【アメリカ製保健室】のお題で、どんでん返し
銃を持った男たちが侵入したという校内放送で、生徒が一斉に保健室に避難してきた。
「早く入って!逃げ遅れはいない?」
「自分が最後です!」
彼が入ると同時に赤いボタンを押し込むと、ドアにガチャンとロックが掛かり、窓にシャッターが下りてきた。
「この保健室はアメリカ製で、ロックを解除しない限り外からは絶対に開かないし、ロケット弾でも跳ね返せるから安心して」
怯える生徒を落ち着かせるため、明るい声で言った途端、
「開けろ!逃げられないぞ‼」
外で怒鳴る声と銃声が聞こえてきた。取り囲まれてしまったらしい。
仕方ない・・・
私はスイッチカバーを外して、今度は黒いボタンを押す。
刹那、耳をつんざく轟音ともの凄い衝撃が部屋を包み込んだ。
1時間後―
ロックを解除して外に出ると、見渡す限りの瓦礫の山。爆弾がシェルターの外のモノを全て吹き飛ばしたようだ。後に続いて出てきた生徒が歓声をあげた。
「ざまあみろ!俺たちテロリスト養成学校を甘く見るんじゃねぇよ!」