No57 令和6年度障害福祉サービス改定に思うこと
今日の改定内容を見て、わなわな震えた。
支援者を何だと思ってるの?って、めちゃくちゃ蔑ろにされた気持ちになった。
見方によっては報酬アップして評価を受けたって感じた人もいるかもしれない。でも、私と同じように感じた人も少なくないと思う。
20年以上この仕事をしている私にも少なからず、心の通じ合う支援者仲間がいる。
その仲間も同じように感じていると思う。聞かなくても分かる。
サービス提供時間の括りに関しても、私は前々から思っていることがある。
長く預かってくれるところに預ける家族の方々。仕事の都合もあるから仕方ないと思う。だけど、長時間を評価することと、意思決定を評価することの辻褄は合っているのだろうか。
子どもも家より施設が好きで、ずっと施設にいた方が楽しくて快適と思ってるのだろうか。
少なくとも私の周りの児童たちは、家が好きで家に帰ることを楽しみにしている。
周りの人たちの声や行動に、常に緊張をしている子もいる。家の方がリラックスできる子って結構沢山いると思う。私たちがそうであるように。
虐待や身体拘束防止について、私たちは沢山の規定を厳守しながら仕事をしている。と同時に子どもや利用者の方の権利も守らなければならない立場でもある。長時間預かる中で、お子さんがストレスを抱えて帰りたい気持ちになったら、もちろん気持ちを切り替えるような支援をしている。
視覚的な支援なんて当たり前に20年前からしている。少しでも意思表示ができるように、コミュニケーションのレッスンも当然。
表出ができるようになると、帰りたいと伝えてくる子もいる。
こんなことを書くと、帰りたいと思うような事業所なんだろ!って思う捻くれた人がいるかもしれないから付け加えるけど、私たちは8時間労働で帰る時間が毎日決まってるから耐えられるだけで、早く帰っていいよ!って言われたら喜んで帰るんじゃない?って話。
その人が望む生活、意思決定できることを大切にするならば、逆行してることいっぱいあると思うんだよね。
それに、私たちだって1日8時間も9時間も預かるってなったら、交代勤務になるよね。
今そんなに人材って充実してるのかな。
いつも福祉の求人見かけるけど気のせいかな。
利用者が安心して安全に、豊かな地域生活を送ることと、支援者が安心できる労働環境で安全に仕事が遂行できて、豊かな生活を送れるだけの賃金をいただくことは、同じレベルで大切なんじゃないのかな。
資格要件とか分かるけどさ、そもそもそれに見合う報酬じゃないじゃん。それに、現場に必要なのは、資格だけとは限らない。これは断言できる。多動で飛び出しがある人もいる。突発的や行動が日常的な人もいる。
そんな人たちの支援では65歳の理学療法士と、20歳の陸上経験者、どっちが役に立つかと言われたら法律を作る皆さんには前者の選択しか無いのかもしれないけど実際には後者な事が多いんだよって言いたい。
元気で動ける!100点!なこともある。
それが福祉施設の現状。
改定見た時に真っ先に感じた事。
マジやる気無くすわ。
それでも数時間後には明日はやってくるし、数ヶ月で改定が現実になる。だからやる気を無理やり作って、準備に臨む。それが責任。
作った人は責任を取らないのに不思議な世界だと思う。
最後に。現場の質を上げたいなら、士気を下げることだけはせめてやらないで欲しいと、切に願う。
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