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【BPLS3】vs GAME PANIC 先鋒戦




1,はじめに


皆様こんにちは。GiGO所属のsiron.(しろん)です。


BPLS3での試合の振り返りを全く発信していなかったので、一旦私が出場した試合に絞って発信していこうと思います。

その第1弾として今回のGAME PANIC戦の先鋒戦から振り返っていきます。

直近のKACで優勝・準優勝の成績を残しているKANEKO(かねこ)選手とKN5(けんご)選手、メガミックスバトルにおいて相手エースと互角の戦いを続けるPURAIMU(ぷらいむ)選手。
全体で見ても相当手強いチームとなっている上、我々は勝ち点的にギリギリの状況。
GiGOとしても2月収録の1発目だったので、今まで参加した大会で一番緊張していたかもしれません。

私は中堅戦にも出場しましたが、メガミックスバトルは選曲量と対策量的に触れたいことが多すぎるため、一旦先鋒戦のみの解説とさせてください。


振り返り配信で話すような深い内容も全て記すつもりです。多分配信より文字のほうが良いという方もいらっしゃると思うので。

かなりボリュームがありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

それでは早速本題へ。



2,先鋒戦 メガミックスバトル

・テーマと所感

テーマ→区分A
対戦相手→PURAIMU(ぷらいむ)選手

個人的にかなり因縁のある相手です。
因縁の詳細については彼の自己紹介で記載されていますので、先に目を通していただければと。


ものすごくざっくり説明すると、2023年8月に開催されたメガミックスバトルの大会「女神杯ZERO」において、私が初戦で敗北を喫した相手です。
当時彼の情報は無く、彼のSNSは頻繁に見るようにしていたのですが………

本当に勘弁してほしい。


そんな相手とBPLの舞台で戦う事が決まったときの心境、一度負けた相手なので嫌な気持ちも当然ありましたが

・今回は自分がリベンジする立場であること
・女神杯は優勝を目指していたのと使用不可の譜面があったので「最高の武器は温存していた」こと

この2点の理由から、戦える事が楽しみで仕方がありませんでした。


テーマの区分Aに関してはさほど苦手意識はありませんでしたし、自選曲自体は早々に決まりました。



・自選曲について


別にLiar rainを指差しているわけではない



①Verse Ⅳ [EXH]

FXトリルが有名ですね

「第1試合 SILK HAT vs GAME PANIC」の中堅戦を見て選びました。元々はEGを使用する予定でしたが、もっと安定する譜面が出てきたため直前で優先度を下げることに。
ただPURAIMU選手が第1試合でVerse Ⅳをプレーした際、メガミックス対象区間でのNEARは出していません。ほとんどがLATEのCRITICALで収まっていました。

同じ判定で押し続けられるということで、フィジカル面に問題があるということは無さそうでした。
そのため3ターン目に選ぶ予定でしたが、INF-B《L-aste-R》のほうがEG発動の可能性が低かった点と、発動した場合はこの曲なら差をつけられるため後半での選曲に。(EG発動の予備曲)



②ドーパミン [EXH]

やっと自信を持ってjubeatの楽曲を選曲できました。
エラーを出す要素は少ないですが、両FXを押さえながらの16分が続くところでCRITICALが出やすい譜面となっています。


指が動かしにくく見た目より難しい配置です

PURAIMU選手も苦手では無いと考えてはいましたが、それでも自分が勝つ自信があったため選曲。
EGの使用ターンに関しては後述のLiar rainの感触がかなり良かったので中盤で使用。



③Liar rain [GRV]

BPLS3 チームGiGO SDVXアドバイザー しーけーさんの名曲です。


""""バカ共""""


これは1月収録の第5試合TAITO STATION Tradz戦の前に歴代タイのスコア(MAX-4)を出していた譜面で、MURAKAMI選手相手の選曲候補にもあがっていました。

結局選ばずに1月収録後は触れてなかったのですが、試合の数日前に全国TOPがPURAIMU選手に変わっているのを発見。
本来ここで全国TOPを更新し返す予定は無かったのですが

