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推し香水をオーダーする話

さて前回、推し香水をオーダーしようと思い立った話をつらつら書いた。
ここでは実際のオーダー文章を出すので、もし同じように推し香水をオーダーしようかなと思う方は参考にしてほしい。恥は掻き捨てよう。


はじめに

今更推し香水とは何か、どのサービスがあるのか、とかは多分説明しなくても分かるはず。わからない人はnoteで数年前のレポ探すといいよ。もしくはTwitterで探そう。私はそうした。
地方民である私には選択肢は3つ。

  • Dance

  • Celes推し活

  • Scently

オンラインでオーダーを受けてくれて、なおかつ実績がしっかりあるのはこの3つだろう。

私は今回「Celes推し活」で香水をオーダーした。
既製品からイメージに合うものを選ぶという仕様上、来るまでの時間が掛からないだろうなと思ったからだ。
今回は3つ注文し、2営業日目には発送準備連絡が来た。その二日後に現物が到着した。キャンペーンもあって合計5種の香水が入っていた。

オーダー文章を考えよう

混乱

さて、容量は一番多い50回(2.5ml)を選んで推しの名前入れてさぁ自由記述欄に説明文書いて~、とやってたんだが。厳密にはメモに下書きしてたんだが。

あ、あれ……??
わたしめちゃくちゃ説明下手じゃない??
1000字超えたのにちゃんと伝えたいこと書けてなくない??

noteのレポとか、オーダーシートの例とか見てると、基本的に情報は分けて伝えた方がいい、とある。
具体的に言うと、推しの容姿と内面、公式情報と自分の解釈、という具合。
でも全部説明しようとしてたらなんかめちゃくちゃごっちゃに出力されてる。特に公式情報と自分の解釈とが読んだ側に区別がつかないだろ。(後でそう自分で思った文章を提示する。というか開き直ってそれで提出しているので)

というかシンプルに長すぎない??と何度も何度も書き直していくうちにわからなくなった。これで良いのか??と。
推し、これで合ってるのかな……??

天啓

そこでふと天啓が下る。
「Celes推し活」は実際に推しの名前を入力していい。作品名も入れていいし、なんだったらスタイリストさんが推しの名前から情報をご自分で調べてくれるのだという。
まあ、イメージに合う既製品を選んでくれるサービスなので、厳密にはCeles側の二次創作を売っているわけではないからこう出来るのだろう。ショップオリジナルの香水を売る場合は二次創作に当たる可能性があるから書かないでね、とあるのがScentlyさんの話。

じゃあもう推し丸ごと見てもらおうや!!!!!

というのも、今回頼もうとした推しはミュージカル作品に出てくるキャラクターなのだ。つまり持ち歌がある。
持ち歌とそれを歌う推しのイメージで選んでもらえば伝わりやすいんでは??
歌はせいぜい3分くらいしかないので、さほど手間というほどではない。はず。多分。映画一本丸々観ろって話じゃないし……

せっかくなのでその持ち歌も貼るので、良かったらこれを読む方も聞いてほしい。お時間あれば。そしてもし良かったら興味のない楽曲を無理やり聞かされるとどう思うのか教えてほしい。まあ相手は仕事や。ドライに行こう。

ひとつめ (曲)

では1つ目のオーダーから。まず推しの持ち歌がこちら。

初っ端から出していい曲ではなくない?!??

だってねぇ。

上記MVよりスクショ

こうなって

同上

こうなって

同上

こうだもんな。

今思えば最悪だな。
初対面のスタイリストさんに喧嘩売ってる???

