「ステージ・マザー」をみた

 今日で3月も終わり。なんだかいろんなことに追われたりそわそわしているうちに3月も終わりになっていた。またまた、何も書かずに終わるところだったので、今回も今月に観た映画の中から少し感想を書きたい。

 あらすじは、ドラァグクイーンだった亡き息子のバーを相続した母親が、つぶれる寸前のバーを立て直していく話。音楽ありのミュージカルのような映画で、見終わったあと本当にワンステージみたような気分になった。この映画で面白いと思ったのは、主人公が高齢の母親だということだ。こういった何かに挑むストーリーは、昔は若い主人公が多かったように思う。「ステージ・マザー」では、息子を失った母親が、息子の恋人と対立しながらも、バーを再建していく。

 私はミュージカル映画大好き人間だが、「ステージ・マザー」も例外なく好きだった。泣いた。愛の物語だと思った。亡き息子と母親、亡き息子とその恋人、バーで働くドラァグクイーンたちとその家族、母親と紳士、母親と父親。うまくいったところもあるが、そうでもないところもある。恋愛、性愛、親愛、友愛、家族愛。いろんな愛がところどころに散りばめられていた。そしてみんな優しかった。うつくしい映画だと思った。私が、洋画のミュージカル映画が好きな理由のひとつがみんな美しいからだ。登場人物はみんな自信にあふれて輝いている。最初は自身がなかった登場人物も最終的にはそれぞれの美しさを認めそれぞれに輝いている。その様子がどうしようもなくまぶしくて美しい。私もそんな風になりたい、と強く思う。現実の世界では、到底自分に自信を持てないことが多いからこそ、「ステージ・マザー」の登場人物たちに憧れるのだ。

 とにかく、陽のエネルギーがいっぱい詰まった映画だったので、観てよかった。4月、新年度とともにやりたいこともたくさんある。もっと自信をもって生きていきたい。

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