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パンドラの箱

昨夜は具合が悪くて唸りながら寝ていたら 看護師さんが来てくれて 除圧や マッサージをしてくれた。
ふと母を思い出し泣いてしまったら 私をお母さんと呼んでくださいと言われまた泣いた。

その後 次々と小さい時からのことが思い出され、 頑張ったこと 我慢してきたこと
辛かったこと、悔しかったこと 、癌で怖いことたくさん話した 。

マッサージが終わり暖かいほうじ茶を入れて飲ませてくれた。 夜中も 頻繁に様子を見に来てくれて暖かいほうじ茶を飲ませ 、マッサージをし、 手を握り 、私たちがそばにいます と語りかけてくれた 。

夜中は今までのことが全て思い出されたのか 恐ろしい夢などを見て本当に眠れない夜だった 。

どうやら 今まで 我慢してきた人生 たくさん思い出して

まるでパンドラの箱が開いたような精神状態 なのだろうと思う。

朝目が覚めて
リハの先生の指示だったトイレへ。
なんとか車椅子に座り トイレに行き トイレで用を足す

 ずっとリハビリができていないので歩くのがさらに困難になってきていたが、
看護師さんたちのおかげで なんとかなった。
激痛 もなかった。

せっかく 車椅子に座ったのでお湯で手や顔を洗いませんか と言われ、 久しぶりに 嬉しかった 。

そして大きな窓から外を眺めながら 暖かい 玄米茶をいただいた 。

私はここでリハビリも頑張るが 、多分一生かけて心に貯めてきた 重い 重い荷物を、ちょっとずつ降ろしていくことができるんだろうと思う。


ホスピスに移ってよかった。

元気になって退院してくださいと言われた 。

パンドラの箱は開いたが

希望が残った

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