【AC6徹底論理的考察】ラスティの正体について【アーマードコア6】
はじめに――
この考察は劇中で語られた内容を尊重し、なるべく脚色することなく論理的に解明していきます。ただ今作は大変難しく様々な解釈ができる物語となっておりますので、この考えが必ず正しいものだとは思わないでください。
・ラスティについて
ルビコンの貴公子、傭兵たらし、声帯オーバードウェポン、相変異したブルートゥと勝手に私が称している彼について話していきます。
もともとはアーキバス傘下のシュナイダー社に所属していたようですが、アーキバスに行ってからは半年でヴェスパー隊の上位に抜擢された経歴を持つ漫画主人公のような存在です。
ただミドル・フラットウェルがシュナイダーの人事部門と太いパイプを持っていることから、怒涛の出世には何らかの操作があったと考えられます。
次に第8世代と自称していると書いてますが、敢えてこう書いているということは、”そうではない”とメタ読みができます。
ルビコニアンの彼なら高度な医療は出来ず、旧世代型だったのかもしれません。
または旧世代差別主義者のスネイルがいるヴェスパー隊なので、彼対策で世代を詐称している可能性はあるかもしれません。
アリーナランクは9位ですが、実戦では1位のフロイト以上に手こずる相手でした。
ちなみにV.VIをV+VIとして足すと”9”になります。
そしてこの”9”という数字はAC作品では曰く付きの数字とされており、この数字を持つものは畏怖の表徴とされ、時には英雄であり、時には死神として主人公の前に立ちはだかります。
彼の存在はこの”9”という数字に”戦友”という新たな意味を焼き付けました。
・時系列順に説明
ここから取得した情報ログなどと照らし合わせながら時系列順に彼について言及していきます。
ー壁越え
まずはじめの疑問として、壁越えにて彼と初めて合った時に
『君がレイヴンか……あのハンドラ・ウォルターの子飼いらしいな』という発言に対してウォルターが『お前の正体に気付いているようだったが』といっているのですが、そりゃウォルターがスネイルに”レイヴン”を推薦していたのだからラスティが621について知っているのは当然では?と、この一件のやり取りに疑問を感じました。
ではウォルターは彼の発言からなにを悟ったのかを逆説的に考えてみると――
621の正体は本当のレイヴンではないということをラスティは気付いたのではないかと考えました。伝説的なレイヴンと言う名をラスティが知っていてもなんの疑問もなく、そんな伝説的な存在がハンドラーの猟犬というのは、レイヴンの名を知る者からしたら笑える話かもしれません。
そして先にネタバラシになりますがラスティは解放戦線側の人間です。それを踏まえて考えるとルビコニアンの彼からしたらレイヴンという名は、戦火の火種となる企業を呼び込み、ルビコンに明けない夜を齎した忌むべき名でしょう。だからなのかついぞ彼は621をレイヴンと呼ぶことは一度もありませんでした。
ー戦闘ログ回収ミッション
次に小遣い稼ぎにログ漁りにでかけますがその時、ラスティについてのログをいくつか蒐集します。
これは解放戦線の人間がラスティに対して通信を試みようとしていますが、発言的に彼はフラットウェルについて重大な秘密を知ってしまったように思えますが、何故敵側のラスティにコンタクトを取ろうとしたのでしょうか?
おそらく先程の彼はフラットウェルとラスティが話している内容を解析して
、フラットウェルとラスティが繋がっている事をしってしまったのでしょう。
勘のいい人なら序盤からラスティが解放戦線側の人間ということに気付いていた方もいるんじゃないでしょうか?