でもこの曲が一番推しがイキイキしてるんですもの。サムネイルがまさにそうでしょう??
推しはもちろんずっと画像に映り続けている彼である。……性別男で合ってるのかな。自信無い。

オーダー①

というわけでオーダー文章を見ていこう。

①香水カードに記入する推しの名前
   2 Minutes Notice

ここは曲名にした。普通に推し単体でオーダーする方は推しのお名前を入れよう。スタイリストさんが手書きするので長々と書くのはやめよう。

②推しについて、ご記入ください。
2分間の忠告。最近アマプラで話題の海外アニメ、ハズビンホテルと世界観を共有するスピンオフ作品Helluvabossの劇中歌です。YouTubeでMVと有志による和訳字幕付き動画があります。

まずはざっくり、オーダーする対象の概要。曲聞いてほしいなと思っているのでどこで聞けるかも書いておいた。でも聞いて貰えなくても概念を拾ってもらえるように自分なりに状況説明していこう。

にしても全員が全員アマプラ登録してるわけないから狭い界隈で話題です!!って言われてもわからんよな。オタクの良くないところ出てるよ。

状況としては地獄で開催された悪魔のピエロの大会の決勝戦にて、長年上司に搾取され続けた推しが、大会の主催者である上司に盛大に中指突き立てて最高に下品で最悪に魅力的なパフォーマンスをする、そんな曲です。推しとこの曲をイメージした香水を選んで頂きたいです。

はい、そういう曲。今気付いたんですけど推しそのものの説明入れてないね……??名前すら出してないよ。

推し単体でオーダーする方はここでどういう作品に出てくるキャラクターかとか、キャラクターの性別や年齢、時代背景とか入れておくといいのかな。
実際に推し単体でのオーダーもしているのでそっちを参考にした方がいいかも。下手だけど。

サビに「Time to quit and smell the roses (引退して羽根を伸ばす時間だ)」とあるようにこのショーの直後に彼はピエロを引退しています。

内容に踏み込んで行こう。
概念を選んでもらう上で一応釘刺しておくかと思った部分。
文字通り聞くと「辞める時だ/バラの香りがする」があんまり繋がらないと思う。その上推しがでっかいバラを客席にぶん投げているのでバラの香りがすること自体に不自然さは無い。
けど一応直球でバラの概念出されるのもな〜〜と思ったのでこれは羽根を伸ばすことの慣用表現だよって伝えておく。これでバラの香水来たらそれはそれで大笑いするので問題無い。
to stop and smell to roses. で「仕事を休んで羽根を伸ばそう」みたいな意味になるらしい。

ピエロとしてパフォーマンスをし続けることは彼にとって幼い頃からの夢であり、しかしそうして得た名声や称賛を勝ち取り続けなければ自分に価値がないと考える、自己肯定感の低い完璧主義者でした。
本番直前に酷く不安定になっていた彼ですが、恋人(2度目のサビで青い炎を渡している人物)から盛大な愛情を貰い、彼は自信を持って本番に挑むことが出来ました。
今までずっと搾取し続け、自分を支配してくる上司に恐怖と、されどかつて助けられたという恩義で雁字搦めになり自分を追い詰めていた彼が、全て吹っ切って伸びやかにイキイキとパフォーマンスする様がとても好きです。

わかりやすく「ピエロ」って書いてるけど作中では Clown か Jester だから道化師って書いた方が忠実だったかもしれないと今更思う。

この曲のどういうところが好きかをアピールする部分。
多分この作品というか脚本家の好みとして、搾取に対する叛逆とか、有名税と本人の心情のギャップとか、そういうのがあると思う。
最後の段落に全てが詰め込まれてる。推しが好き。
でもこれ上司とタメ張れるビッグな恋人が居たから出来たことだよなとも。その辺……書いてないな……(だって書いたら長くなるんだもの)

ビッグな恋人。この顔可愛くて好き。

本当ならもう少し解釈とか自分の感情とか入れた方が良いと思う。けど曲聞いて他人がどう解釈するのか知りたかったのでこの程度に。

他人に中指突きつけておいて「どう思った??」は流石に強風煽り過ぎるだろ。
オーダー考えてる時は「でも House of Asmodeus よりは100%マシだろ」って思ってた。感覚麻痺してるよ。

(9:30~12:40くらいまで)
ストリップクラブで「ウチにもコンセプトとかルールとかあるんだからちゃんと雰囲気守って」って注意される曲。作中きっての性的歌詞を作中きっての高歌唱力で突き付けてくる。好き曲。

