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公式化もされたトリトドンの鳴き声をご存知でしょうか?「ぽわーぐちょぐちょ」構築【ORASトリプルバトル構築第3弾】

みなさん。こんにちは。
しせんと申します。

構築記事を書くのが久しぶりになりました。単純に忙しく、またこの構築の考察と育成に時間がかかっていたためです。今回は渾身のパーティになったと思っております。

さて、今回はトリプルバトルを始めるうえで、早い段階から構想はあり、ずっとやりたかったコンセプトです。

その名も……
ぽわーぐちょぐちょ構築
です。

経緯

もはや私の構築記事恒例のセリフとなってきていますが、私の好きなポケモンはトリトドンです。これまで様々なパーティでトリトドンを使ってきました。ですが、トリトドンはトリプルバトルにおいて、そこまで珍しいポケモンではありません。使用率も高いです。そのため、単にトリトドンを使うだけでは、トリトドンが好きという個性にはなりませんでした。
そのため、もっとトリトドン愛が込められたパーティは何かつくれないか、と考えていました。

そして思いついたのが、トリトドンの鳴き声で構築を作ることです。
トリトドンの鳴き声は…
「ぽわーおぐちょぐちょぐちょ」
です。非常に個性的ですね。(人によって聞き取り方に差があるとは思いますが、多くの方がこれを挙げています。)

ちなみに、ニコニコ大百科のトリトドンの記事では……

まるで生き物を握り潰したかのような奇妙な鳴き声を持つ。
通称「ぽわーおぐちょぐちょぐちょ」もしくは省略して「ぽわぐちょ」。

ニコニコ大百科「トリトドンとは」より

と紹介されています。
このようにトリトドンにとって鳴き声は大きな個性になっており、「ぽわぐちょ」に関しては、愛称にもなっています。

そして、ポケットモンスターソードシールドにて、

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ナックルシティ

はい。ぽわぐちょはなんと、公式化されたのです!
ちなみに、トリトドンの反応は……

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どこか困惑しているのまじでかわいいですね(早口)。

このような経緯から、トリトドンの鳴き声パーティなら、トリトドンへの愛を込めた構築になると考えました。なお、「ぽわーおぐちょぐちょぐちょ」では名前的に構築ができなかったため、公式化された「ぽわーぐちょぐちょ」で構築を組むことに決めました。

そして、構築を組むうえで、一つだけ縛りを設けました。それは、トリトドンと相性が悪すぎるポケモンは使わないことです。後述しますが、この縛りを設けることで、ある最強ポケモンを使えなくしています。


パーティ

「ぽ」・・ポリゴン2

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持ち物:いのちのたま
特性:トレース
技構成:トライアタック、10万ボルト、イカサマ、トリックルーム
性格:れいせい
努力値:HCぶっぱ

「ぽ」の枠にはこのパーティで一番重要な素早さ操作であるトリックルーム持ちのポリゴン2です。多くの試合では、まずポリゴン2出して、トリックルームするという流れでした。またパーティ全体として、水に弱いので、対水の10万ボルト、悪打点が欲しかったのでイカサマを採用しました。
このポリゴン2はトレースでいかくやもらい火といった当たりの特性をよく引いてくれました。非常に優秀です。
剣盾でシングルを少しやっていた私個人として、ポリゴン2のトリックルームはメジャーですので、読まれるかなーと思い最初は逆にポリゴンZを使用しておりました。しかし耐久がさすがに足りなかったのと、破壊光線といった信長警戒され、逆に優先処理されてしまったので、ポリゴン2にしました。そうしたところ、トリックルームがあまり読まれなかったです。トリックルーム張れないといったシーンはほとんどなく、確実に仕事をこなす、このパーティの仕事人です。

「わー」・・シャワーズ

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持ち物:オボンの実
特性:ちょすい
技構成:だくりゅう、れいとうビーム、まもる、てだすけ
性格:れいせい
努力値:HCぶっぱ

「わー」の枠はシャワーズとヨノワールからの選択でした。トリックルームはポリゴン2に任せたことと、特殊アタッカーが欲しかったため、シャワーズを採用しました。というわけで、このパーティの範囲特殊アタッカーです。何戦か晴れのパーティにあたりましたが、日差しが強い状態を無視してだくりゅうをしても十分強かったです。
ただ、だくりゅう外しはご愛顧です。肝心なところで当てる日と、当てない日があり、振れ幅が大きいです。体感として、対1の命中率が低かったような気が……。
このパーティ唯一の水耐性としても十分活躍してくれました。

「ぐ」・・グランブル

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持ち物:こだわりハチマキ
特性:いかく
技構成:じゃれつく、インファイト、いわなだれ、アイアンテール
性格:ゆうかん
努力値:HAぶっぱ

「ぐ」の枠を考えていたところ、最強ポケモンの1体であるグラードンが使えてしまうことに気付きました。ただ、トリトドンリスペクトの構築なのに、ゲンシカイキして水技なくしてしまうグラードンとは相性が非常に悪いと感じたのと、個人的にあまり伝説のポケモンを使いたくなかったという理由で、不採用に。ついでに、トリトドンと相性が悪いポケモンは外そうと思いました。(前述参照)
さて、「ぐ」の枠1体目はグランブルです。いかく枠&環境にいる強ポケのガルーラやニンフィアを倒してもらう&範囲物理アタッカーという立ち位置です。正直、じゃれつくやっているだけでも強いです。素のリザードンに対し、じゃれつくで3分の2削ったときは非常に驚きました。
対ガルーラに関しては、後出しでグランブル出して、いかくを入れつつ、トリックルーム下のインファイトでほとんど確実に処理できることも強かったです。

