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たわけ
「自分だけ頑張ってるなんて思うな」と言われた。
そう言われて、私は私のことを可愛がりすぎていたんだ、と思った。
頑張っている自分は、とっても頑張っていると思っていた。
頑張ることに慣れていないからか、涙が出そうなほど寂しさのようなものを感じていた。誰かに甘えたかった。
でもみんな疲れている。みんな頑張っている。
だから一方的に人に甘えることで発散してはいけないんだ。つくづく私は深く考えずに奔放に振る舞う人間だなぁと少し反省した。
じゃあ何に甘えれば良いんだろう。
「幻」を聴いて、「たわけ」も聴いた。
どうしたらこんなに人に対して「与える」方向の姿勢でいられるんだろう、と改めて思った。
その気概ある背中を追って生きていきたいと思った。
一方的に人に対してぶちまけた私は、一方的にケセラに救われた。
結局人間はみんな、どんなに愛する人がいたって一人なんだなと悟った。
母親がよく言っていた「夫婦は結局他人」の意味がわかった気がした。
自立無しには生きられない、私達はもっと強かでなければ。
でも強かになれなくても、そっと寄り添ってくれる音楽がある。不格好でも生きていく。