1%の重み
続きです。
↓
私が話したかったのは
1%の重みについてです。
ここでいう1%というのは
カード支払いのポイントバックのことです。
私が1%と聞いて
思い浮かんだのはまず
暗殺教室でした。
かなりラストの場面の話を
しますのでネタバレが嫌な方は
ここから見ないように
お願いします。
暗殺教室の生徒たちが苦労して
手に入れた極秘のマニュアルに
主人公の殺せんせーの
体の中の物質が元になって
地球が消滅する確率が
1%程度だということがわかり
生徒全員で喜んでいました。
だからみんなが大好きな
殺せんせーを殺す必要はないのだと
いうことも。
物語の開始当初は
それが必然のものとして
捉えられていたために
生徒は殺せんせーを
殺す任務を与えられていたのです。
ですが今まで隠していた諸々が
世間に広く知れ渡ってしまうと
1%でも世界を滅ぼす可能性がある生物を
放っておくことを
世間の誰もが許さなかったのです。
そして生徒たちを憐れむような
根も歯もない噂まで
マスコミに流れるようになり
強制隔離になってしまいました。
世間にとって
ネガティブな意味での1%は
高い確率として捉えられてしまうのです。
人が多いから
合理的な判断ができるわけでは
ないのです。
これに似たことが
実はここ最近起きていました。
コロナによるパンデミックです。
コロナウイルスの致死率は
デルタ以前だと1.4%
オミクロン以後では0.8%以外と
なっております。
だいたい1%以上です。
人はどうやら
デメリットになる可能性のリスクに関して
1%も許容できないようです。
なのにメリットとしての
1%は軽く見てしまうのです。
同じ数値であっても
受け取る印象が違うようです。
逆になぜかメリットとなる数値が
小さいのになぜか絶大な信頼があるものが
あります。
現在の銀行預金の利子です。
0.001%です。
YouTube大学の中田敦彦さんの
言葉を借りるなら
「100万円を10年借りて100円の利子
どんなド ジャイアン政策でしょう」
(↑ジャイアンとのび太のやりとりに例えて)
正確に言うと
これは単利計算なので
実際はもっとマシなんでしょうが
バブル期に6%とかだった
日本の銀行預金の金利がこんなになって
何が貯金が一番安全
なのでしょうか。
数値だけみると
クレカで使った方がマシになります。
何が言いたいかというと
人間は感情的には
単純な計算すらできてないということです。
同じ1000円でも
シチュエーションによって
随分渋ったりすることもあります。
マネーリテラシーを高めるとは
当たり前とも思えるこの数字の感覚を
世論や大衆やイメージに振り回される
ことなく
冷静に計算することから
始めることだと思うのです。