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もっとリスクを取ってもいい

最近行きつけのバーで
いろんなアーティストが
作品を展示したり
販売したりするマルシェが
開かれました。

アーティストさんたちの
平均年齢は
私と同じくらいか
やや下の年代くらいです。

バーの店主は私より
4歳上なのですが

そのイベントが終わった後に言いました。

やっぱりリスク取らないと
 いけないよね〜
」と。

イベントを開いて
様々なアーティストさんと
話したりしているうちに
刺激を受けてそう思ったそうです。

なぜだかその一言が
今年になって急に
転職を考えるようになった
私の耳に強く残りました。

まだ多くのお客さんが残ってて
ガヤガヤしている中で
店主は誰にともなく
その一言を言ったのでしょう

私はそれに対して
こう返しました。

「そうですよね。 
 リスクを取る方が正解かもしれない。
 この日本に生きてる限り
 飢え死にすることは
 まずないですしね。」

「そうそう!」
と共感する店主

同年代で同じような時代を
生きてきた私たちは
バブル世代の親を持ち

日本から一歩外に出ると
ガラパゴスな
日本独特のロールモデルに
毒されてきた世代です。

まだまだ「頻繁な転職」
「正規社員じゃないこと」は
ふさわしくないものとして
教えられてきたその価値観が
根強く残っています。

それは私たちの下の代にまで
影響を及ぼしています。

ですがそのような
ロールモデルすら崩れ去っていく中で
私たちの思う「安定」が
「安定」ではないかもしれないと
疑い始めた人と
まだそれを信じていたい人と

コロナ禍で二極化が
はじまったように感じます。

私は疑い始めた側の人間
というか
元々疑ってた側の人間でしたが

そんな私ですら
「正社員」という
ハリボテの「安定」から
なかなか抜け出せないで
いたのです。

もちろん今後も
しばらくは本当に「安定」していく
企業もあるかとは思います。

ですが
地域密着型すぎる自分の会社に
かなり前から
未来を見出していないにも
関わらず

「楽だから」居続けている
のが今だと言わざるを得ません。

しかも私は容量のいい方ではないので
最初は物覚えがあまり良くなく
長い時間をかけて
信頼を築いていくタイプなので

どんなことをはじめるにしても
最初の数ヶ月は
しんどいに決まっているのです。

ですが死ぬことはないでしょう。

まさに現代のこの日本に
いるからには。

むしろ何か今の生活を
「いつかは変えたい」と思っているのなら
今がラストチャンスかもしれません。

残念ながら
日本はこれから貧しくなっていく
からです。

「何かあっても死ぬことはない」
のは今のうちだけかも
しれないからです。

月が変わって
お店全体に
達成させる気もないような
ノルマが振られたと知った時に
「胴元は私たちの業界を
 淘汰しようととしている」
とおそらく
私以外も思ったことでしょう。

淘汰される業界も
きっといきなりリストラする
とかではなく
平均より上の人たちは
守られるでしょう。

今まではそこに入る努力をしていて
今もそれは怠っていないものの

生き残った人だって
今以上に過酷にはなるわけなので
今一度今やっていることを
本当に続けたいかどうかを
考え直すタイミングでは
あると思うのです。

前回海外旅行の話の締めで話したように
少し無茶をするくらいのことは
きっと今のうちにしていた方が
いいように感じています。

今だったらリスクはまだとって
いいのです。



むしろリスクを取らないことこそ
最大のリスク
なのです。


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