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キラキラ⭐︎マタニティライフ

…とはいずこ?な毎日を送る妊婦のnoteへようこそ。
前回のnoteでは11wだった週数も、今では31wまできた。
ここまでいくつもの壁を乗り越えてきたわけだけど、今、最大の壁に直面している。

妊娠するまでも順調とは言えなかった自分。
やはり、経過も順調とはいえるものではないようで。
つくづく妊娠出産には向いてない体なんだなぁと思い知らされる。


空白の期間が長すぎて、何から書こうか…
記録も兼ねて、週数ごとにまとめてみようかな。

妊娠12週〜

胎児の首の後ろのむくみ(通称NT)のチェックに適した週数ということで、簡易的ではあるがエコーで診てもらうことに。

このNTの厚みがあると、染色体異常の可能性が高まるとのこと。絶対ではないみたい。
結果、問題はなかった。

でも、この検査でわかることはほんの一部。
私たち夫婦が次に直面する課題は、
「出生前診断を受けるかどうか」だった。

なんどもなんども話し合いを重ねた。
具体的には、NIPTやクアトロテストをやるかどうか。
私たちが出した結果は、「検査はしない」ということだった。
理由としては、この検査でわかる疾患はほんの僅かだから、というのが主。

無事に生まれてからだって、想像もしていなかった病が見つかるかもしれない。
だったら最初から不安にならない方が良いということで受けなかった。

代わりに、「胎児スクリーニング」というものを受けた。
専門の検査技師の方が、より詳しく、1時間くらいかけてエコーで胎児の様子を見てくれるというもの。
心臓や頭、内臓、鼻骨の高さなどなど…
これは特に問題がなかった。

そしてこの日、初めて4Dエコーでお腹の中の赤ちゃんと対面した。
まだぼんやりではあるものの、顔が…出来上がってる…!と感動した。
あんなに小さかった胚が、ここまで大きくなったんだと思うと愛おしくてたまらなくなった。

この時15w。初めて胎動らしきものも感じた。
お腹の中でしっかりと育ってくれているんだ。
そう思うと、母としての自覚がやっと芽生え始めた気がした。


妊娠15週

不妊治療のクリニックから産院に転院して、初めての妊婦健診。
尿検査や血液検査、内診や助産師面談などを行う。

やっとここまでこれた!と思ったものの、頭の片隅には一つの不安が付き纏っていた。
それは、体外受精の移植時に、医師がぼそっと言った言葉。

「ん?なんか短いな…」

当時はなんのことやらだったが、オペ後看護師さんに問うと、
「頸管長が少し短かったみたい。でも個人差があるし、気にしなくて大丈夫よ。」とのこと。

とはいえ気になる。


転院先の産院でそのことを伝えると、頸管長を測ってみましょうか、ということになった。

ちなみに頸管長とはなんぞや?という方のために説明を少し。

風船に例えると、膨らんでいる所謂「風船」の部分が子宮。
その膨らませた風船を、萎ませないために縛る部分が頸管長。
そこから伸びる紐にあたる部分が膣、という感じ。


頸管長が短いと、切迫早産のリスクが高くなるらしい。
普通はお産間近になると短くなるもの。
15w付近では40mmは欲しいところ…

が、30mmとの診断。
え、1cmも短いの?
一気に不安になる。

医師は、今すぐ危なくなる短さではないけど、重いもの持ったり、お腹の張りがあるようなら休んでね。とのことだった。

最初こそ不安だったものの、
その後26wまでこの頸管長を維持していたため、完全に油断していた。

その間電車で往復8時間の距離を旅行しに行ったり、キャンプをしたり、普通に生活していた。
初産ということもあり、正直お腹の張りとはなんぞや?という感じでもあった。


しかし、26w付近になにやらプヨっとした見たことのないおりものの塊が出たり、
お腹がキューっとすぼまってカチコチになったりし始め、これは危ないかもしれないと、やっと危機感を抱き始めた。

妊娠26週

妊婦健診の日。前述した通り不安な要因があったため、それを伝えた。
この日の頸管長は25mm。5mm短くなった…
この時「お腹の張り」の感覚もわかってきつつあったので、張り止めのお薬をもらって自宅安静することに。

自宅安静といいつつも、最低限の家事をしたり犬の散歩には行ってしまっていた。
これがまずかったのかもしれない…


妊娠27週

切迫チェックの日。なんと、頸管長20mmを切る。そして子宮口も開きかけているとのこと。

医師から、緊急入院の指示が出た。


ああ、もたなかったか…というのが率直な感想。
不妊治療時代から上手くいくことに慣れていなかったからか、良くも悪くもすんなり受け入れられた。

しかし、入院グッズを準備しにいったん家に戻った時。愛犬の姿を見たら涙が止まらなくなった。
この子と2ヶ月も会えなくなるなんて…

犬の一生はただでさえ短いのに、そのうち2ヶ月も会えないなんて、なんという悲劇。
でも、お腹の子のためにも頑張らねば。

こうして長い長い入院生活が始まった。

妊娠31週

そんなこんなあり、入院して1ヶ月が過ぎた。
正直転勤先のこの地には友達もいないし、
専業主婦だったため日中はいつも1人だったしで1人慣れしていたので、
孤独感とか、寂しさとか、そういうのはほぼない。
こういう時こんな性格でラッキー!と思った笑

夫も、15分の制限はあれどほぼ毎日面会に来てくれているし、
朝は病室の窓から見える位置を愛犬のお散歩コースにしてくれているおかげで、愛犬の姿も見られている。


でも、でもね、一つだけどうしても耐えきれないことがあった。

入院生活は基本24時間張り止めの点滴を打ち続ける。
3日に1度点滴の針の差し替えをするのだけど、
これがかなり痛い。

血管はしっかりとある方だから大丈夫!と思っていたけど、日が経つにつれ、だんだん元気が無くなり、硬くなっていく血管。

針が入らなければ違う場所に刺し直したり、
担当の腕によっては上手く刺さず、血管の中を針でグリグリされたり。

なんの拷問?と思うような時間が3日に1度も訪れた。

刺したあとも針が入っている場所は痛む。
ひたすら冷やして痛みを誤魔化し続ける日々。
それでももたず、針を刺した周辺がパンパンにはれてしまったり。(これがかなり苦痛)

…おかげで両腕はあざだらけ。
入院1ヶ月後の私の腕はついに刺せるところがなくなり、手の甲に刺すことになった。


手の甲に行き着くまでに4回くらい失敗され、
ついに心が折れ、助産師さんの前で年甲斐もなく号泣してしまった。

その助産師さんはそんな私を馬鹿にせず受け入れてくれ、気分転換に外に連れ出してくれたり、たくさん話を聞いてくれたりした。

本当にありがたい。



今はとある手術を受け、差し替えの恐怖と点滴痛からは解放されている。
それはまた次のnoteにて。


今、外は金木犀真っ盛り。紅葉の季節。
そんな大好きな秋を感じに外へ出ることも
空気を吸うことすらも禁じられている日々。


ああ、キラキラ⭐︎マタニティライフを送っている妊婦さんたちが心底羨ましい…!



see ya

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