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「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」ドビュッシー 「序奏とアレグロ」ラヴェル

ハープ対決!

ハープっていい音ですね。
魔法をかけるときとか風が巻き起こるときの効果音になったりもしますね。
ロマンチックな音と姿からは想像がつかないですが、
ペダルがいっぱいあって足が大変らしい。
なので昔から色々と改良が加えられていたようなのです。

画像は叔父(日系3世)からもらった古いモノラルEP。
(ジャケットに「1952クリスマスにジャックから貰う」などと
メモ書きしてありますがw)
ドビュッシーとラベルのハープ作品コンピがあります。
どんな作品かと調べてみれば・・・


 ドヴュッシー「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」は、プレイエル社が開発した半音階ハープのために作曲された。従来のハープが全音階に調律され、半音階にペダル操作を必要としたのに対し、半音階ハープは弦の数を増やして半音階の演奏を容易にしようとしていた。結局この楽器は普及に至らず、エラール社の開発したダブル・アクション方式のペダル・ハープが、改良を重ねて今日用いられるハープになっている。しかし発明当時、この半音階ハープは注目を集め、1900年にはブリュッセル王立音楽院でこの楽器の講座が開かれた。プレイエル社はこの楽器の普及のため、1904年に音楽院でのコンクールのための楽曲をドビュッシーに依頼した。それを受けてドビュッシーは、同年4月から5月にかけてこの作品を作曲した。ただし、ドビュッシー自身は半音階ハープを特に気に入ったわけでなく、むしろペダル・ハープの方が優れていると考えていたようである。
今日ではこの作品もペダル・ハープで演奏される。
なお、エラール社は対抗してラヴェルにペダル・ハープの優位を示すための作品を依頼し、「序奏とアレグロ」が生まれた。(以上ウィキペディアより)


ドビュッシーとラヴェルは、青柳いづみこ著「ドビュッシー想念のエクトプラズム」によると同時代でありながらちょっとだけラヴェルのほうが後輩です。ドビュッシーはあくまで有機的自然美の中に音楽をとどめた。
晩年の作曲家ラヴェルの日常を音楽的文章でつづった小説「ラヴェル」(ジャン・エシュノーズ著)によると、ちょっとだけ若いラヴェルは工場とか機械の人工的な規則性を愛好した。
(「ボレロ」のリズムは、工場の音なんですね。)
アールヌーヴォーとアール・デコの差を思わせます。

            アールヌーヴォー様式
             草木や花自然が題材


             アールデコ様式
           直線が多用され抽象的


まあお2人は特に表立って仲が悪いといったことはなかったようですが、
そこは芸術家同士。自分が1番偉いと思っていたはず。
ハープの機種変の競い合いに駆り出されてどんな心境だったでしょうか・・・
特にドヴュッシーさんは担当した方式が負けてしまったのですから。
まあ私はどちらも好きです。弾くわけではないので(笑)。
皆さんもよろしかったら聴き比べをしてみてくださいね。



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