見出し画像

【リバース1999】シュナイダーが消えてしまった理由【元ネタ徹底解説&考察】


今回は多くの人に愛されながらも亡くなってしまったシュナイダーのルーツや、何故彼女が消えてしまったのか、その謎について考察を交えて解説をしていきます。


実は彼女は大陸版のβテストの時点ではプレイアブルキャラクターと存在しており、その時テキストデータを元に解説をしていきます。

まず【本源】の”ギャング管理”ですが、これはストーリー内で起こった彼女が起こした殺人事件が関係してきます。

まずシュナイダーと初めてであった時の状況を振り返ると、1929年2月14日のシカゴにて彼女は7人の神秘学者を殺害しました。

この日付と出来事に合致する現実の事件に『聖バレンタインデーの虐殺』というものがあります。

これはシカゴにて起こった事件で、アイルランド人ギャング組織とイタリア人ギャング組織との抗争から発展して、7人のアイルランド人ギャングがシカゴのガレージで殺されました。
この事件の容疑者は何人か存在しており、その中にシュナイダーと同じ『シチリアからイリノイ州』に移ってきたギャングが存在しており、『アルバート・アンセルミとジョン・スカリーゼ』という二人組のギャングがいました。

彼らはイタリアのシチリアにいた頃からペアで殺し屋をやっており、そこから逃走してイリノイ州のシカゴに不法入国してきました。
そして二人はシカゴでも実績を上げ『キラー・ツインズ(双子の殺し屋)』という異名のギャングスターに成り上がりました。

続いて【ミディアム】の”フェザー”ですが、彼女の衣装や台詞などから”鳩”が該当します。

そしてシュナイダーには”十二人”の姉がいて、”十二人”の部下がいると書かれていることから”12”という数字が強調されいる事は明確です。
”12”というワードからイエスの弟子である”12使徒”が連想され、”鳩”が”12使徒”の象徴となっていることから合点がいきます。

ではシュナイダーのミディアムが12使徒の中の誰かと言うと、イエスを裏切った”イスカリオテのユダ”が該当するかもしれません。

根拠としてはまず、2章の最後のシーンはダ・ヴィンチが描いた”最後の晩餐”のオマージュになっているわけですが、シュナイダーの席はユダの位置と同じで、肘をついてパンを持っている体制も合致しております。
また彼女はマヌス・ヴェンテッタから離反したので”裏切り者”という点でも一致しています。

次にミュオソティスを退いた後、倒れているヴェルティにシュナイダーが寄り添っていましたが傘で隠れて何をしていたかわかりませんが、ヴェルティが赤面していたことからキスをしたのではないかと考えられます。

これもユダの逸話と関連性があり、ユダが銀貨と引き換えにイエスを裏切る時に「主」と言ってキスをしました。

その他にもシュナイダーとユダの関連性はあり、彼女の台詞に貧しい子供を助けるように懇願するものがありますが、

「いつもどこかでちっちゃい子がお腹をすかせてるでしょ?なんとかならないかな? ねぇ~?お優しい旦那様」

ユダの台詞にも同じものがあり、ユダがイエスに貧しい者のためにパンを買ってあげるよう懇願しましたがイエスはそれに応じませんでした。
この事がきっかけでユダはイエスに失望し反転アンチになってしまったと言われています。

他にも”イスカリオテ”という名前には”暗殺者の短剣”という意味があることから、シュナイダーの【本源】であるギャングと接点があったり、
シュナイダーが熱心なキリスト教徒であることなどを踏まえて考えると、シュナイダーの【ミディアム】に”イスカリオテのユダ”が該当するのではないかと考えました。


シュナイダーの他の要素について補足をしていくと、まず彼女が左胸を撃たれても生きていたのは”右心症”という心臓が右側に寄っている稀な先天症だったからです。
この手の演出は00年代の日本のゲームやアニメなどに良く用いられたておりました。(メタルギアや名探偵コナンetc)

次に彼女のユーディモについてですが、本源の欄に”奮闘するイエローフライ”が該当するでしょう。
イエローフライは日本で言う”キンヒバリ”という剣尾コオロギの一種です。

しかしながら本来神秘学者のユーディモは星座が関連しているものと考えられるのですが、キンヒバリに関連性のある星座や神話も存在しておりませんでした。
強いて言うならコオロギが古代のユダヤ人にとって誇りの象徴と用いられており、イエスとユダもユダヤ人だった事と関連性があるくらいです。

ただこの”キンヒバリ”というワードは道中で拾ったテキストに出てきており、このキンヒバリがシュナイダーのことを表していることがわかりました。
よって、このテキストはおそらくシュナイダーとヴェルティの出会いと別れまでを示唆していたものだと推測できました。


シュナイダーのルーツをまとめると
【本源】の”ギャング管理”はシカゴのギャングスター『キラー・ツインズ』
【ミディアム】の”フェザー”はイエスの弟子である『イスカリオテのユダ』【展示開始日】1920年代=聖バレンタインデーの虐殺
【展示場所】シチリアからイリノイ=キラーツインズの経歴
【誕生日】10月22日=贖罪の日?
【ユーディモ】キンヒバリ=不明

”イスカリオテ”という名前には”暗殺者の短剣”という意味があることから、シュナイダーは『暗殺者』に纏わる逸話が習合した存在だと考えられます。


ではここから本題になりますが、何故シュナイダーが消えてしまったのかという謎に迫っていきます。

まず彼女は神秘術を使えるもののヴェルティと同じ神秘術が下手な純血の神秘学者ではないと言っていました。
しかしながらここで誤解してはいけないのが、純血主義であるアルカナがシュナイダーを見放し、一方でヴェルティには一目を置いていた事から、シュナイダーとヴェルティが同列の神秘学者ではないことは確かです。

次に神秘学者の【ミディアム】は通常、古の神や/神格化された人間/偉人など神性が高い存在が由来となっています。
ところがシュナイダーのミディアムである『イスカリオテのユダ』は、12使徒の一人でしたがサタンに乗っ取られイエスを裏切ったことで聖人ではなくなってしまった事から神性的な人物とは言い難く、寧ろグノーシス派のキリスト教ではもっぱら”悪魔”と認識されております。

次に考察材料としてストームについても認識を深めていきますが、
マヌス・ヴェンテッタがストームを利用して神が存在していたとされる太古時代に遡ろうとしていることから、”神秘学者は神性を宿しているから神の時代まで回帰することができる”のではないかと仮説を立てました。

であれば悪魔であるイスカリオテのユダをルーツにするシュナイダーは神性を持っていなかったため、リバースに耐えることが出来なかったのではないかという考察をしました。










いいなと思ったら応援しよう!