・Liar rainは直前に対策しても克服しにくい
・対策しすぎると逆にできなくなる

という特性があるので、試合直前の一番大事な時間を少しでも割いてもらうためあえてPUCをして圧をかけようと考えました。そうした結果…


歴代+1

一発で歴代を更新。これは嬉しい誤算でした。
結果的にかなりプレッシャーを与えられたようで良かったです。
当然試合を決める場面でEG発動することに決定。



④HAELE III ~Angel Worlds~ [GRV]

目立った難所がある譜面というよりは終始16分と24分が入り乱れた総合力が必要な譜面。

他視点私が投げそうになく読まれにくいと感じたのと、対策されていたところで本番だと差がつく可能性が大きいため選曲。

Verse Ⅳとどちらを予備のEG発動曲にするか迷いましたが、今回は通常でも差がつくことを考慮し通常で。



⑤INF-B《L-aste-R》

昔から私を知っている方は納得の選曲かと思います。追加された当時からひたすらPUCを狙っていた曲の1つです。

最後のつまみが抜けた悲劇のリザルト



相手によってはEG使用もできるくらいには仕上がっていましたが、通常ゲージでも差をつけられる場所が多い点と、PURAIMU選手の得意傾向にも少し被ってしまうと考え、念のため通常で。

自分を鼓舞するための選曲でもあり、手を温める目的もあります。


使用順に関しては

INF-B《L-aste-R》 → 3ターン目
ドーパミン → EG3が溜まり次第
HAELE III ~Angel Worlds~ → 通常使用 選曲順は前後する可能性アリ
Verse Ⅳ → 基本は通常だがドーパミンを返されていたらEG発動
Liar rain → 試合を決めにいく最後のEG3

となりました。

EG→エクシードギア
普段こんな感じでメモしています



・他選曲について

まずは予想から。

PURAIMU選手はSEASON 3からの参戦プレイヤーということで、情報がほとんどありません。
ただ個人的にドラフト前から指名されそうなプレイヤーのSNSはチェックしていたので、得意傾向プレースタイルに関しては最低限分析はできていました。
(こういった事はアドバイザーの仕事と思われがちですが、選手自身が調べて直接体感する事も重要だと思っています。)

ちなみに試合前に改めて彼の調査をしようとSNSを遡ったのですが、昨年の私のようにリザルトが削除されていました。先に調査しておいて良かったね。

詳しくは記載しませんが
・自分の得意傾向とプレースタイルが被っている
・尖っている部分だけ自分と違う
という認識でした。

まず女神杯で勝負を決められたHarpuia[EXH]は当然候補に。
とはいえ私の性格に詳しい他選手やアドバイザー陣が止めるかな〜という考えもありました。
自分煽られると燃えるタイプなので…(実際アドバイザーのかいなるさんは少し懸念していたらしい)


ただ他の曲がなかなか予測できず色々考えていたのですが、ここで1月収録の「第10試合 GAME PANIC vs APINA VRAMeS」 に注目することに。
PURAIMU選手が選曲していた楽曲の中にYU11選手が未プレーの譜面があったのです。(未PUCで絞ると複数ありました。)

補足すると体調を崩してしまい区分Cの練習スケジュールが狂ってしまったそうです。


どこのチームもランキングや全国TOPを参考にしていると思いますが、GAME PANICさんはかなり比重を置いていると判断。

そして私はというと、区分AのTSUMAMI譜面はほとんどが未PUCの状態でした。
相手は自分よりTSUMAMI譜面が上手いので、絶対に飛んでくるだろうと考えあえて未PUCの状態でメガミックス区間だけ練習することに。


灼熱も、#Endrollも、Firestormも、区間S-PUC近くをほぼ出せる状態まで練習して迎撃体制を整えました。

その結果…














つまみ譜面どこっすか???

ほぼ予測が外れました…が曲目を見た時に嫌な気持ちはしませんでしたね。



①Harpuia [EXH]

先述の通り女神杯ZEROで勝負した際に決定打となった譜面です。
とはいえこの試合の中堅戦のテーマ(HAND-TRIP レベル17)に含まれている楽曲だったため対策はできていました。


そして譜面に関しても実は得意な部類で、女神杯で落とした理由が「2013年にPUCした際の運指が身体に染み付いていたから」でした。そんなことある?って思いますよね。本当なんです。

ちなみにSDVX東西戦って覚えてる方いますかね…?もう10年経ったの怖いね…



②Ganymede kamome mix [EXH]

