「あなたのため」という言葉に惑わされてはいけない
特に新社会人になる人に向けて 多分聞き飽きた言葉だろうと思いますが、世の中には良い人、悪い人がいます。
そして悪い人は思っている以上に多いことに気づくと思います。
もちろんよい人もいっぱいいますよ。
これだけなら悪い人は避けよう、くらいで終わってしまうと思いますが、世の中には良い人、教育熱心な人などの「善人をまとった悪人」というものが複数人存在します。 その中で厄介な人間の一人に、「あなたのため」という呪いを発するものがいます。
この「あなたのため」という言葉は一見して良い言葉のような気がするでしょう。 私のためにアドバイスをしてくれているんだから、この人のいうことはしっかり聞こう、受け止めよう。
そんな考えをしてしまうかもしれません。
ですがよく考えてみてください。
もしあなたが人にアドバイスするときに「あなたのため」という言葉を使うでしょうか? ほとんどの人は使わないです。
その代わり具体的な説明、もしくは感情的であれ、どういう風にすると私は傷つくのか、もしくはお客様を傷つけてしまうのか、という説明を行います。
通常そのような説明を行う中、何故「善人をまとった悪人」は私たちに「あなたのため」という呪いを浴びせるのでしょうか? それは簡単です。
1.あなたよりも上に立ちたい
2.恩を着せてあなたを操りたい
3.論理がなく具体性がないから感情に訴える
ほかにもありますが、ざっくりこの三つが挙げられます。
1.あなたよりも上に立ちたい、 人は改善などの説明を行う場合、敬語の有無などあれ「Aの行動ではなくBの行動がいいのではないか、何故なら~」のような形で、人を前提として説明します。
人でなければ説明する必要がありません。
ですがもしあなたが人として扱われておらず、その人が下僕、奴隷のようなものだと感じているのであれば「暴力」、もしくは「強制的な権力」で動かそうとするでしょう。
そしてこの「あなたのため」が「強制的な権力」に当たります。
一見権力とは程遠い言葉のような気がしますが、「あなたのため」という言葉は反論を受け付けさせないため、キャッチボールを半強制的に終わらせる強力な呪いです。
もし反論してしまえば「あなたのため」に行っているのに、この人は反論してくる悪いやつだ、というレッテルを張られてしまいかねません。
そのためこの言葉には実質的な下僕、奴隷の意味合いが含まれてしまいます。
「せっかく飼ってやっているのに反論してくるのか、この奴隷が」という風に 反論として同僚や年下では強制的な権力は働かないのか、という意見もあると思いますが、説明なしで人を無理やり動かそうとしてくるのは、あなたを確実に下に見ています。
現実ではどうかではなく、その人の脳内ではあなたは下僕か奴隷のような扱いになっています。
2.恩を着せてあなたを操りたい ですが実際問題歴史できいたことのあるような形であなたを奴隷化することは不可能に近いでしょう。
法律的な問題もあれば、道徳的な問題も出てきてしまいます。
であればどうやって昔のように奴隷として働かせるか?
簡単です、「感情の奴隷」にすればいいのです。
僕のためにアドバイスをしてくれているという感情をうまく利用し、巧みに人を操ります。
これは気弱な人であればあるほど「感情の奴隷」となってしまいます。
もしあなたがなんでも従ってしまうようなタイプであるなら気を付ける必要があります。
少なくとも「あなたのため」という言葉を使う人からは逃げてください。
逃げるのは恥ではありません。
あなたの人生を奴隷商人にささげることが恥なのです
3.論理がなく具体性がない 言葉の通りですが、正直なところ、本当に人を操る人は、巧みな話術で奴隷化させてしまいます。
しかも自分も気づかなければ、周囲も気づきません。(ただしこれは悪い面ばかりではない)
ですがそれすらもできず「あなたのため」という言葉を使う人は、明らかに知能がありません。
人を操る才能すら持ち合わせていない、とも言えます。
そういった意味でもいち早く「呪い」から逃げる必要が出てきます。
人生はシンプルではありますが、様々な要素が混ざり合っているもの。
できれば純粋に生きていきたいですが、なかなか簡単ではありませんね。