もしかするとですが壁越えをしていた時、急にラスティが援軍要請があったからと言って離脱しましたが、この情報を知られてしまったことに気づき先程の情報ログを持っていた彼を口封じのために抹殺したのかもしれません。
ー未踏領域調査
その後は封鎖機構を一緒に強襲したり、アイスワーム討伐を共に果たしたり621とラスティは蜜月の時を過ごしますが、未踏領域調査にて旧世代差別主義者(スネイル)に画策によって二人の関係は悲しくも引き裂かれてしまいます。
スネイルが二人に潰し合いをさせた理由は、危険因子の共倒れを狙って図ったと思われますが、もしかするとこの企てにはAMが少し関係しているのではないかと考えました。
深度3にてゴーストから拾った情報から考察するに、AMは621が海越えした後くらいに既に深度3まで到達していますが、強制執行システムを通れず足止めをくらってました。そのため企業になんとかしてもらうため、まずアイスワームをアーキバスに破壊させるためスタンニードルランチャーの技術協力をしたのではないかと考察しました。
次に戦闘ログ回収ミッションにてラスティに関する情報をウォルターが売っぱらってしまっていた事を踏まえると、AMがアーキバスに技術提供時にラスティに関する密告をしていたとのではないかと考えました。
AMとしてもバスキュラ―プラントをアーキバスに抑えてほしいと考えていたので、解放戦線側のラスティを排除するためスネイルに密告したと考えると情報の辻褄が合います。
ー未踏領域調査(ALT)
つぎにALTルートが発生した理由について考えていきます。
ALTルートではマクスウェルとラスティの二人と戦うことになるのですが、これについてはラスティと戦う前に出会った情報ログを持っていた彼が関係していると考えました。
ALTルートは多重ダム襲撃ミッションでG4/G5を排除の方を選択すると分岐に入るのですが、この時621が解放戦線側についたことで”名もなき伝令兵”の生存ルートに繋がり、結果マクスウェルとラスティが潰し合う前に彼はこの情報を二人に報告することができたのではないかと考えられます。
なおマクスウェルのAPが半分削れていたのはこの通信が入る直前まで、二人が交戦していたと考えました。
なので決してミールワームに夢中になっていて遅れたとかではないと思います。
では何故ラスティは621に交戦を仕掛けてきたのか、その本当の理由について考えていきます。
新型機という切り札を得たことでもうラスティは企業側につかなくてよくなりました。なので621と接触した時には、心はもう企業側ではなく解放戦線側についていたはずです。
なので企業の命令とは関係なく解放戦線勢力がコーラル利権競争に少しでも優位になるよう、障害となる621を排除しようとしたのではないかと考えられます。
後のミッションでラスティが死んでいることになっているのですが、621に負けた後にラスティは死を偽装したのではないかと考えられます。
ちなみに企業に潜伏していた理由についてですが、これはおそらくですが内部から崩壊させようと企てていたのかもしれませんが、オーバーシアーがザイレムを飛ばすなどという暴挙に出て、計画が大きくズレてしまったのだと思われます。
ールビコンの解放者ルート
その後、彼とはザイレムの上で再開します。その時、彼が搭乗していたのはエルカノに秘密裏に作らせていた新型機体スティールヘイズ・オルトゥス。
夜明け(=オルトゥス)の意を持つその機体の名は、ルビコンに明けない夜を齎したナイトフォール(黄昏)と、その夜に卑しく光るヴェスパー(夕方の星)とは相反するモノになっています。
更にエンブレムは口枷が解かれた狼になっており、企業から脱却して本性を剥き出しにしたことを意味しております。
この時にようやく彼はアーキバスに潜伏していた解放戦線側の人間だった事を告白します。
ルビコンの解放者ルートではエアの救援要請に真っ先に名乗り出て、621のもとに馳せ参じました。この時にはドルマヤンの警句を『灰に塗れた警句』と揶揄したり、解放戦線の不甲斐なさには腹を煮やしていたような心情を明かします。
だからこそ彼は解放戦士の誉れをルビコンに捨て、アーキバスに潜伏し同志をその手に掛けてでも大きな変革を齎そうとしたのだと考えられます。
しかし彼はウォルターにやられ消息不明となってしまいました。
ーレイヴンの火ルート
