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【ゼンレスゾーンゼロ】世界観解説&考察【ZZZ】

今回は3章までにわかった世界観設定の解説と、既存の情報から考察していきます。

では初めに【新エリー都】など舞台となるセカイの歴史から解説していきます。

まず【旧文明時代】というワードが頻繁に出てきますが、映画などに記載されているテキストから察するに航空機やテレビなどがあったようなので、少なくとも20世紀後半の文明レベルを持っていた時代である事がわかります。

【旧文明時代】については情報がまだ乏しいですが暫定的には“ホロウが存在していなかった時代”を指しているのではないかと個人的には考えています。

ではいつ頃からホロウが発生したかという疑問についてですが、リナのイベントでは“41年前に起きたホロウ”の話が出てきていたことから少なくとも半世紀前から存在していたのは確実です。

そしてエリー都のホロウはすべて【零号ホロウ】が起因となって発生しているのですが、これらを踏まえて考えると【零号ホロウ】は半世紀よりもさらに前から存在していると解釈できます。

次に【旧都崩壊】がいつ起こったかという疑問についてですが、クレタの父であるホルスが旧都のモニュメントの建設プロジェクトに携わっていた時点では旧都は健在していた事と、パエトーンが在籍していた教育機関も旧都に存在していた事を踏まえて考えると“旧都崩壊から現在まで大凡10年も経っていない”という事がわかります。


時系列を要約すると――
旧文明=ホロウのなかった時代?(リアルセカイの2000年頃)
零号ホロウの発生=半世紀以上前から存在する
旧エリー都崩壊=10年ほど前の出来事?




続いては【ホロウ】について解説していきます。


【ホロウ】とは【エーテル物質】という謎の物質に満ちた空間で、長時間ホロウ内にいると知能生命体は【エーテリアス】という怪物へと変化してしまう。
その一方、【エーテル物質】はエネルギー資源として重宝され、新エリー都のインフラには欠かせない物となっている。
そのため【ホロウ】とは超自然災害でありながらも、市民達の暮らしは【エーテル物質】に依存しているという二律背反的な関係性になっております。

謂わばホロウとエリー都市民の関係性は、爆発のリスクが高い鉱山とそこから多くの利益が得ている住民のようなものと言えるでしょう。


【ホロウ】について最も重要になるのが【零号ホロウ(通称リンボ)】と呼ばれる超大型のホロウですが、【零号ホロウ】は全てのホロウの根源のような存在であり、他のホロウは【零号ホロウ】から派生して発生していると言われております。

ホロウの種類には【原生ホロウ】という6つの大型のものと、それらから派生した【共生ホロウ】という比較的危険度の低いものが存在しております。

エリー都周辺の地図では断裂的な裂け目を仕切りに、西側は零号ホロウによる侵食によって壊滅していますが、新エリー都がある東側は6つの【原生ホロウ】が存在するだけで比較的軽微であることがわかります。


また重要な点として【エーテリアス】を殲滅すればホロウを抑制または消滅することが可能なようです。
このため【ホロウ調査協会】に所属している【ホワイトスター学会】や【H.A.N.D】はホロウの消滅を目的として調査及びエーテリアスの殲滅を主な任としているわけです。

わかりやすく言えば【零号ホロウ】が元凶となる悪性腫瘍で【共生ホロウ】は転移した悪性腫瘍なようなもの。
そして【ホロウ調査協会】は【エーテリアス】と謂う癌細胞を破壊するワクチンのようなモノであると言えます。



ホロウの出現はかなり不規則で過去にはエリー都の“上空”に存在していたこともあり、更には月もエーテル侵食されているように見えることから、ホロウの分布がどれだけ広範囲なのかは現在では計り知れません。

そして新エリー都の外もホロウの侵食被害などどうなっているのか気になるところですが、パエトーンでさえも【郊外】の様子を知らないようです。
謂わば新エリー都は陸の孤島のような状況なのですが、何故そのような環境になっているのか気になるところです。


続いては主人公となる【パエトーン】について解説をしていきます。

【パエトーン】という名前はギリシア神話に出てくる神の名前で、父である【太陽神ヘリオス】を探すたびに出て、再開した父に自分を認めてもらうためにヘリオスの戦車を借りるが暴走してしまい、地上に危害を加えてしまったためゼウスによって殺されるという話が有名です。

その名を冠する【パエトーン】は新エリー都で伝説と称賛されるほどのプロキシでしたが、序章でアカウントを破棄してしまい、インターノット上では消えてしまった存在とされています。

そんな【パエトーン】は普段はしがないビデオ屋の店長で、妹のリンの名前は中国語や英語でも【鈴】に関する名前で、兄であるアキラは【賢明】に関する名前になっております。

リン(英:Belle/繁:鈴)
アキラ(英:Wise/繁:哲)

二人はどこにでもいるような仲睦まじい兄妹ですが、何故そんな二人が法や危険に触れるプロキシをやっているかというと、ホロウに関する【あの件】という謎を追うためホロウを探索しているようです。
そして【あの件】とは二人の恩師にあたるだろう人の“悲願”にも関係があるようです。

二人は旧都にあった教育機関に在籍しており、その施設について調査をしようとしていることから、その当時の先生が【あの件】に絡んでいるかもしれません。

そしてその先生の候補に当て嵌まりそうなのが、7人目の【虚ろ狩】であり【ヘーリオス研究所】の創設者である【アーチ教授】という人物です。

しかし彼は一昔前に零号ホロウの探索をしに行って以来、消息不明になっているようです。

そんな【アーチ教授】と【パエトーン】の関連性と言えば【ヘーリオス研究所】という名前の施設です。

神話では【パエトーン】は父親である【ヘリオス】を探す物語になっているのですが、主人公の二人が【先生】の消息を追っている現状と【パエトーン】の神話が重なっているため、【パエトーン】というアカウント名を付けたのではないかと考えました。

またリンがホロウ探索時に使っている【イアス】というボンプは、元々他の主人がいたようなのですがいなくなってしまったため、二人が引き取った経緯があるようです。
そして【イアス(Eous)】という名前はヘリオスが使う太陽の戦車を引く馬の名前であることから、イアスの元の主人は【ヘーリオス研究所】の【アーチ教授】なのではないかと考えました。

【パエトーン】の二人にはまだまだ謎が多く、リンが見た【終末夢】や、【パエトーン】のアカウントを奪った謎の人物など気になる事も多く、今後の展開が期待されます。


最後にタイトルの【ゼンレスゾーン ゼロ】という意味について考えていきます。

名前的にゼロに関する“ゼンというものが存在しない領域”という意味になるのですが、この【ゼン】とは何かというと個人的には【ゼウス】の事を指しているのではないかと考えました。

【ゼウス】はギリシャ神話の最高神でありますが、プラトンの時代では【ゼウス】を【ゼン】と呼び哲学的の分野では“生命の根源”という意味で使われていました。

この事から【ゼンレスゾーン ゼロ】とは“生命のない領域”という意味を持っているのではないかと考えました。

更に捕捉していくと【エーテル】という言葉も哲学に於いて“ゼウスの領域を構成する元素”と言われていることや、【零号ホロウ】の俗称が“領域”を語源とする【LIMBO】と呼ばれていることから【ゼンレスゾーン ゼロ】とは【零号ホロウ】を指しているとも考えられます。


今回の解説は以上で終わります。

次のストーリーがいつ更新されるかわかりませんが、世界設定はかなり凝って創られていると思うので、今後の展開がとても楽しみですね。



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