今思うこと。
こんにちは。ねーさんです。
いつもシリウスを支えて下さり、ありがとうございます。
先月のかおりんの「わたしのことばで」を私も読みました。かおりんのことばが、心にじわじわと染みてきて、改めてかおりんの思いを知ることになり、かおりんと一緒にこの「シリウス」という船に乗れることを心強く感じました。
そこで今回は私自身も自分とシリウスとの出会いから、シリウスで過ごしていく中で感じたこと、そして自分が今思うことをお話ししたいと思います。
学校に行かないということ
娘が小学校に入り、仲の良かったお母さんが「今子どもが学校にいっていない」と話してくれました。
いままで保育士として働いて子どもたちとかかわってきましたが、自分の子どもが入学するまで学校について深く考えたことがありませんでした。
その言葉を聞いて思ったことは、「なんで学校にいかなくなったのか?」ということよりも「その子は今どうしているのか」ということでした。
私の頭の中には「じゃあ、この子の学びはどうなるんだろう??」「学校以外の選択肢はないの??」と頭の中が?でいっぱいになりました。
そこで、学校に行かない子どもたちの学びについて調べているうちに、館林市にある「まなビバ!シリウス」にたどりつきました。私がシリウスの名前を最初に目にした瞬間でした。
ホームページの文章を読めば読むほど、どんな場所か知りたい、シリウスを作った人に会いたい、そこに来ている子どもたちに会いたいという思いが強くなり、すぐにメールをしました。まずはボランティアとしてかかわってみようと思い、当時大学生しか募集していないシリウスに「大学生じゃなくてもいいですか?」という一文を添えて(笑)連絡しました。
初めて蔵でゆうこりんと出会い、たくさん話しをする中で、「じぶんをいきる」「ともにいきる」という言葉、そして何よりも目の前にいる人・ものを大切に、尊重して向き合っていくという考え方に共感して、自分と同じように考えている人がいることを嬉しく思いました。
今を生きるこどもたち
シリウスで出会った子供たちが、学校にいかない理由はさまざまでしたが、シリウスに来たいから来ているという思いや、一人ひとりが自分のペースで自分なり考えて学んでいる姿を見て、その子にとって、学校という場所で学ぶことが合わないだけなんだな、学ぶ場所や学び方はいろいろあっていいんだなということを感じました。その子にとっての今を大切にすることが、「いきいき自分を生きる」ことにつながるんだと、日々子どもたちと過ごす中で少しずつ実感していきました。
自由に学ぶ環境を選択したり、子どもたちの考えを尊重することで、もっと考えることが楽しくなって、より深く学べるんだろうな。大人が思う答えと子どもが出した答えが同じ必要はないな。考えや感じ方が日々変化することはあたりまえのこと。子どもは今をいきてるんだから。私たちは経験から何か子どもたちに伝えることがあるけど、その経験を子どもたちにさせてあげることが本当は必要なことだな。などなど
子どもたちから今まで私はたくさんのことを学ばさせてもらいました。
いい意味で私の中の固定概念を壊してもらったり、思いがけない優しさにふれることがあったり、1人の人として向き合うと本当にどの子も素敵で、その子にしかないものを感じることがたくさんあります。そしてこれは、対面で出会う子どもたちだけではなく、オンラインで出会う子どもたちにも同じことを感じます。
私がパソコンやSNSが苦手だということもあり、オンラインで子どもたちとつながることの不安や気持ちの面でつながることができるのかという思いがありました。
実際に会うことで得られる感覚は大事にしたい思いはあります。でも、「オンライン」という中で心地よく過ごせる子どもたちがいるのなら、その子たちのためにできることがあるなら、チャレンジしたいと少しずつ自分の中で前向きに考えることができるようになりました。そんな風に感じられるようになったのも、画面の向こう側にいる子どもたちが、オンラインだからなど考えている私の凝り固まった考えを、いとも簡単に軽やかに超えて、楽しそうに学んでいる姿をたくさん目にしてきたからだと思います。声を聞くことや顔を見ることができなくても、私は変わらず「目の前の人を大事にする」ということを続けていけばいい。と気持ちを切り替えたことが自分の中では大きな転機になり、オンラインでのサポートも楽しく続けることができています。チャットやスタンプなどを通してもその子の様子を感じることができ、心が通いあってることを感じると本当にうれしく思います。
そんな素敵な子どもたちに出会うたびに、「子どもたちの素敵なところを大事にしながら、生きていける社会にしていきたい」という気持ちが日に日に強くなっていきました。
すべてのこどもたちが 人と人のつながりを感じながら
安心して自分らしくいきいきと生きていける社会へ
これは、シリウスが掲げるビジョンです。
学校に行く、行かない、日本の子どもだから、外国の子どもだからということではなく、一人ひとりが自分の人生を大切にして、そして、目の前の人やもの・ことを尊重して生きていくことができたら、みんながいきいきと生きていける社会になると思っています。
世界では、貧困や暴力・戦争など目を覆いたくなる出来事がたくさんあります。私たちが身近に感じられないこともあるかもしれません。でも、「自分には関係ないこと」として私は切り離すことはできないと思っています。そして本当にそれは関係ないことなのか?自問自答しています。しかし、私一人でその現状をすべて変えることもできません。それなら、自分はどうするのか。それは、目の前にいる子どもたちの今を大切にしながらも、私と同じ思いや考えを大切にしあえる仲間を増やしていくことだと感じています。
私たちの船にはマンサポさんをはじめとして、少しずつ船員が増えています。いつでも全速力で最短コースをすすむことはできませんが、いろんな島に寄り道したり、時には船を休ませたり、そんな中で仲間が増えていき、船が増えていき、1人1人が大切にされる社会がいつの間にかできている。そんなあたたかい世界になることを願い、あきらめずに、なんどでも、オールをこぎ続けたいと思っています。
そして、この世界は楽しいよ、地球は面白いよと
子どもたちに伝えていきたい。
不器用で何事も体当たりでやってみないと分からない性格なので、そんな自分をいつも支えてくれる家族の存在。悩みもがいている時も暖かく見守り、時には背中を押してくれる、ゆうこりん、いっぺいさん、かおりん。私の失敗も「ねーさんはしょうがないな~」と笑ってくれるシリウスの子ども達やボランティアのみなさん。シリウスの思いを大切にして子どもたちを送り出してくださるお家の方。そして、日々のメルマガを読んで心を寄せてくれるマンサポのみなさん。いつも本当にありがとうございます。
これからも応援しあえる仲間として、みなさんとあたたかくつながっていきたいと思っています。