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気球問題

先日、アメリカの上空を飛んでいた中国の気球が、
アメリカ政府の指示によって撃ち落された。

中国はこの気球の存在、目的について、
「把握しておらず、調査中。民間のものの可能性がある」
「気象観測用」
などと言っていたが、これに対しアメリカはこの気球を、
「偵察目的だ」
として、4日にこの気球を海の上に撃墜した。


この気球問題を受けて、日本でもかつて謎の物体が上空を飛行していた事がニュースや新聞で複数件取り上げられた。
そしてこれらが、今回の気球問題と同じように、気球の可能性が高いとの見解がなされている。

私がこの気球問題で面白く感じたのは、アメリカと日本の違いである。

2020年に宮城県で気球のようなものが飛んだ際のニュース映像では、それらを見上げて不思議そうにただ眺めたり、指をさしている人々の姿が映っていた。親子で空を見上げ、「あれなんだろうね」とにこやかな表情で話している様子も映っていた。
そして、当時はヘリコプターを飛ばすなどして観察し、正体を暴こうとしたが結局分からず、そのまま放置だったようだ。

それに対して、アメリカは一早くこの上空の浮遊物の正体を解明し、
解明したと思ったら、すぐに撃ち落とすという事を行った。
なんとも迅速な判断と行動である。

日本では、人々は「なんだろうね」と不思議なものを見つけたように
比較的、その浮遊物を笑顔で眺めていて、正体を徹底的に明かすんだというような強い姿勢は読み取れなかったが、アメリカは即座に正体を解明し、撃ち落とす。
その真逆の対応に私は面白さを感じた。

国同士の問題にも発展してしまう(実際に現在米中の対立が生じているらしい)可能性があるにも関わらず、きっぱりだめなもんはだめ、むりなもんはむりと拒否する、消すという行動に、潔さを感じる。

いつまでも検討を重ねる日本を見ているからこそ、
アメリカのこのようなはっきりとして行動や判断に、
少し憧れというか、良さを感じた。


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