まずはアウトロ込みでこの譜面を選んでくることに驚きました。

区間は日によって押せたり押せなかったりするのですが、おおよそアウトロ用だろうと考えて「落としたら仕方ないな」程度に思っていました。



③CODE -CRiMSON- [EXH]

私が歴代記録を持っているのを分かっているはずなので、正直選ばれた時意味が分からなかったです。

実はこれも一発


冷静になれば選曲理由に気づけたはずなので、そこはかなり反省しています。(詳しくは試合の最後に分かります)



④gigadelic(かめりあ's ''The TERA'' RMX) [EXH]

実は私の自選候補にあがっていた譜面でした。

なぜ選ばなかったのかと言うと、アウトロ区間がかなり難しく、「私が苦手そうな譜面」かつ「PURAIMU選手が得意そうな譜面」であり、練習されている可能性が高いからです。

飛んでこなかったとしても自分から投げる事にリスクがあり、幸い他にも武器曲はいくつかあったので今回自選としては見送ることにしていました。

こういった経緯があったのでEG使用してくれ~~と念を送っていました。



⑤Barbless Ego [GRV]

実は選ばれて一番嫌だった譜面。
EGを打った上での理論値狙いの選曲でありながら、アウトロの癖が強い譜面です。

理論値狙い戦略、本当に困るんですよね。
PICOLTEX選手 vs 350B1選手の試合が良い例だとおもいます。こちらが干渉する術がないというか…。


試合前のEG発動予想は
・Barbless Ego [GRV]
・Harpuia [EXH]
この2曲は確定。

・CODE -CRiMSON- [EXH]
・gigadelic(かめりあ's ''The TERA'' RMX)
のどちらかで発動すると予想していました。


アウトロに関してはBarbless Ego "以外"ならなんでも良かったのですが、まずGanymede kamome mixはアウトロの大量失点が怖かったため除外。
(以前の試合でBOLL選手、REIK選手、STR選手が揃って失点していたのが頭に残っていました。)

次にgigadelic(かめりあ's ''The TERA'' RMX)に関しては自分の土俵ではなさそうということで除外。
必然的に得意譜面であるHarpuiaCODE -CRiMSON-が残りました。


悩みすぎてチームメイトもニッコリ

君たち、笑いすぎです。



・試合


まずは1ターン目、名刺交換。ですが…


開幕でいきなりNEARを出して


びっくりして


この笑顔である


SIRON.選手、あなたも笑いすぎです。


実は笑ったのにも理由があって、試合前控え室で話している時「開幕が難しい」という話題があがっていました。

そこで私と蓬莱選手が「(押しにくさはあるかもだけど)難しくはなくね?」と発言しており、見事にフラグを回収してしまいました。
みんな、軽率な発言には気を付けて…


さて、名刺は一方的に持っていかれましたがその後は
Ganymede kamome mix
→ INF-B
CODE -CRiMSON- と連続でポイントを奪取。
この時点で「PURAIMU選手、かなり緊張してるかも?」と思っていました。


5ターン目、レベル3が溜まったため、予定どおりドーパミンを選曲。
PURAIMU選手も苦手ではないと思ったので、取られても巻き返しの効くタイミングでの選曲となりました。

結果S-PUCが出たので良かったです。ただ相手もやはり高精度。


相手もCRITICAL3個のはず


ここで「やっぱり緊張してなくね?」とやや疑心暗鬼に。
直後gigadelic(かめりあ's ''The TERA'' RMX)がレベル3で飛んできます。が、念を送るほどの準備はしていたので内心は穏やかでした。

結果CRITICAL 2個のみで抑え防衛。


PURAIMU選手が崩れた形


レベル3の自選を通した上で防御もしたので、あとはもう一度EGを防衛して自選曲のレベル3を通すとほぼ勝ちの状況。

予定通りHAELE III ~Angel Worlds~を選曲し、ここでも自分だけ1点を獲得。(内部精度も良かった気がする)


この返しの8ターン目、Barbless Egoがレベル3で飛んできます。


CRITICALが出て渋い表情をする自分


S-PUC前提の選曲は俺に効く、やめてくれ。


しっかりS-PUCを出されました。
実はここの1点は結構重要で、次のVerse Ⅳを終えた時点で5点差を維持すれば引き分け以上になる可能性が大幅に上がるタイミングです。(EGをお互い全て取った場合)
なのでS-PUCを出せなかったことが悔やまれます。


