アイドルオーディション番組をビジネス書で読み解いてみる<BOYS PLANET>

M-netのもはやプデュことBOYS PLANETの放送が開始されたので、せっかくだから何か面白い見方ができないかなと思い、ビジネス書を読んだらそれを無理やり(w)ボイプラに当てはめて感想を書いてみようかなと思いました。
本当に適当なのであまり深く考えずに読んでください。

今回参考にしたのは2023年2月2日放送のボイプラ第1話と「Perception-市場をつくる新発想-」という本です。

BOYS PLANET(ABEMA TV)

ちなみにボイプラの推しはまだいませんが、フイくんだけは別枠で応援します。なぜ別枠かというと、元々フイくんのことはEnergeticやNEVER、OH-EH-OHの作詞作曲というイメージでしか知らなかったのですが、ボイプラ出演をきっかけに過去動画を見てガッツリPENTAGONにハマってしまい、一人の参加者としてはありえない量の情報を摂取しているためです。フイくんを推しとしてしまうと他の参加者が情報量の面で不利すぎるので、フイくんは別枠での推しとして区別し、ボイプラの推しは今のところいない、ということにしています。

さて、まずPERCEPTIONの本では第1章「パーセプションの正体」では、パーセプションとは何かについて、平たくいえば「モノゴトの見え方や捉え方」だとしています。
BOYS PLANETと謳っていようが、多くの既存の国プたちはプデュだとパーセプションを受け取っているということですね?(違う)

パーセプションを形成する5つの要素というものがあるらしいです。
・事象
・リテラシー
・グループ
・タイミング
・コントラスト
の5つです。書籍では転校生が例に描かれているのですが、ここでは練習生を例にとって考えてみることにします。

・事象
第1話で練習生たちは他の練習生やマスター、そして視聴者の前で自己紹介をしました。これは「認知」で、この時点ではパーセプションは生まれていないらしいです。(確かに1話でとりあえずパフォーマンスを見た子達も、それだけではなかなか印象を残すことはできないことが多いです。)
その後に出る「情報」によって、初めてパーセプションを得ることになります。例えばソンハンビンくんとマシューくんが昔同じ事務所の練習生で、互いにそのときはデビューできず、苦難を乗り越えて今またこの舞台でKとGと別れながらも一緒にオーディションに臨んでいる、というエピソードが放送されましたが、これがここでいう「情報」なのでしょう。ハンビンくんについてはさらにワッキングというダンスが得意だということ、マスターと共演、歌が褒められる、と言った情報も第1話でプラスされました。

・リテラシー
同じ事象でも、それを見た人の経験や価値観によって異なるパーセプションが生まれるそうです。
Produce101のシリーズやガルプラを見たことがある人と、今回初めてエムネのオーディション番組に触れた人ではこの第1話の受け取り方は違うかもしれません。かねてからのプデュファンなら予告でフイくんが見せた涙が評価によるものではないことを予測していたでしょう。第1話で答え合わせされましたが、あの涙はピンナリのパフォーマンスを見たことによるものだったのですね。他にも「エムネは編集でコントロールするぞ」という圧倒的疑いの目を持っている国プたちとスタークリエイターたちで見方が違う場面はこれからも多々現れるでしょう。しかし、このときエムネの編集を「こんな感じで編集されている」と見つけ出す探偵たちがSNSに出てくると、それを見たスタークリエイターたちも今後注意してみるように意識変換されるのではないかと思います。

・グループ
私たちが何か情報を得たとき、それが何かをより早く、効率的に理解したいという心理が働くそうです。それがグルーピングやカテゴリーの発想だそうです。
BOYS PLANETではこのグルーピングがいくつも見られますね。
まずKとGのグルーピング。そして自己紹介パフォーマンスのグルーピング、レベル分けのグルーピング、さらにこの後もグループ評価、コンセプト評価と言った形で様々な形で練習生をグルーピングさせていくことで、100人近い練習生へのパーセプションをより早くさせているのでしょう。それにしては最初っから編集偏りすぎですけどね。
あとはケミもそうかもしれないですね。あの子と仲がいいらしい、というのも認識を加速させるように思います。

