メルト 溶けてしまいそう
私は、拙いながらも作曲をしている。
忘れもしない、あれは2008年頃のことだったと思う。外は曇っていて重苦しかったし、気分も下がるだろうと父が案じたのか、ニコニコ動画をおもむろに開いて幼い私に聴かせてくれたのがその当時の話題作、「メルト」であった。
幼い頃の記憶は抜け落ちてしまうといわれる。けれども私の記憶から、「メルト」は消えなかった。寧ろ、時を経る毎に「メルト」に対して感動というか憧憬というか、一種の神性のようなものすら感じられるようになっていった。
そして、追いかけたいと思った。
私は、拙いながらも作曲をしている。
作曲をすれば苦い過去も苦しい毎日も、可憐な花飾りで彩ることができる。そんな気がするから。
そのきっかけを与えてくれたのが貴方で、本当によかった。
今すぐ わたしを抱きしめて!
……なんてね。