次にレイヴンの火ルートでは彼とは敵対することになってしまいます。
この時『やはり君はルビコンを脅かす危険因子だったようだ』と言っていますが、”やはり”とは”レイヴン”の名からそう感じていたのかもしれません。
しかしながら死の間際まで621を戦友と呼び続けてくれたのは、共に成すべきことを成すために、大きな犠牲を払ったもの同士、理解を示してくれたからなのかもしれません。
ー3週目は何をしていたのか
残る疑問は3週目の最後には彼が出てきませんでしたが、このルートでは彼の敵は621をはじめ、オーバーシアーに企業、そしてオールマインドなどあまりにも敵が多すぎます。
1.2周目の彼の行動を考えるとザイレムを止めに来るはずなので1週目同様に
ウォルターにやられたのかもしれません。
しかしAMの台詞に少し気になるモノがありました。
621の体力が低くなると二人共にたような台詞を吐くので、もしかするとラスティはAMに取り込まれたのでは?と思いましたが、二人共何度も621と戦った仲なので似たような感想になるのもおかしくはないかとも思えます。
・まとめ
ラスティについて私の考察をまとめると――
・解放戦線の一員
・アーキバスにはスパイとして潜り込んでいたが、本来の目論見は不明
・ALTルートでマクスウェルが出てくるのは伝令兵が生存ルートに入っていたから
・レイヴンに対しては浅からぬ思いを抱いていた
・3週目に出てこなかったのはAMに取り込まれていた可能性がある
という考えに至りました。
ラスティに関しては強化人間の世代詐称疑惑や、レイヴンとの関係性などまだ想像を膨らますことは出来るかなと思ったのですが、脚色しすぎては辻褄が合わなくなってしまうので、ラスティの考察についてはここらへんまでにしておこうかと思いますがーー
ーラスティという名について
最後に考察とは呼べないくらいの想像の話になるのですが――
ラスティの名前について、彼もヴェスパー隊であるならアーティストに関するモノから名が取られたのかなと思ったのですが、ラスティのエンブレムだけ人体に関するものではなく狼なので、そうなると命名法自体も異なるのではないかと考え、私が至った結論はただ彼自信が己に付けた名前なのではないかと考えました。
そう考えた理由は彼専用の『Rusted Pride』という曲が彼の心を表していると考えたからです。
Lost in rain. Lost in wind. Watch the sunrise.Into dawn.
(雨に迷い、風に迷い、日の出を見て夜明けを拓く)
という歌詞から、彼が企業に所属し同胞を手に掛けながらも、己の信念のため耐える様子を”錆びつく”と形容しているように思えたので、自戒の意味としてラスティと名乗っていたのではないかと考えました。
またこの曲の歌詞には
I can fly. I fly high. Watch the sunrise.Into dawn.
(私は飛べる もっと高く 日の出を見て夜明けを拓く)
という歌詞があり彼の台詞とリンクしています。
”より高く飛ぶ”という言葉にはルビコンに夜を齎したレイヴンを越えるという意味のようにも思えます。
私の考察については以上となります。
・海外の考察
最後に海外の人が見つけた考察で面白いものがあったのでご紹介します。
それはラスティ=ハウンズの617説というもので――
ヴェスパー隊の命名法がアーティストから取られていることから、
(アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーンやモーリス・メーテルリンクなど)
かなり面白い考察だと思ったのですが、しかし懐疑的な部分もあり、まずこの”ラスティNo617”以外にも”ラスティNo619”が存在していたり、そもそもLeon Kerryという画家も検索にはほとんど引っかからないかなりマイナーな画家であるため、そんな人の絵を元ネタにするのか?という疑問があります。
なにより617だったとしたらウォルターが気付くのではという、根本的な謎にぶつかってしまうため正確性には掛けるが、偶然で済ますには惜しい考察ですね。
なので”なるほど こういう考察もあるのか”と覚えていただければと思います。
他の考察は以下のリンクから↓
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