私個人の香りについての要望です。
普段使いが出来る香水を希望します。個人的に好きな香水はピエール ギョームのリキュール シャネール、メゾン マティン アバン ロラージュです。アバンロラージュが一番好きです。ムスクやバニラの香りが好きです。フローラルやフルーツな香りも好きですが、お菓子のような香りはあまり好きではありません。
嗅いだ瞬間にツンとくるような香水や、ミントっぽい香りは苦手です。刺激が強い、草木っぽいかんじは避けて欲しいです。
また、レモングラスのアロマオイルで肌に痒みが出たのでこれが含まれていないものにして下さると助かります。

何気に大事なところ。嫌いな香りが来たら使いづらいからね。
普段使いしたいのなら、出来るだけ嫌いな香りを詳しく伝えた方がいい。
今ここを書いてる時点でオーダーした香水が来たし香りを嗅いでいるのだが、ほんとにそう思う。

長くなりましたがよろしくお願いします。とても楽しみです。
余談ですが、今回推し香水をCelesさんにお願いしようとした理由ですが、一番好きな香水であるメゾン マティン アバン ロラージュの取り扱いを開始したとあったからです。

最後に締め。相手も人だからね。気遣いは大事。

これでだいたい930字ほどだった。相互フォロワーに送るDMの文字数くらいだね。

品物①

さて。届いたものがこちら。参考までに NOSE SHOP にも商品があったので貼っておくよ。

これ覚えてるwwwww
NOSE SHOP でサンプル嗅いだ時「自分では買わないな」って思ったやつだwwwww

「世界の終わり」ってメッフィー(FGO)のEXセリフみたいなこと言うじゃんって思ったもの。

……もしや、 ただの道化 メフィストフェレス ってコト??

流石にそれは深読みか。

嗅いでみる。ムエットに一吹き。

……うっわペッパーだ。なるほどペッパー。
中指突き立てたら皮肉が返ってきた。大変申し訳ありませんでした。

嗅いだ瞬間にツンとくるような香水や、ミントっぽい香りは苦手です。刺激が強い、草木っぽいかんじは避けて欲しいです。

香りの要望のここガン無視じゃね??
いや、違う。「ミント」ではないし「草木」じゃないもんな。
言葉の隙間突いてくるじゃん。
スタイリストさん一枚上手だな??
悔しい。敗北を感じる。

トップにポップコーンって書いてるけどポップコーンだとは思わない。オイリーなペッパーだな。
身近に常に強烈ポップコーン臭がするおいぬが居るせいかもしれない。

MVの、ショーが始まる直前のスモークからサビに入る直前までのステージが薄暗いときの香り。ずっと皮肉の香りしかしない。なんだこれ。

時間が経ってミドルになってくるとペッパーの鋭さが和らいで花の香りになった。でも華やかさというよりは気高さとか透明感とかそういうかんじ。「アイリスの埃っぽさ」ってなに??ここ??
でもサビの吹っ切れたかんじここかも。取り戻した自信とか、彼本来の輝かしさとかこの辺かも。

ラストになるとパウダリーで、好きな香りする。サンダルウッド。なるほどね。
うーんでもここの解釈わかんない。終わり??引退がここ??

総評。個性的ですごく変化の激しい香水。プロってすごい、こんなの作れるんだ~~!!感動!!
選んでくれたスタイリストさんの感覚もすごく良い。MV見てくれたの??ありがとうね??
その上で安直にバラ出して来なかったところプロだよね。良い感じに予想を裏切ってくれて嬉しい。

でも私個人で使いやすいかと言われるとこう……最初のペッパーが濃すぎて酔いそう。ラストノートはすごく好きなだけに……。
いやでも使おうぜ。香りが全体的に濃いから朝にちょっと掛ければ楽しいかも。まだムエットだけだし、肌に乗せてみるとまた違うものね。
具体的に好きな香水の銘柄上げてたからそれと方向性が被らないような選び方してくれたのかな。それはそれで気遣いが嬉しいね。

や~すごい。推し香水楽しいな。
あとこれなんだけど。

葉巻を吸うアメリカ人ビジネスマンに扮した神が、火星神の娯楽として地球上で終末的な戦争を推進するという風刺を小説にした「La Fin du monde filmée」にインスパイアされた香水です。

