パイロット志望者必見!航空身体検査における視機能検査方法①
こんにちは。視力激やばパイロットです。
パイロットになるからには避けては通れない航空身体検査
ここでもやはり眼科の項目は気になる人が多いのではないでしょうか?
今回は実際にパイロットが受ける視力検査とはいったいどのようなものなのか。ご説明します。
私の体験も交えながら、航空大学校の入試で行っている検査方法もご紹介しますのでぜひご覧いただければと思います。
まず最初に、パイロットたるもの大層な視力検査を受検しているとお思いかもしれませんが、決してそんなことはありません。
航空身体検査マニュアルに沿って1つずつ見ていきましょう。
今回は遠見視力編です。
パイロットに必要な遠見視力の基準
まず基準を見ていきましょう。
航空身体検査マニュアルによると上記の通りとなっています。
簡単に言うと、第一種は自家用で第二種は事業用のライセンスに必要となります。
各項目の意味することや、ジオプトリーに関してはこちらの記事を参考
パイロットになれない、航空身体検査で不適合状態となる条件
1つずつ確認していきます。
1.航空身体検査マニュアルの基準を満たすこと
2-1はそのままの意味なので簡単ですね。1の身体検査基準を満たさないといけません。
2.オルソケラトロジーによる視力矯正を行わないこと
2-2のオルソケラトロジーについて
基本施術してたことがなければ問題ないので気にする必要はありません。
簡単にどんなものなのか説明します。
オルソケラトロジーとは一時的に目をよくすることができる施術のことです。簡単に仕組みを説明します。
専用のハードコンタクトレンズを夜寝ている間につけておくと眼球の形が若干変わります。
その作用によって次の日1日は裸眼での視力が向上するというものです。
もう皆さんお分かりの通りこれは効果が一時的なので不適合なのです。このオルソケラトロジーによって矯正した状態で視力検査を行っても次の日には元の悪い状態に戻ってしまうのです。
パイロットを目指す人には特段の理由がない限り、意味がないのでオルソケラトロジーを施術することはおすすめしません。
万が一施術を受けたことがあるあなたへ
心配する必要はありません。特段傷がついたり、目を見て過去に受けたことがわかるする施術ではありませんので、今後続けなければ問題ありません。
パイロットを目指すのに特効薬にはなりませんのでやめましょう。
レーシック等の屈折矯正手術を受けないこと
2-3はレーシックについてです。
こちらも既往歴がなければ問題ありませんが、受けたからと言って絶対にパイロットになれないわけではありません。
レーシックについては別記事を書く予定です。
私自身もレーシックを真剣に考えたことがあり、そのことも織り交ぜながら書く予定です。
乞うご期待
航空身体検査の遠見視力検査方法
最後にその他の部分を一気に紹介します。
航空身体検査マニュアルが言うところの検査方法
3-1~3-4は要はこれをやるってことです。
特に細かい方法は定められていませんので、紙でやってるところもあればモニターでやってるところもあると思います。
航空大学校入試における遠見視力検査方法
航空大学校の入試では椅子に座って5m先にあるモニター内のランドルト環を読む方式でした。
ひとつ注意が必要なのは、検査枠やトライアルフレームと呼ばれる眼科の人がカシャカシャやっていろんなレンズを入れてくれるやつで検査をすることです。
3-6にあるような自分の眼鏡やコンタクトで受けることはできないので、検査枠での検査で基準内に収まっている必要があります。
航空身体検査における視力の判定方法
そして注目は3-5です。なんと全部わかる必要はないのです。
60%(5つ中3つ正解)した視力が認められるので、もしかしたら今の眼鏡やコンタクトのジオプトリーよりも値が小さくなる人もいるかもしれません。
乱視入りレンズの屈折度(ジオプトリー)計算方法
3-7について解説します。
等価球面度数とは主に乱視が入っている人の度数を計算する方法で、乱視度数の半分を球面度数(近視や遠視)に足すということです。
例えば
近視 -4.00D 乱視-1.00D の人がいた場合
-4.00+(-1.00÷2)=-4.50
になるということです。
乱視の入っている人はこれも加味してジオプトリーを把握する必要があります。
4,5については書いてある通りで、中距離視力と近距離視力について次回の記事で解説します。
ぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。