スーパーシティさいたまモデルとは?「ミソノ・データ・ミライプロジェクト」事例紹介
こんにちは!SIRU+の川﨑です。
今回ご紹介する実証実験は、総務省情報信託機能活用進事業「ミソノ・データ・ミライプロジェクト」。
埼玉で行われた実証実験ですね。
以前ご紹介したスマートシティは最近行われた会津若松のスマートシティの実証実験でしたが、今回は2019年の実証実験になります。
スーパーシティさいたまモデル
「ミソノ・データ・ミライプロジェクト」はさいたま市のスマートシティの取り組みです。「ミソノ」はさいたま市の副都心の一つである美園地区及びその周辺地域(以下、美園地区等)のことみたいで、
AIやIoT、データ活用の技術を使って人と人とのつながりであるコミュニティ形成をすることで市民の生活の質を高めていくことを目指す事業です。
技術を駆使して地域課題を解決、住みやすい街づくりをするということで基本的な考え方はこれまでご紹介したスマートシティや実証実験と共通していますね。
各地域の共通課題なんだな〜と感じます。
さいたま市は「スマートシティさいたまモデル」の推進について、下記のように定義しています。
アーバンデザインセンターみその(UDCMi)
さいたまシティスーパーモデルの実施体制はこちらです。
アーバンデザインセンターみその(UDCMi)という浦和美園にある場所をまちづくりの拠点に、「公(自治体やNPO)」「民(地域団体や企業)」「学(大学や研究機関)」それぞれが連携を図り、生活支援サービスの企画検討、社会実装を目指して活動しています。
自治体、企業、大学などの機関が連携している、と聞くと産学連携にイメージは近いですね。
アーバンデザインセンターみその(UDCMi)を拠点に、主にソフト分野の調査検討・企画調整・事業化を行う「美園タウンマネジメント協会」と、主としてハード分野の検討・協議調整を行う「みその都市デザイン協議会」の、2つのまちづくり連携組織が活動を進めてるそうです。
ミソノ・データ・ミライプロジェクト
実証実験詳細
今回ご紹介する「ミソノ・データ・ミライプロジェクト」は、スマートシティさいたまモデルの中心である美園タウンマネジメント協会が情報銀行となって情報を蓄積していました。
下の図の左側、「情報を提供する者」が情報銀行に情報を預けてそのデータを受けとり、図の右側の「情報を受け取り、活用する者」が分析・活用していきます。
シルタスはデータ銀行に入ったイオンさんのデータを活用し、栄養素の変換を行いました。
これまでご紹介したスマートシティ(会津若松)との違いは、下記です。
【最近のスマートシティ(会津若松など)】
①スーパーの購買データを情報銀行を通してシルタスが取得します。
②シルタスで栄養変換されたデータをまた情報銀行に戻す。
③その栄養情報を他社さんが使う
つまり、会社で利活用したものを、また情報銀行に戻してさらに活用していく、という感じでループさせています。
【当時のさいたまでのスマートシティ】
当時はまだそこまで発展してなかったので、あくまでも一方通行でした。
①シルタスがスーパー(イオンさん)から情報をもらう
②シルタスが分析したデータは、情報銀行には戻さずにユーザーに提供
上記のように、現在は蓄積したデータを分析し、それを情報銀行に戻してさらに分析に活用していますが、
当時はデータを情報銀行に預けて蓄積したデータを分析して終わり、といった流れで比較的データは分断された状態でした。
例えば、シルタスの分析データは、タニタさんが行なっていた食事改善サービスには使われていない、という感じです。(当時はシステム的にそういった活用の仕方が難しかったそう。)
この実証実験で検証したのは、「ヘルスケア」がメインというよりはデータを活用して事業化できるか(プライシングできるか)といった所でした。
総務省がまとめている令和元年度 情報信託機能活用促進事業 実証事業事例集にもありますのでよろしければご確認ください!
最後に
今回は2019年と、少し前に行われたスマートシティの実証実験をご紹介しました。スマートシティもどんどん進化していることがわかりますね。
シルタスのプロジェクトに質問などありましたらどしどし連絡ください!
SIRU+は今後も「がんばらないヘルスケア」を日本全国に広げていきます!