Celes の商品ページより

その小説めちゃ気になる。

ふたつめ(曲)

2つ目も曲。NOSE SHOP 行った時も脳内でずっとループしてたお気に入り。

実際のミュージカルの切り抜き。歓声がすんごいので音量には気を付けて。

こちらはファンメイドアニメーションだけどかわいいし歌詞がわかりやすいので好き。

オーダー②

①香水カードに記入する推しの名前
The Whole “Being Dead” Thing

手書きするにしても長いタイトルだな……
1つ目のオーダーとそんな流れ変わらないので一気に出す。

80年代のホラーコメディ映画ビートルジュースのミュージカル版の劇中歌です。YouTubeでフル曲のミュージカルシーンの切り抜きが見れます。
自称バイオ・エクソシストの幽霊ビートルジュースが墓場にて「死ぬということはどういうことなのか」 を歌う曲です。どうせ人は死ぬのに一生懸命生きても仕方ない、死を恐れたところで死なないやつなどいないということを皮肉まじりに説明しています。
余談ですが、1つ目に注文した「2 Minutes Notice」にて歌うピエロとこのビートルジュースは演者が同じであり、なおかつピエロのキャラクターデザインのインスパイア元がこのビートルジュースでもあります。
私はこのミュージカルそのものを見ることは出来ませんが、大元の映画ビートルジュースは昔から好きです。映画のビートルジュースはちょっと下品で、厄介で、それでいてコミカルで、でも怖いところはしっかり怖い、そんな幽霊でした。ミュージカルのビートルジュースはそこに必死さというか、何か目的の為に思いついたことはなんでもやるという部分がある気がします。それがどこかイキイキとした魅力に見えます。
観客に語りかけるタイプの劇中歌なので、ちょくちょくメタっぽい部分があって面白いです。それからビートルジュースの声色の幅広さもこの曲の楽しい部分だと思います。
この曲とミュージカルのビートルジュースをイメージした香水を選んで頂きたいです。
好きな香り、嫌いな香りの系統は1つ目で書きましたが、こちらに関しては自分が使うことよりも曲のイメージや解釈を優先して下さると助かります。きっと墓場と幽霊の中に甘い香りはしなさそうだな、と思うので。してくれたらそれはそれでとても嬉しいですが。
こちらの方もよろしくお願いします。とても楽しみです。
ちなみにですが、1つ目で好きな香水に挙げたピエール ギョームのリキュール シャネールですが、先日犬に容器ごと割られなくなりました。歌詞の「And on a certain date,the Universe kills you!(そしてある日世界が貴方を殺す)」の部分を思い出します。こういうことか、と。数日経っていますが未だに犬から甘い香りがします。

これで900字ほど。

推しのことめちゃくちゃ好きになって演者を調べてみたら別の推しのことも演じてた体験、皆さん無い??
今回に限っては推しのキャラデザにも影響を与えているらしいのでこれは推しの理解をより深めるやつなのだ。

にしてもこの演者さん、声の幅が広すぎる。濁りのある声も綺麗な澄んだ声も、全部技術で出してるらしいからすごい。
ハズビンホテルでアダムとサーペンシャスの両方を演じてるのだが、聞くとそれとなくわかる。全然方向性が違うのに。

品物②

というわけで届いた品物がこちら。

容器オシャンだな。

それではムエットに一吹き。

好きかもしれん。
めっちゃおハーブですわ。ハーブの香り。なんか新品の車のシートこんな香りすることない??
癖は強いけど嫌いじゃないトップだね。何のハーブだろ。

アブサン?!?!?!

