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契約

月が闇夜をぼやけた光で照らしてる


僕は人の機嫌ばかりとる仕事をしている


ふと、そう思った。


月の下で
お湯に浸かり


いつも甘い夢見てた
月を見ると夢見る坊やになる


その相手は仕事やからの相手ではなく
恋しいあの人を湯舟に招待して


・・・


待ちくたびれた。


もう充分お腹いっぱいの患者のような相手
その人を相手にするのは尽くすのは
全てあの人の穏やかな時間のある生活の為


おれな、
尽くす時
相手の心なんて知らん顔やった。

仕事やし。


相手の心を無視して
何時も
守りたい綺麗な心のあなたへ


離れたくない
離したくない
あなたへ


そんな気持ちで尽くし続けた。


相手への愛情に見える尽くしは
全て
彼女への粘っこい俺の愛情


それに勝手に面食らって
偽りに恍惚して狂われても
知らん。


自分が嘘でもええという契約やったやろ。


いつから
おれは



誰かの玩具
それで
るいが守られるのなら


ええ仕事や。






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