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知的障碍者施設に実習に行った話②


知的障碍というと多くは
先天的なイメージがあるかと思いますが
だいたい20名ぐらいいらっしゃった
その重度障碍者施設の中に
2名ほど
後天性の知的障碍を負った方がいました。

お一人は乳児の時に
脳を強打したことによって
お一人は思春期にかかった病によって

思春期の時に病にかかった方は
施設員の方曰く
他の利用者と違い
健常者と近い感覚を持っている

とのことで
たしかに私の印象では
思春期の時の記憶まで微かにあるのか
「恥ずかしい」という感情をよく口にする印象で
一言に「知的障碍」と言っても
千差万別だと思いました。

もう一人の脳を強打した方は
まず見た目が他の方とまるっきり違いました。

重度知的障碍の方はダウン症の方も含めて
男女共に小柄な方が多いのですが
その方はおそらく真っ直ぐ立つことさえ出来れば190センチほどありそうな
高身長でした。

ただおそらく外傷の影響でまっすぐ
立つことが出来ず
また言語を認識する部分がダメージを
受けているからか
インコのようにこちらの言うことを
復唱するだけで理解していないような印象で
考えていることを想像するのが
難しく感じました。

また脳の損傷の影響か外斜視があったものの
顔がすごく整っていて高身長ということも 
おそらくこの方は
健常者として生きていたなら
かなりのイケメンと称される方だと感じました。

おそらくドラマで俳優が演じることが
出来るならこのイケメンだけでしょう。

彼のような元々の素材がいい人を除くと
やはり「人にかっこよく見られたい」という
思いさえ知的障碍というものは
人から奪うことがあって
そういったケアの施されていない原始の人間というのは
本来こういった姿なんだと感じました。

言葉が適切か自信がありませんが。

とくに女性の方こそ
そのギャップを感じました。

つづく

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