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【リバース1999】疾走れ!ゴールデンシティへ~事前予習用~

今回は10/31から開催される「疾走れ!ゴールデンシティへ」に先駆けて、舞台となるサンフランシスコの文化について解説



今回の物語は1990年のサンフランシスコが舞台で、第7章では1914年から1990年へと時間軸が移り変わったので、今回のイベントは第7章の後の物語だと思われる。

舞台となるサンフランシスコについて――
サンフランシスコはカルフォルニア州の北部の都市で、1848年に大量の金が見つかったことでカルフォルニア・ゴールドラッシュが起こり、巨大都市へと発展

そのためカルフォルニアを象徴するゴールデン・ゲート・ブリッジや自然公園のゴールデン・ゲート・パークなどの名前からも分かるように、カルフォルニアは『金』が象徴的にされており、今回のイベントタイトルでは「ゴールデンシティ」と形容されている。

カルフォルニア・サンフランシスコの特徴としては他にも1960年代からはヒッピーという文化の発祥の地でもある。
ヒッピーとは頭に花を飾った見た目からも分かるように、頭お花畑の思考で平和主義と快楽主義を謳い、サイケデリックな様式が好んだりドラッグが良薬として親しんだり、若者たちの間で流行った文化で60年代のサブカルチャーの土台となった一つ。
そして今回のイベントのキーワードとなる『ニューエイジ運動』の先駆けになる文化でもある。


では今回のイベントの主題となりそうな『ニューエイジ運動』とは何かを解説していく。

『ニューエイジ運動』とは動物磁気のメスメル・フランツや心理学のグスタフ・ユング、それから西洋占星術やUFOといったリバースに馴染みのあるオカルトに影響を受けた世界的なムーブメント。

20世紀初頭までの西洋社会ではキリスト教の思想が土台となっていたが、西洋占星術では宗教は麻薬である批判されており、キリスト教のシンボルが魚であることからキリスト教の時代を『うお座の時代』として、キリスト教の時代終わりを魚座の次の星座である『水瓶座の時代』と形容した。
この事から『ニューエイジ運動』の別の名称が『水瓶座の時代』と言われている。

キリスト教では神は絶対的な存在とされてきたが、『ニューエイジ』では“人は神である”というグノーシス主義的な思想が流行り、『ニューエイジ』の支持者は霊的な存在であるエーテル体などの存在を信じ、物質世界からの開放を目的とした集団なども現れた。

そして終末思想を取り入れてしまった結果運動は過激になっていき、狂信者達はテロや集団自殺を起こす事件が多発した。
今回のイベントではもしかするとニューエイジ運動が起因となったテロや集団自殺などがモチーフになっているかもしれない。


続いてはキャラクター考察をしていきます
まずはマーキュリア。

彼女は居住を持たないノマドで、宇宙の力を利用した『浄化』を行うヒーラーであり、サンフランシスコのディスコスターです。
彼女の神秘術はおそらく『ニューエイジ・ヒーリング』という代替医療だと思われます。

『ニューエイジ・ヒーリング』とは人の”精神体の病気”を宇宙の力で治すというオカルト療法で、彼女の場合は『ニューエイジ運動』の根幹である西洋占星術を用いている。
なので彼女の衣装には惑星記号のアクセサリーが多く付いてる。


彼女の特徴のもう一つがディスコです。
ディスコは70年代から90年代まで流行った音楽ジャンルで、テラテラの光沢衣装を纏った若者たちがミラーボールの下で踊り明かしていました。

ディスコが盛んだったサンフランシスコではシルベスター・ジェームスというトランスジェンダーの女性が『ディスコの女王』と呼ばれており、彼女もマーキュリアと同じくホームレスだったりと経歴が似ているので、シルベスターがマーキュリアの元ネタになっているかもしれません。


続いては『J』についてです。
彼はバイクに跨りサンフランシスコを駆けるアウトロー。

WW2後のアメリカではバイク愛好家達が集って結成したモータサイクル・
クラブが多く結成された。
その中には違法な組織も存在し、ドラッグ売買や暴力行為を行う者たちがおり、そういった組織をモータサイクルギャングと言った。

サンフランシスコではヘルズエンジェルというモータサイクルギャングが有名であるが、拠点が同じである『J』と関連性が在るかもしれない。




最後はパウリナについてです。

『パウリナ』という名前は4章のテキストで出てきており、神秘学者を危険視する財団職員として紹介されていました。


そして5章の特別編ではホフマンの同僚であり、1997年から1986年に遡った2回目のストームの時に死亡したと報告されている。

彼女の人物像は緑の目に青色のスカーフを巻いており、左手薬指に指輪をつけていることから既婚者であると考えられる。
PVで出てきたパウリナも目は緑でスカーフを巻いていますが、しかし左手には指輪をつけていない。
容姿が合致していることから資料に出てきたパウリナである可能性は非常に高い。

では1990年に存在するパウリナは何者かと推測すると、2回目のストームで亡くなる前の、10年前のパウリナではないかと考えられる。
見た目が若いことから既婚者がいるとは考えにくいので、左手の指輪がない理由になる。

尚、ストームの特性としては“時代が逆行しても過去の自分とは出会わない”という法則があるが、死者にはその法則は適用されないのかもしれない。



今回の解説は以上で終わりです。
リバース1999もちょうど1年経ち2.0から新たな物語へと発展していき、出会いも謎が増えていきそうですね。






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