8歳のときの口癖

 キリストが弟子たちと最後の晩餐を共にしたときに、ユダに向かって言った言葉に『生まれて来ないほうが、その人は良かった。』がある。私はノンクリ家庭だったからイエスなんてもちろん知らなかった。仮に知ってたとしても超有名なマタイ7:7だけだったし。

 幼少期を思い起こすと、親の口論は毎日だった。おまけにわたしは一人っ子なので、親の鬱憤晴らしの格好の的だった。そんな毎日を送っていたもんだから、いつしか『生まれて来なきゃよかった』が口癖になってた。生きてたって何にも意味ない。なんなら車に轢かれてこの世を去る方がマシだと考えてたし、本当に轢かれかけた。学校生活は楽しくても、家に帰ると父がプンスコ怒ってるし( ̄▽ ̄;)なにが気に入らなくて怒ってるのか分からないから、顔色を伺うほかなかった。

時折、父は『お前なんか車に轢かれちまったほうがいいんじゃいや!』と言っていた。酷だったのは、『お前なんかオレたちの子じゃねぇ!とっとと出て行け!』とまで言われたこと。まだ8歳よ?お金もないのにどうやって養うのよ?って話。無理難題なことを言われたもんですわ。

まぁそんなことが22歳まで続いたから、この深い心の傷は、いくら『キリストの十字架によって贖われた』と言われても、クリスチャンになっても、たった2年で癒されるわけはなく、多少のトゲは残る。でも、そのトゲさえもキリストは担われると信じてる。