その後Verse Ⅳを選んでEGを発動するか腕を組んで悩んでいたのですが、自分の身体に異変が起きていることに気がつきます。手の震えです。

それも今まで経験したことがないくらいに震えてしまっていて、元々レベル3を2回打つ作戦を考えていたのもありここは使用しないことに。

(一番震えてるところ→ https://youtu.be/Ocnun496Jek?t=2h3m12s )
映像で分かるほど震えているので、実際はもっと震えています。気になる方はぜひ見てね。


なんだかんだ途中までは問題なく進行していたのですが、片手FXトリルを押し始める前から手が完全に動かなくなってしまっていたので、正直言うとめちゃくちゃ適当に押しました。少しでも落ち着く時間が欲しかった…。


あまりにも手が言うこと効かなくて笑ってる


Verse Ⅳが終わり、ここでHarpuiaが満を持して飛んできます。

ですが自信はあったので、自分のプレーをしようと意識をしっかり切り替えることができました。結果はCRITICAL 1個のみで防衛。



まずは1つリベンジ


そして11ターン目、勝負を決めるべくLiar rainでレベル3を発動。
もちろん取れば勝ちですが、ここでも手の震えが再発……


NEARを出し


ERRORを出し


縦連は押せたものの見たことないスコアに


本っっっっ当に肝が冷えました。顔元カメラの表情が物語っています。
こればかりはただの自分のミスです。何度大事な場面でやらかすのか…


そしてアウトロ勝負にまでもつれ込んでしまうことに。
女神杯での敗戦の記憶がよみがえります。ですが今回プレーするのは自分で選んだ超得意譜面のCODE -CRiMSON-です。
絶対に勝つぞという強い意思が燃え上がり、気付けば手の震えも感じなくなっていました。


しかし、アウトロには相手の罠があったのです。



かわちゃん、かわいそうに……


右側にあるはずの赤つまみがいきなり左から始まるので、初見ではほぼ対応できない配置です。
「アウトロ区間が曲のどこから始まるか」は記憶にありましたが、該当する区間の入りがどのような配置かまでは知りませんでした。

他選曲考察の項目で書いた「SIRON.の歴代保持曲を投げてきた理由」がこの初見殺し配置だったのです。

そのGAME PANIC側の罠に見事に引っ掛かった結果…





S-PUC!!!!!!


女神杯でHarpuiaアウトロS-PUCを出され敗戦してから半年。
今回は罠をも踏み潰し、私がアウトロS-PUCを出して勝利を収めました。



しーけーさん、Liar rain失敗したの許してもらえませんか?


ちなみにアウトロの罠については

本当に忘れてたんです。信じてください。



3,まとめ


ここまでお読みいただきありがとうございました。

BPLS2から戦ってきて、正直この試合が一番緊張したと言っても過言ではありません。
これからも良きライバルとしてお互いに上達していければ嬉しいです。インペリアルⅢは流石にぷらいむさんの方が早そうだけど…





さて、最後にいくつか宣伝など。

・パブリックビューイングについて

3/6 19:00〜 GiGO総本店(池袋)にてパブリックビューイングを実施します!


今回のパブリックビューイング、選手からは私siron.と、アドバイザーのぬちおさんが参加します。
お越しいただいた方に楽しく視聴していただけるよう、選手目線での解説や裏話などを挟みながら見ていけたらと思います!お時間ある方はぜひお越しください!
(ちなみに来週3/13の放送もパブリックビューイング実施します)



・関連のnote

ぷらいむさんのnote


アドバイザー かいなるさんのnote


あと、BPLの試合に関する詳細の記事はあまり出回ってない感じがあるので、「○○戦の戦略が知りたい」 「他チームの試合は選手目線でどうだったか知りたい」などのご要望があれば、マシュマロを送っていただければできる限り頑張ってみます。

(その他ご意見やご質問、noteの感想等のメッセージも遠慮なく送っていただけたら嬉しいです。励みになります。)


特に質問はまとめてnoteのネタにするかもしれないので、「好きな食べ物、なんすか?」みたいな軽い質問も遠慮なく送っていただいて大丈夫です!


非常に長くなってしまいましたが、以上となります!
ここまでご覧いただき本当にありがとうございました。


siron.

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