「ちょ」・・チョロネコ

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持ち物:きあいのタスキ
特性:いたずらごころ
技構成:ちょうはつ、うそなき、よこどり、ねこだまし
性格:ようき
努力値:HSぶっぱ

「ちょ」の枠1体目として即座に決めたポケモンです。いたずらごころという特性強すぎませんか、とつくづく実感しました。
主に、初手でポリゴン2と共に出し、ねこだましなどをしてトリックルーム展開のサポートをします。そして2ターン目にうそなき&ポリゴン2のトライアタック(もしくは10万ボルト)で相手の1体確実に倒すという動きが強かったです。また、特性いたずらごころ持ちが有名だからか、初手ねこだましのヘイトを集めてくれました。
実はある程度素早さがあり、ハリテヤマやズルズキンより素早さが高いです。ポリゴン2がかくとう技に弱いので、それらのポケモンの動きを確実に止めることができることも強かったです。

「ぐ」・・グライオン

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持ち物:じゃくてんほけん
特性:かいりきバサミ
技構成:アクロバット、じしん、いわなだれ、まもる
性格:ようき
努力値:HASベース

このパーティの素早さ振りアタッカーポケモン。ポリゴン2のトリックルームが読まれなかったのは、グライオンが追い風できることもあるのかな、とも考えています。
対草タイプとして、飛行打点が欲しかったのが主な採用理由です。ただ飛行タイプの技があまり充実していなかったため、弱点保険のアクロバット型にしました。起動役は後述します。
タイプ一致技が使いにくいことが一番の欠点だと感じました。地震を巻き込めるポケモンが、守る持ちのシャワーズと、耐久的にチョボマキの2体しかいなかったので、辛かったです。
基本的にトリックルーム後の詰めとして活躍してくれました。一応、トリックルーム&雨下のルンパッパを弱点保険込みで上から倒せますが、ニョロトノに倒されたりとあまりうまくいかなかったです。
また、お相手が再戦の場合はトリックルームが読まれてしまう可能性が高いため、初手グライオン展開で、後からトリックルーム張るという流れでも活躍してくれました。

「ちょ」・・チョボマキ

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持ち物:しんかのきせき
特性:ぼうじん
技構成:むしのていこう、フェイント、めざめるパワー(水)、アンコール
性格:しんちょう
努力値:HぶっぱBD振り

実は虫タイプで一番好きなのはこのチョボマキです。「ちょ」の枠は、チョロネコ、チョンチー、チョボマキの3つから選択でした。チョロネコは即決したので、後の1枠、最初はチョンチーでした。(厳選まで終わっていました。)しかし、いろいろ考えたところ、トリックルーム適正があるチョボマキにしました。
個体値は、HP・防御・特防→V、特攻・素早さ→0、攻撃→奇数のめざめるパワー水個体です。これで、グライオンの弱点保険を起動できます。雨下だと、グライオンの特防がそこまでないこともあり、ある程度のダメージが入ってしまうので、注意して発動していました。
基本的にトリックルーム下でむしのていこうによって相手にデバフ入れたり、アンコールで相手を妨害したり、フェイントによってトリックルームターン稼ぎのまもるやワイドガードを崩すといった立ち回りです。
特性はモロバレルに強く出れる防塵にしました。トリックルーム下でモロバレルより先に動けるので、キノコの胞子をムーブを使って無効化するという動きもできます。また怒りの粉を無視してめざめるパワーも出来ます。ただ、対戦で一度タマゲタケにあたったとき、トリックルーム下でチョボマキより早く動かれてボコボコにされたこともありました。


反省点

いくつか欠陥がある構築ではあります。(割り切った部分です。)
まず、ダークホール(状態異常)対策がないことです。ポリゴン2にマジックコートを入れるか迷いましたが、他に入れたい技がたくさんありましたので、不採用に。ダークライなんか来たら降参案件です。(実際一度マッチングしたときダークホールで壊滅しました。)
次に水に弱いことです。メガカメックス入り構築がけっこう大変でした。なんとかしおふきの威力を下げようと躍起になりました。
次にクチートです。トリックルームに適正があり、このパーティで弱点を突きづらいため、相手にしたくないポケモンです。うまくグライオン展開したり、シャワーズの水技で押し切ったりして戦いました。グランブルのアイアンテールをほのおのパンチにしてもよかったのでは、と思っております。

そしてこの構築使っているうちに気づいたこと、それは雨クチートどうするんだろうです。
……どうもしません!マッチングしないことを願いつつ、マッチングしても相手がなんだこの構築と思って油断してくれます。…………きっと。

最後にこのポケモンを挙げなければいけません。そう、トリトドンです。
この構築はトリトドンリスペクトです。そんなトリトドンに実は弱いです。理由として、①トリトドンがトリックルームに強い、②水が全体的に重い、③呼び水で吸収されるため、グライオンの弱点保険を起動できない、といった理由です。特に意図したわけではなかったんですが……どうしてこうなった……


まとめ

私が想定していた以上に勝率はよかったです。やはり、いかく、ねこだまし要員、素早さ操作、範囲アタッカーをそろえることが出来たのが、勝利に繋がったのかなと思っております。また、「ぽわーぐちょぐちょ」で何とか勝てるパーティを作りたい、と考察の時間をたくさんとり、育成の手間をかけ、このパーティをうまく動かす方法をしっかりつくっていたことも良かったんだと思います。

自分の好きなポケモンをモチーフにした構築で勝負に勝つことがこんなに嬉しい&楽しいのは最高なのでは、と思いました。個人的にとてもお気に入りのパーティです。トリトドンも喜んでくれるでしょう。

少し長くなりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。


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