シロアリ防除と駆除、対策を解説
シロアリ駆除の周期は?
シロアリ駆除のメンテナンスは4~5年に一回が理想的です。
もし、既にシロアリ被害が発生している場合は、
すぐに駆除が必要となります。
バルサンはシロアリに効きますか?
バルサンは煙が直接影響を与える範囲にしか効果がないので、シロアリの完全駆除にはあまり役に立たないようです。
シロアリの完全駆除は、シロアリ対策用の薬剤を使う「ベイト工法」や「バリア工法」を施す必要があります。 市販の殺虫剤を使うとシロアリの被害が広がるので使ってはいけません。
シロアリ予防の目安は?
シロアリの定期点検は1年に1回が目安です。
1年に1回だけでもやっておけば、早期にシロアリの巣を発見し、
被害が拡大する前にシロアリを駆除することが可能です。
シロアリを放置しておくと・・・
シロアリ被害を放置すると、建物にとって重要な「床下」や「柱」が食害されるため、建物全体の耐久性が低下してしまいます。 耐久性が下がった家は、震災時に倒壊するリスクが高まるので大変危険です。 シロアリは目につかない場所で活動するため、被害に気付きにくいという特徴もあります。
一戸建てのシロアリ駆除はいくら?
工法や状況によって費用は変わりますが、
およそ30坪の一軒家の場合、
シロアリ駆除の相場では20万円から30万円ほどの費用がかかります。
シロアリの予防方法
ご自身で可能なシロアリ予防の方法はあります。
①風通しを良くする
②屋外に木材やダンボールを放置しない
③防除剤を散布する
④雨漏りや水漏れがないかチェック
次に、シロアリの防除に必要なものからご説明させていただきます。
シロアリを駆除しようと真っ先に思いつくのが、殺虫剤での駆除ではないでしょうか?
殺虫剤が当たったシロアリには効果があるかもしれません。ただしシロアリは警戒心が強く、なおかつ殺虫剤はシロアリが嫌う成分で作られているため、周囲のシロアリが逃げてしまいます。さらに、逃げた先で新たに巣を作ってしまい、駆除しづらくなったり被害が拡大してしまう可能性があります
シロアリ防除の処置の仕方
土壌処理
建物の基礎の内側や束石の周囲、その他シロアリが通過する恐れのある土壌を薬剤で処理する。
防蟻効果の他に土壌からの水分蒸散防止を目的とした土壌被膜形成工法やシート工法も採用されています
木部処理
・木材表面に薬剤を噴霧器を用いて吹き付け処理、又は刷毛等で塗布。
・木材や壁体に穿孔して薬液を注入。
新築建物の木部処理の場合は、通常、基礎天端から1mまでの部材、浴室回り部材、洗面所や台所等の水回り部分の木材を処理します。
また,木口、切り欠き、ボルト穴、仕口、接合部、コンクリート接触面等は特に入念な処理が必要です。
ベイト工法
シロアリの駆除剤を混入した餌をシロアリに摂食させて、シロアリの集団を死滅させる工法です。
ベイト工法のコンセプトは総合的害虫管理理念に沿ったもので、レスケミカル(少量 の薬剤)によって薬剤の環境負荷を低減する仕組みです。
この工法は、従来工法の約千分の一という少量 の薬剤を使い、しかも、その薬剤が環境へ流失しない閉鎖系のシステムです。
ベイト工法は、予めシロアリの好む餌を入れたモニタリングステーションを地面 に埋設し、シロアリを発見したときにベイト剤をセットする方法と、ベイト剤を入れたベイト・ステーションをシロアリが生息している箇所に限定的に設置する方法とがあります。
木材の防腐について
木材は、シロアリなど昆虫の食害を受けるだけでなく、微生物、特にワタグサレタケ、カワラタケ、ナミダタケなどの菌類、いわゆるキノコの類、専門的には担子菌によって分解されます。
つまり腐ります。
シロアリの被害を受けやすい場所は、一般的にこれら腐朽菌の被害を受けやすい場所でもあります。その理由は、これらのキノコ類が繁殖するために必要な、水分、養分あるいは温度がほぼ共通 しているからです。
したがってシロアリが生息する地域では、防蟻処理と防腐処理を同時に行う必要があります。また、シロアリのいない地域でも、適当な条件が整うと木材が腐ります。 そのため、建築物を木材防腐薬剤によって処理する必要があります。
薬品による防腐処理に頼らず、木材が常に乾燥状態に置かれるようにして腐朽を防止する工法も取り入られつつありますが、結露の発生、雨水の浸入、あるいは配管からの漏水など、木材以外の材料の劣化や施工の不備などから生ずる事故に備えるために、防腐処理を欠かすことができません。これは、耐震性など建築物の初期性能を維持するためにも重要なことです。
シロアリの防除を行う際の注意点
被害箇所だけではなく、防蟻効果のある薬剤を床下や玄関なども含め全体的撒く必要があります。
また、シロアリ駆除の作業は、1部屋の床下に薬剤をまくだけでもおそらく1日がかります。
参考
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?