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expose

本日8/31 11時からGALLERY龍屋にてZEROTEN SQUARE 2024が始まります。
選抜された30名120点のS0号作品が展示販売されています。
明日からはオンライン販売も始まりますので、ぜひご覧ください。

作品解説

今回はexposeというタイトルで4作品制作をしています。

expose 左上から01 02 03 04
2024年 180×180mm
アクリル絵具、ポーリングメディウム、キャンバス

今回はいつも描いている女の子に、上からポーリングアートを施しました。
一見、ポーリングアートで女の子を隠しているように見えますが、
テーマは逆で、expose (暴く、さらけ出す)を表現しています。

ポーリングアートは、絵具の流動性を活かした作品で、
この模様ひとつひとつをコントロールすることはできません。
扱い方によっては、ラテアートのように模様を作ることも可能かと
思いますが、基本的にはこの流動から偶然性を活かし
新しい表現をする技法だと思います。

私の描く作品は全てコントロールの上で成り立っています。
下図の段階で全て決まっており、きっちり線を描くこと、
きっちり色を塗ること、整っている状態を表現するのが私の作品です。
それが人間味のない無気質さを生み出し、作品の魅力の1つでもあると思っています。

ただこの無気質さというのは、ときに壊したくなることがある。
それは感情の爆発なのか、発散なのか、はたまた模索なのか…
とにかく無気質であることに疲れてしまうときがあり、
今回はまた違った作品を制作することに至りました。

しかし作品を見ると、私の持つ感情というか
制作するための原動力というのはネガティブなもので
成り立っているんだというのが伺えます。
やはり作風の通り、私の本質的な感情は無気質、悲観的なんだと思います。
そしてそれが調和され社会生活を営むために、
なんとでもなるという楽観的な一面を持つことになったんじゃないかと
作品から改めて知ることとなりました。

この解説を踏まえて、ぜひ作品をご覧いただければと思います。
何を感じていただけるかは、みなさん次第でありますが、
いつもと違った何かを感じていただけるかもしれません。

ZEROTEN SQUARE 2024


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