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早稲田実業科学部でVR体験会をしてきました

2025年1月18日、早稲田実業学校中等部・高等部の科学部で
cluster/VRChat/Resonite/Apple Vision Proを体験してもらいました。
そのときの様子を記事にしていければと思います。
(N-JELLYさんが協力してくれました、本当にありがとうございました。)

早稲田実業科学部について

早稲田実業は国分寺に校舎があり、中等部と高等部が一緒に活動しています。
中学1年生から高校3年生まで50名程度が在籍しているみたいです。

経緯
なぜVR体験会を行おうと思ったのか。

新しい世界や表現があることを知って欲しいと思いました。
自分達は当たり前のようにVR空間で話し、観光し、遊んでいますがそれなりに高価な機材が必要です。

中古のquest2でも3万程度、PCVRとなると15万程度の予算が必要です。

提案用の資料



実現に当たっての現実的な事をお話すると、私自身がOBであり顧問の方とfacebookで未だに交流がありました。
テレビ出演の件なども知ってもらっており、VRについてそれなりに詳しい自負がある。
何より科学部の方達に体験して欲しいコンテンツがある。
このような経緯から本企画を提案させて頂きました。

まずは文化祭に訪れる
限られた時間でより良い体験をしてもらうために、文化祭に訪れて活動内容を確認しました。

科学実験に風洞実験、ロケット打ち上げ、プログラミング、化石発掘など様々な活動をしているみたい。
これを元に内容を練っていきました。

また自分だけでは心もとなかったので、
N-JELLYさんに協力して頂けないかとお願いをしました。

機材について
今回使った機材は以下の通り
・quest2
・quest3 (N-JELLYさん持ち込み)
・ゲーミングノートパソコン (N-JELLYさん持ち込み)
・Apple Vision Pro (N-JELLYさん持ち込み)

ほとんどN-JELLYさんの機材ですね、本当に助かりました。

コンテンツ

様々な世界を知って欲しいということで、cluster、VRChat、Resonite、そしてApple Vision Proと4つのプラットフォームを使いました。

quest3はPCVRとしてResonite/VRChatを切り替えつつ
quest2を単機でも動くcluster用にしました。

quest2

quest2ではclusterのスーパーカミオカンデのワールドを体験してもらいました。
スタッフ2名に対しVRゴーグルは3台。
置いとくから好きに触ってねという運用です。

科学部の合宿でスーパーカミオカンデに行った事がありまして、タンクの上も歩いた覚えがあります
近年も訪れたという話を聞いたので、内容的にもぴったりなのかなと。

当時訪れたときの写真
タンクの上にはいろんな装置が置いてありました

最初は爆発物に触れるように恐る恐る触っていましたが、
安全だと分かると交替しつつ楽しそうに触っていました。
やはり、上を見上げておーーーっていう反応が多いですね。


PCVR(quest3 or quest2)



VR購入時を思い出して欲しいのですが、最初チュートリアルがありましたよね?
体験会ではいきなり知らんデバイス渡されるわけですよ。
移動って実は難しいんです。

報道ステーションの時もまさにそうでした。
プロットを練るためにスタッフさんが来られたのですが、移動やボタン操作に苦戦しておられました。

The Universe
そういうわけで、まずは移動や操作が一切必要のないThe Universeを体験してもらいました。

Resoniteの前身であるNeosVRで作られたワールドでして、Resoniteでも引き続き体験することが可能です。
原子からロケット、アメリカや太陽、銀河まで様々なモノのサイズをVRで体験することが可能です。。
「サイズ感」というのはVRの魅力ですよね。


始まる前に英語での説明が少しあるのですが、
開始ボタンを押してゴーグルを渡して~という時間がに当てれるのが嬉しいですね。


最初は操作方法などを教える必要がありましたが、そのうち生徒さん同士で教え合うようになりました。
早く体験したいし、出来るだけ長く触りたい。
そんな心境にも関わらず自然と列を作り、空気を読んで次の方にお渡しする。
本当に素晴らしい生徒さんでした。

宇宙博物館コスモリア

そして、次にVRChatの宇宙博物館コスモリア を訪れました。

早稲田実業は糸川博士のペンシルロケット発射実験が行われた場所にあり、いわば日本の宇宙開発の原点であります。

科学部自体もモデルロケットの発射などを行っておりまして、絶対に見て欲しいワールドです。

入口にある様々な記念物


素晴らしさについて触れると無限に書けちゃうので割愛しますが、現実の博物館と同じくらいボリュームがあります。

時間的に全部は厳しいので好きな展示室を2つ選んで体験、という風にしてもらいました。
画面自体は大きなモニターに映していたので、みんなでワイワイ見てましたね。
VRでもっと見たかったと思います、ホント申し訳ない……

ロケットのサイズを体験出来るのはもちろん、恒星の一生や人工衛星と地球との位置などVRならではの展示に皆さん驚愕されておりました。


再びResontie 東日本大震災の体験へ

13:30から開始した体験会も気づけば16時。
部活を掛け持ちしている方は名残惜しそうに去っていき、
40名程度いた生徒さんも、この時間になると半分くらいに。

この頃になると操作も慣れてきて、雑談に興じる余裕も出てきました。
あえて高い所から落下して浮遊感を楽しんでみたり。

コスモリアもまだまだ見て欲しい所ではありますが、いろんな利用方法を知って欲しい。

最後はResoniteに戻り「Center Control Room」へ

東日本大震災が体験できるワールドでして、あの音がなったり揺れたり真っ暗になります。
中学1年生の中には生まれてない子もいるみたいで。時が経つのは早いなと感じました。

気軽に防災訓練が出来るというのもVRの素晴らしさなのかなと。
災害は忘れた頃にやってくると言いますから。

Apple Vision Pro 恐竜たちとの遭遇

PCVRと平行してこちらも体験してもらいました。
非常に高価な機材なので、所持者のN-JELLYさんに全部任せていました。

VRというよりはMRでして、現実に恐竜が出現するという体験を文章で説明するのは難しいのですが、大興奮が伝わってきました。


感想
今回の体験会、開催して本当に良かったと思います。
VRを何年もやってるとはじめて触った時の感動や驚愕を忘れるんですよね。
よく言えば当たり前すぎて意識しない、悪く言えば惰性。

「早くやってみろ、やべえぞ」
「すげぇ手が動く」
「うわ恐竜がいる!!ほらそこにいる!!!」
「ロケットでっか!」

ゴーグルを被りながらも満面の笑みなのが伝わってきて。

最初は知らん社会人が来たという事で緊張されていたのですが、
徐々に打ち解けてきて雑談も盛り上がりました。
高校生は進路や学部、VRを始めたきっかけなどに興味深々でした。

今回は宇宙や恐竜などに絞りましたが、Resoniteでプログラミングを教えてたり、Unityでワールド制作体験、歴史的な建造物や絵画を見たりパーティクルライブで新しい表現に触れたり。

体験して欲しいコンテンツが無限に浮かびます。。
もし来年も機会を頂けるなら、ガイド付きのツアーなんかも出来たら嬉しいですね

これがきっかけで宇宙開発を目指したり、何か良い影響を与える事が出来ていたのだとしたら、こんなに素晴らしい事はありません。

もうみんな目が輝いていて、物凄いパワーをもらえました。
やはりVRにはまだまだ可能性がある、というのを再確認出来ましたね。

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