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山下素童
2021年12月11日 19:45
開高健の『食の王様』を読んでいたら、こんな一節に出会った。 食談も性談も皮一枚の差なのである。性を忘れて食談にふける人も、食を忘れて性談にふける人も、その識閾下にあるものはおなじであるように思われる。一つの根の二つの幹であるかと思われるのである。(開高健 『食の王様』) 食欲と性欲。この二つの欲望について「一つの根の二つの幹であるかと思われる」と指摘している。開高健がそう述べる際に参照