狂気じゃん?!?!?!
あれでしょ、ゴッホが好きだったやつ。というか身を壊したやつ。

50ドルのワインどころじゃない。墓場で死人が熱狂してる。そりゃコカイン吸ってたしな。
しかもニューヨークじゃなくてパリだわこれ。

香水の詩がなんかもうこの曲っぽさある。

ミドルに入ってくると甘い香りになる。お砂糖みたいな香りと植物の葉っぱってかんじ。お菓子っぽいとはまた違うなぁ。
意外となんか新鮮さを感じる香りなんだけど、墓場の苔むしたかんじなのかな。
あと「墓場と幽霊の中に甘い香りはしなさそうだな」って自分の予防線を突っ切ってくれる解釈好き。ありがとう。

ラストも甘いんだけど優しい。また出たサンダルウッド。サンダルウッド好きだね。

総評。思ったより優しいの来たな。もっと激しい解釈で来ると思ってた。
1つ目と比べると変化が穏やか。普段使いしたいし普通に好きな香りする。
曲のイメージとして考えると殺伐としたかんじ、死についてって感じはしないんだけど、ミュージカルの演出みて考えるとなるほど??と納得はする。

いや~香水楽しいね。

ちなみになんですが、大元の映画ビートルジュース、なんと今年続編が出るらしい。すごいな。日本でも公開してくれ。

みっつめ(人物)

ほんとは上2つで終わろうかと思ってたのだけど、5000円以上購入で送料無料+ワンタップ香水をランダムでプレゼントってキャンペーンやってたのでもうひとつ追加しました。全然考えてなかったのでものすごく悩んだ。

ので、まず一番最初に推し香水をオーダーしたいと思った、原点を出してみることにした。
それがこのキャラ。

……short動画ってそういう表示になるのね。

オーダー③

①香水カードに記入する推しの名前
Horropedia
②推しについて、ご記入ください。
ホラーペディア。リバース1999というソシャゲに登場するキャラクターです。21歳男性、1990年代の1月3日生まれ。茶色と緑がイメージカラー。香調(このゲームにはキャラクターそれぞれに香りの設定があります)はアロマウッディノート、ジュニパーベリー、ロックローズ、ロジン。季節で例えると夏の鬱蒼とした森の湖畔のイメージです。
このゲームの世界観では、魔法が使える人を、魔法が使えない人間とは別の人種であると定義しています。彼は魔法が使える人種です。
彼は人種の垣根を超えて世界の安全保障を行う財団の職員です。メカニック兼調査員で、主に銃などを製作しています。論理的思考を重んじ、意志が固くまるで岩盤のよう。自分の望みを叶える為なら細々とした財団の規則を破る事を厭わず、何より他人の話をあまり聞きません。80年代のホラー映画オタクで、ホラーペディアという名乗りはそこから来ています。無論オタクであることにも自覚的です。コミュニケーション能力にやや難があり、他者の感情に配慮することが苦手です。感情的思考よりも論理的思考で動きます。自分が賢い自覚があるので、他者を煽りがちな話し方をしますが、決して悪意を持ってそうしているわけではありません。自分の言動が他者を不快にしている自覚が無いのです。それもあって基本的に明るい口調で話しますが、友人は少ないです。
5歳の時には既に、彼は財団が運営する寄宿学校に入っていました。ヨシュアが彼の本名です。寄宿学校に入る前は、祖父と小さなアパートで生活していました。彼は祖父から科学と論理的思考の素晴らしさ、それから何も成し得なかったことは、決して無価値ではないのだということを教わりました。彼の祖父はかつては科学者で、そして無名のホラー小説作家でもありました。どちらにしても彼の祖父が成功者になることはありませんでしたが、彼は祖父から受け取ったもの全てを愛しました。しかし寄宿学校では、彼の愛した物語、ホラー小説は全て没収されてしまいました。後に彼はこう言います。「あの真っ白いゆりかごが僕たちの『不釣り合い』な部分を全て削ぎ落として、『優秀』な者へと変えていく。まあ、まだ僕たちは僕たちのままで、うれしいよ。」
彼は奪われても決して愛することを辞めたわけではありませんでした。教員達の目を盗んで、布団の下に愛する物語を隠し通し、夜な夜なこっそりとそれを読みました。誰にも知られないようにひっそりと規則違反を繰り返した彼は、大人になってようやく抑圧から開放され、好きな物語を好きなだけ愛することが出来るようになりました。
彼は自分が規則違反をしがちなこともあって、そんな自分を庇ってくれる人には頭が上がりませんし、全幅の信頼を置きます。そんな彼の時折見せる甘えた声やセリフがとても好きです。
香りについてですが、1つ目同様普段使いしやすい物を希望します。公式に香りの特色を設定されてはいますが、あくまで目安くらいにして頂いて構いません。まるっきり同じ物は無いと思います。
こちらもどうぞよろしくお願いします。このソシャゲで香調の設定があるのを知ってから、どこかで推し香水を頼もうとずっと考えていました。ちなみにですが、香調の設定は香水ではなく実際にキャラクターからする香りの設定なので、時々想像はつくけど変わってるね、というものも出てきます。セロハンテープとか。

