眼鏡が風で吹き飛ばされて無くなった話

タイトルだけで内容を完結させるのはどうかと思うが、完結してしまった。

僕は中型バイクを持っていて、それで大学に行ったり遊びに行ったりバイトに行ったりしている。それでこのあいだ大学に行く時、天気が強風と雨で怖かったという大事件が起きた。

強風は走ってても止まってても車体が揺れるし、雨も降ってたからタイヤが滑りやすい。風で押されたバイク滑る。揺れる滑る寒い危ない。
クソ! カスみたいな乗り物だな。

まぁなんやかんや怖い想いしながら大学行って、論文発表の資料を作って、帰りに喫茶店で友達と麻雀して帰った。

で、解散して帰る途中でバイクが給油しろってぴかぴかメーター光らせたから給油しに常連のガソスタまで行って給油して、その隣にあるローソンで煙草吸ったりしてゆっくりしてた。強風と雨で僕もバイクも疲弊してた。
ムカつくほんと。

帰ろっかな~と思って眼鏡外してヘルメットを被ろうと思ったら急に強い風が吹いてきて、バイクの横に止めてあった誰かの自転車をブチ倒しながらバイクのシートに良い感じに引っ掛けて固定してた眼鏡も吹き飛ばしていった。マジでムカつく。

僕は優しいので自転車を全部起こして、ヘルメットを被るのをやめて眼鏡を探したんだけど、これがまぁ夜9時。暗くて見つからない。眼鏡無いから視界悪いし。

スマホのライトで照らして、光の反射で探そうと思って照らしてみても見つかるのはお酒の空きビンだけ。ワンカップ。瓶底眼鏡の材料。しかも同じ個体を三回も見つけた。

風がすごい強かったから遠くまで飛ばされたかなとか考えて探してみたけどなかった。見つけられなかっただけかもしれない。僕眼鏡なかったし。

1時間ぐらい一人で探した後、4人ぐらいの集団に声をかけて一緒に探してもらった。「ほんまに眼鏡眼鏡や(笑)」とか言ってきた奴にはワンカップがあるエリアを頼んだ。

金髪チャラチャラの兄ちゃんが「ないっすね~…」って1時間ぐらいたった後に言って来て、まぁものの見事に無かったから多分風で飛ばされて道路に出て行って、そのまま不慮の事故にあったんだろうと思った。この時ばかりはコンタクトにしようかと思った。絶対しないけど。

心優しい四人の車を見送って、さてどうしたものかと。僕はおめめわるわるなので、眼鏡が無いとバイクに乗れない。歩いて帰れないことはないけどバイクをコンビニに置いていくわけにもいかないし、なにより何されるかわかったもんじゃないし。

そんで、持つべきものは友達だと思って、バイクを僕の家まで持って帰ってくれないかと麻雀やってたバイクの免許持ってる奴に鬼電。結構かけた。全部通話中で突っ返された。友達だと思ったのにな。さみしい。

先輩にもかけた。車好きの先輩。確か中型も持ってるみたいな事言ってたなと思った。

先輩と喋ってる時に翌日仕事で寝てるだろうなと思って電話しなかった友達がツイートをいいねしてきた。起きてんなら言えや。うそです。

その友達についてはまたどっかで話す機会があるかもしれないからここでは詳しく書かないけど、まぁ仲良しの友達に電話して、紆余曲折の果てに友達と友達の母親のツーマンセルで僕を助けてくれるという話になった。神か?

友達の母親の車に僕が乗せてもらって、眼鏡の無い僕の代わりに友達が僕の愛車を我が家まで運んでくれるという隙の無い完璧な計画。

家まで送ってもらって、バイクも運んでもらって、すごいたすかった。さんきゅ。

で、翌日もっぺん視界を確保した状態で探したら5分で見つかった。

くそが。

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