いつか行く道

今日は町内会の用事で同じ組のおうちを回った。
長くても20分くらいだろうと思った用事はなかなか終わらず、たっぷり1時間以上かかってしまった。

今年はなんと理事になってしまったので、今まではご挨拶することなかった方とも組合費やらなにやらと関わることが多かった。
そんななか、よく挨拶するようになったおばあさんがいる。

うちの前の道路は秋になると銀杏の葉がものすごく落ちる。
ハラハラ落ちるとかでなくどんどこ落ちる。
道路沿いに住んでいるおうちの方は毎朝掃除をするくらい。

そのおばあさんも銀杏の季節になると、腰を折って毎朝掃除をしていた。
腰が曲がっても、毎朝掃除をする姿勢にすごいなぁと思いながら通り過ぎていた。

今日おばあさんと改めてお話をしたら87歳とのこと。
23歳でお嫁に来て、お子さんを産んで60年以上この町に住んでいるそう。
おばあさんは、毎朝この辺を歩きながら、小さかった子供の手を引いて、この道を歩いてた頃のことを、最近よく思い出すと言っていた。

おばあさんのよく思い出す昔の光景は、今の私の日常だ。
そうか、このおばあさんのお話は私のいつか行く道なんだ。
なんだかふいに胸に来て、話しながら涙が出そうになった。


それ以外にも何人かのおばあさんとお話をして回った(少子高齢化って本当だと身に沁みる)
そもそも私が近所を回っている用事が次の副理事決めという、みんなやりたがらないものだからまあ話が進まない。

ひとりのおばあさんが憤りというか、なんだかもう抑えきれない衝動みたいのをぶつけながら小走りで来られた時には、あーもうやだ帰りたいとか思ってしまった、、

だけど、社会に出て仕事してるとこんなこと山ほどあったよなぁ
そして私はこれからまたそんなところに出ようとしてるんだよなぁ

妙にしみじみしてしまった。

とっぷりと疲れた私に、息子がじぃじの家に遊びに行く!と言ってくれた。
お昼ごはんまで食べさせてくれるって!
なんてありがたい~涙

夫と私はくら寿司へ行き、おなかいっぱい食べて昼寝をしながらこれを書いています。
なんてしあわせ
義実家さまさまです。


いいなと思ったら応援しよう!