1390字。1.5倍くらい文字数増えてる。でもめちゃくちゃ説明が下手だ。
こればっかりは再度文章練り直してリベンジしたいな~。

このリバース1999というソシャゲ、キャラクターを芸術作品の展示品としてプロフィールが設定されている。
なので身長体重ではなくインチ×インチみたいな表記になっているため、具体的なイメージが全く湧かない。年齢すら素直に表示してくれないのである。
でも面白いことにキャラクターごとに香りの設定があるのだ。なのであんなかんじかな、というイメージを持つことが出来るの画期的であるが、身長体重より香りのイメージのほうがつきやすいの何??あんまないよソシャゲで。

品物③

それでは来たものがこちら。

え、新入荷商品じゃん。
それも選択肢に入れてくれるんだ??
ちょっとこのブランド気になってたから嬉しい。

ムエットに一吹きしようとしてめちゃくちゃ指に跳ね返ってきた。勢いが良すぎる。

うーん爽やかないい香り。石鹸のさわやかさ。夏の日。日中。青空。森の遊歩道。段々樹だなって思う。緑と白ってかんじ。
思ったより好青年な出力。オタクくんの出力じゃないよな。
フローラルウッディかぁ。微妙に設定からはずれてる。まあそれは想定内。

にしても香水の詩がすごい。そんな自信満々なんだ??
まあ確かに彼には独特の自信があるように感じる。知性の自信、数学と論理への確信。あとホラー映画は何より面白いぞっていうオタクの性。

ああでも、そうか。真っ白いゆりかごの中なのかな。そこから出てきたばかりなのかもしれない。

びっくりしたのが、ラスト。
なんかめちゃくちゃ鋭利になった。どこの要素が鋭利になったんだろう。
ラストに含まれるアイリスとスミレはどちらも土っぽいらしいのだが、それがこの鋭さになるのかな。

総評。すっごく使いやすそうな香り。普段使い出来そうというか気軽に使えそうというか。確かに、夏の香りかもしれない。あまり自分では選ばないタイプの香水だと思う。ウッディでもこういうかんじのがあるんだね。
彼のイメージそのものか、と言われたらちょっと予想とは違ったかな、と思わざるを得ないのだけど、でもこの解釈も好きかも。
最後の鋭利さがホラー映画的な演出だとしたら好きすぎる。香水、そういう演出もできるの??強い。

おわりに

推し香水、めちゃくちゃ楽しい。
解釈がはっきりと固まっているタイプのオタクではないので、そういう風に受け取ったのね、と楽しめる。他人の解釈見るの面白いよ。
その上香水初心者なので今回で一層香水の奥深さを知れたと思う。またやりたい。

オーダー文章としてはどうだろうか。参考になるのかならないのかよくわからない。でもきっと思い切ってぶつけてみるといいんでないかな。だって感想文が返ってくるわけではないから。文句は言われない。帰ってくるのは香りだけ。コミュ障でも助かる。

あと今回全体的に皮肉めいてて面白かったな。好きな香りの要素より苦手な香りの要素を拾われまくって、その上で好きだと思わせる香水。ウッディノートとか基本的に買わないので、選択肢が広がったなと思う。

というわけで推し香水レポでした。
ダイレクトマーケティングじゃないんですけど、今Celesさんスプリングセールやってるっぽい。さっき見ました。またやりたくなっちゃうじゃないですか誰か私を止めてください。

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