなかった。
だって、まだ何も試してないのに、いきなり手術?!
しかし原因があって、対処法があるなら不幸中の幸いではある。
時間も一気に節約だ。
それでも私は、先生の言い方にずっと引っ掛かっていた。。。
風疹・麻疹の予防接種を受ける必要があったため、先にそちらを片付けることにした。
このクリニックでは予防接種はやってくれないとのことで、自分で別の病院を探さねばならなかった。
家の近くで探したところ、要予約で平日18時までに受診しなければならないとのこと。
働いている身としては、たったここまでの基本的なことを行うだけで、心が折れそうな思いだった。
予防接種後2か月間は避妊しなければならない。
これを良いことに、クリニックに通うのもお休みした。
FT手術の決断も先延ばした。
休んだって、決断しなくたって、誰からも催促されない。
妊活する上での選択は、その夫婦たちにゆだねられる。
私が不妊治療を再開するのは、約1年後になる。。
続く。