カノープスの冒険2 2

カノ2

石畳の向こうに土の道が続き、そこには以前出会った月兎のドルチェがいます。
「突然のことでビックリしたろうね。君に助けて欲しくて呼んだんだ」
「何があったの?」
「私たちはもう死んでお月様で暮らしているけど、時々地上に遊びに来られるんだ。でも友達のきょうちゃんが帰って来ないから、同じ月兎のスピカと探しに来たんだけど、地上にいられる時間が限られているんで、手伝ってくれないかな?」
カノープスは尋ねました。
「ここ、僕の森じゃないよね? 僕、どうやってここへ来たの?」
ドルチェはすぐに説明しました。
「月兎は一瞬で地上のどこへでも行ける。君に私の力を少し分けて、この『すべてに通じる道』へ来てもらったんだよ」

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