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わたしのことばで

かおりんです。いつもサポートをありがとうございます。今日は「わたしのことば」でシリウスの出会いから今についてじっくり自分と会話して文章にしてみました。読んでいただけると嬉しいです。

シリウスとの出会い

シリウスとの出会いは、結婚を機にこの土地に長らく住むことが運命ならば、私は「ここでなにができる?なにをする?」という問いが始まりでした。そんな私はシリウスをみつけ、ブログを読み始めるのです。ブログのことばたちを読み込み…呑み込み…。ブログに想いを綴るこの方にいつか会いたい。絶対に会う。そう思い、ボランティアの募集もしてないようだけれど…図々しいかもしれないけれど…返信がないかもしれないけれど問い合わせからメールで送ってみようと想いを文字にしました。でも、その時、お腹にはもうすぐ産まれる息子がいて、新しい扉を叩くのを止め、そのメールの文章はパソコンに眠ってしまいました。それからも、片思いをするような気持ちでいましたが、送信ボタンを押せなかった日から約一年半後…ゆうこりん・いっぺいさん・ねーさんそして子どもたちに出会うことができました。

船に乗ると決めた日

ある日二階の蔵に行くため外の階段を登っていると、蔵から子どもたちの笑い声以上にゆうこりんとねーさんの笑い声が響いてきました。思わずクスっと笑ってしまったその瞬間に子どもらしさ、大人らしさってなんだろうか。そういうことではなくて、「そのひとらしさ」たちが音符のようにシリウスの蔵の2階の窓からキラキラと風に乗って流れていくのが見えて、聴こえて。その日運営という船にいっしょに乗ることを決めたのを今でも鮮明に覚えています。

つながった過去と今

そもそも、シリウスに出会わせてくれたのは、高校の教師・都内での女性支援団体で相談員をしてきたからこその必然だったのかなとも思っています。教師では、子どもたちにたくさんの凝り固まったものをいい意味で壊してもらいました。家族のような関係を感じ毎日がドラマのような、でもリアルな子どもたちの生きる姿からたくさんのことを学びました。そして高校生たちと過ごした経験が今度は女性支援団体の扉を叩くことに繋がっていきます。生きづらい女の子たちの話を聴き、街中で声をかけ、いっしょに住み、温かいご飯を作り、いっしょに食べ、ゲームをしたり、お互いのことを話したりそんな時間を過ごしました。時には団体と夫の協力のもと、都内からいっしょに電車に乗って小さなアパートで過ごすこともありました。わたしにはなんのチカラもない。それでも、できることをする。この日々が今のわたしの原動力となり、すべてがつながり、今シリウスに関われているんだと思います。これからも子どもたちが安心できる心の居場所や学び場が継続していけるようわたしにできることを全力でやっていきたいです。 

オールを漕ぎ続ける

そんなこんなで、船に乗ると決めオールを漕ぎ始めてもう少しで4年になろうとしています。途中、二男を出産・育児のためにお休みしていたけれど、昨年の7月からまた腕も足もプルプルしながらオールを漕いでいます!オールを漕ぎ続けられるのは、一つ目にたくさんの親子のみなさんに出会える可能性が生まれるからです。運動プログラムも今年度は月二回となり、初めて出会えた親子のかたたちもいます。本当に嬉しいです。こどもたちといっしょに汗をかき運動をするなかで、終わったあと、子どもたちと歩きながら駐車場へ向かうとき、みんなハツラツとしています。楽しかった気持ち!何かができてスカッとした気持ち!人数がいないとできないスポーツをすることができた喜び!走った爽快感!いい汗かいて身体も心も喜んでいるように見えます。わたし自身もこどもたちと運動できることがとても楽しい!!いっしょに参加してくださる保護者の方やねーさんたちと動くことも楽しい!!これからもたくさんの親子のみなさんとシリウスがつながることができるように、楽しさをチカラに動いていきたいです。二つ目にサポートしてくださる方々の温かさがパワーとなっています。今は主に会計のお仕事をさせていただいていますが、毎月毎月…シリウスをサポートしてくださる方たちの想いを肌で感じています。本当にありがとうございます!!と直接お会いして伝えたいと想う日々です。三つ目は自分と向き合い考え・学び続けることができるからです。シリウスでも大切にしている「学ぶことは生きること 生きることは遊ぶこと 遊ぶことは学ぶこと」ずっと大切にしていきたいです。そして、四つ目に同じ船に乗るゆうこりん・いっぺいさん・ねーさんの存在がオールを漕ぐ私の手を動かし続けています。海図を開き、コンパスで状況確認、風を感じ、進むべき海路をいつも考え、確認し合い、話し合い、揺るぎない想いを胸に前へ前へ。もちろん、途方にくれることもあります。それでも、目の前にいる子どもたちがなによりも大切であって。子どもたちとの今を大切に過ごし、その今の連続が未来につながると信じて、これからも漕ぎ続けます。そして最後に、家族のサポートがあって続けられています。子どもたちを連れ蔵へ行くと、蔵のメンバーたちが目線を合わせ優しく接してくれます。子どもたちもシリウスが安心できる場所であり大切に思ってくれています。夫や伯母は子どもたちとお留守番していてくれたり、夫はプロボノとして関わってくれたり。みんないつもありがとう!と伝えたいです。

蔵じぃ

シリウスの拠点は築百年の蔵。その蔵がおじいちゃんのように感じるため「蔵じぃ」と私は心のなかで呼んでいます。とても温かくて、心地よくて…蔵に笑い声が響けば喜んでいるように感じるし。どんなときも頷いてくれている気がします。その蔵で「誰もこなくとも、はじめよう」とゆうこりんがドアを開けた日。今、私もその想いに共感します。誰もこなくとも、ドアを開けていたい。清らかな風が流れ込み。猫のロンちゃんが覗きにくる愛おしい姿。こう、変わらぬ場でありたい。でも進みゆく場でもあってほしい。そして帰れる場でもありたい。そう思います。

大切にしている想い

シリウスとの出会いから今の想いを胸に、私が活動を続けるうえでずっと大切にしている出来事があります。都内で活動していた頃、文通をしていた女の子から「手紙」が「いのちの証」だと教えてもらいました。直接は聴けなかったのですが「かがみの孤城」の上映会の際に原監督がトークショーで514人の中高生が2022年に自殺したことをお話されていました。昨年は513人。私の一方的で勝手な思いになってしまうかもしれないのですが、…
それでもいつもいつもすべての子どもたちへ強く強く願い想っています。

死なないで。生きていてほしいよ。
 
一通の手紙、一つの好きなこと、一つの出会い、一つの居場所、一つの学び場…子どもたちが大切にするそれぞれの「一」をいっしょに守っていきたい。それぞれが想い・感じるいのちの証。シリウスの理念でもある「いきいき自分自身を生きる・ともに生きる」それは、自身のいのちの証、周りの人のいのちの証を大切に生きることにもつながると思います。子どもたちのキラキラと輝く今、そして未来。毎日毎日が大事な宝物。安心していきいきと輝き続けれられるよう、これからもひとりの大人として、この社会に生きる者として、そしてまなビバ!シリウスでオールを漕ぎ続ける者としてこれからも想い、伝え、行動していきます。

かおりん



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