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母子家庭育ちの私の恋愛観


私は来年36になる独身女です。
現在付き合っている人もいますし
特に男に不自由したことも
あまりありませんでした。

結婚願望に関しては平均より低いと感じています。
育ちを言い訳にするわけではありませんが
自分の恋愛観の中に母子家庭で育った家庭環境がベースにあるというのは
疑いのない事実です。

とは言っても母子家庭も
いろいろかと思うので
ひとつのケースとして私の場合を
お伝えします。

私の両親が離婚したのは
私が中学一年の時でした。
兄弟は2個下の妹
5個下の弟がいて私は長女でした。

多感な時期で両親が喧嘩していたり
父親がなかなか帰ってこなかったりした
記憶もしっかりあります。

両親が離婚するまでは
ある地方都市に家族で住んでいて
父親は自営業
母親は専業主婦
家は持ちビルで
賃貸として貸している部屋もありました。

父親の家計は先生の家系で
私は幼い頃から名門の幼稚園に通い
父親に顔を合わせると
「勉強は?」
と言われて育ちました。

私は今では勉強はむしろ好きな方ですが
人に命令されてやるのが 
人一倍嫌な性格だったので
こどもの頃は勉強嫌いで
母方に引き取られたことで
勉強に対してうるさく言われなくなったのを
むしろ少し喜んでいたような気がします。

母親は別れてから
ずっと父親の悪口を言っていて
「結婚は人生の墓場だ」
と繰り返し聞かされました。
専業主婦だったのもあり
仕事も給料の安いパートしかなく
お金の面では随分と苦労がありました。
私は早く卒業して母親を
楽にさせてあげたいと思っていました。

大学進学時はすぐに親元を離れ
全額奨学金とバイトのかけもちで
やりくりして
無事夜間の大学を卒業しました。
就職をしてしばらくは
逆に仕送りをしていた時期もありました。

その後様々なトラブルで
住む場所を転々として
そのせいで貯金が貯まらなかったこともあり
仕送りを辞めて
自分の生活を安定させるのに
集中しました。

女性ならお分かり頂けるかも
しれませんが
どんなに結婚願望がない人も
30歳前後で同調圧力に押され
結婚願望が湧いてくる時期があります。
私もそのような時期がありました。

ただこのタイミングで
結婚に繋がるような出会いもなく
31で付き合っていた彼氏と
別れたのを最後に
私は独身として生きていくビジョンを
描くようになりました。

セフレを何人か作り
好きな人もいましたが
付き合うに至らない距離を
保って
今後誰とも付き合わない
つもりでした。

いろんな地域を住む中で
自分が独身で一番居心地のいい場所を
みつけて
このままいろんな人と
広く浅く繋がれたらいいと
思っていました。

妹は私よりバリバリの
キャリアウーマンになり
同じく結婚願望はなかったのですが
一足先に飲食店経営の方と結婚し
財布は別のDINKS生活です。
コロナ前でしたが
式も行わず地味に
籍を入れていました。

弟は子供の頃は
一番何も考えてなさそうだったのですが
警察官として勤務しています。

私たち兄弟の中で一貫しているのは
誰も信用しすぎるようなことはなく
自分が稼いでいく力を持っていなければ
生きていけないということを
知っているということです。

私もいつのまにか
また彼氏が出来ていたのですが
いつのまにか結婚していたとしても
妹のように旦那の収入に
頼らないDINKSになりそうです。

ここでたらればなのですが
私が男ならば逆に結婚しているような
気がしているのです。
自分自身は信じられるけど
同じほどには
人を信じられないのです。

だから男で仮に相手が身籠ったのなら
全力でサポートする自信はあるのですが
女側で相手にそれを期待することが
出来ません。
女は身籠ったら否が応でも
一時的にキャリアが中断しますし
収入が途切れてしまうし
逃げることができません。
そのことに自分が耐えられる自信が
ないのです。

結婚は損得勘定で考えると
しない方がお得です。
でも脳を恋愛感情が騙してくれるから
それに気づかずに
結婚できちゃったりするのです。

離婚も今のご時世では
珍しくなく
その成れの果てに
何があるのかの現実を
見てしまった私には
恋愛感情という魔法が
かかりにくくなっているようです。

そして今
この魔法がかからずに
独身貴族になっている人が
母子家庭育ち以外にも増えています。

私は今のような
時代に合わない結婚制度を
続けるよりは
より多様な結婚制度を導入していったほうが
その中で自分に合う
結婚のスタイルを
みつけられるんじゃないかと
思っています。

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