・タイミング
大きな社会の潮流や時流は企業や商品のパーセプションに影響を与えるそうです。
ボイプラというよりガルプラが思い浮かんでしまいました。途中から中国と韓国の情勢が少し悪くなって、中華勢への当たりが強くなった気がしてしまったんですよね…。ボイプラだとなんだろう、今はまだ思い浮かばないです。もしかしたら、最近だいぶコロナによる舞台の制限がなくなってきているのでそれがガルプラよりも盛り上がりに貢献するかもしれないですね。
あっ、キムジウンくんがBLドラマの経験があるというのも、昨今BLが流行っていますから一昔前よりも負のパーセプションは小さく、よい影響は大きくなっているかもしれません。

・コントラスト
物事は常に相対評価されるということですね。今回フイくん参加によって「ベテラン」「年上」「既デビュー」は相対的に目立ちにくくなったと思います。TOOやオプテのメンバーなどがそうですね。あとはイチカくんとかもでしょうか。もしかしたら「リーダー」「ボーカル」もかも?と思いましたが、ジェイくんやジャンハオくんがしっかり目立っていたのでこの属性はたくさん必要だし、歌い方や声質が違うので大丈夫そうです。
今回ダンスが上手い子が多そうなので、ダンスの方が激戦かもしれません。
あとマンネ系も取り合いかな。今のところ「最強マンネ」ハンユジンくんと誰が競っていけるかという感じでしょうか。
「正統派」ソンハンビンくんもいるので、正統派で行きたい子達は厳しくなるかもしれません。
ケミなんかはグループにも入れましたが、もしかしたらコントラストをうまく見せる手段でもあるのかもしれません。

パーセプションの形成は5つの要素が揃うことが条件ではなく、どれか1つでも起きる可能性があるそうです。
Mnetは番組制作者として、練習生はデビューを掴み取るために、こうしたパーセプションをコントロールしなければならないわけですね。


続いて、パーセプションが重要な3つの理由が書かれていました。
1つ目は「メタ認知」です。メタ認知とは、認知していることを認知すること、だそうです。一方的な発信ではなく、ブランド側が自分たちを俯瞰してみることが求められているということですね。
これはオーディション番組を見ていると発言にハラハラする練習生が出てきたときにいつも思いますね。「どう放送されるか考えてー!」って。
予告でフイくんのパフォを「思ったほどじゃない」みたいに言ったように放送された子がいましたが(事実は分かりません、編集じゃないかと思ってます)、あんなの言っちゃったらPENTAGONのファンやフイくんをリスペクトしてる数多のK-POPファンに悪印象持たれちゃう可能性があるじゃないですか。
ボイプラ参加者の皆さんには常に「どう切り取られるかわからない」という点に注意して頂ければなあと思います。

2つ目は「社会との接点」ですね。
企業やブランドにとっての関心ごとが社会への接点だということですが、ボイプラは投票形式なので、とても重要なところでしょう。
本ではSDGsで紹介されていますが、重要となるのはファクトの積み上げで社会からの「信頼」を得ることだそうです。
エムネはProduce101で盛大にやらかしているので、ガルプラやボイプラを誠実に運営することはとても大事なはずです。投票操作や不正などがまたおこったら流石に今後はドル箱コンテンツを手放すことになるのでしょうか。
あとは練習生を応援するファンの行動も大事になってきます。まだボイプラは始まったばかりですが、中国で行われたアイドルオーディション番組「青春有你」では投票のために結果として大量の食糧廃棄が行われてしまったことが問題になり、番組自体が制作できなくなってしまいました。私はそっちの番組ではなく創造営2021の方を見ていましたが、プエクのときに応援していた子も出ていたりしたのでとても残念でした。
https://toyokeizai.net/articles/-/427636

3つ目は「長期的なしなやかさ」です。
時代への柔軟な対応が求められる一方でブランドは長期的な視点と意識を持たなければいけないそうです。
ここでイメージしたのは練習生の番組後のことです。ここで落ちてもその先があり、逆にここで受かってもその先がある。練習生はこの経験をただの番組参加者としてではなく、長いアイドル活動に向けての布石にして欲しいです。(G)I-DLEのソヨンちゃんやEVERGLOWのイーレンちゃん、シヒョンちゃん、THE BOYZのハンニョン、Billlieのスヨンちゃんなども、番組デビューはできませんでしたがその後の活躍は目覚ましいです。

さて、第1章をとりあえずまとめてみました。
まだまだ先は長そうなので一旦ここまでにします。

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