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う・え・おの題名の映画(全60作品)
この記事は、映画の題名が「う」「え」「お」ではじまる作品情報が掲載されています。基本的にストーリーの結末に触れていますので、予めご承知ください。(この記事は有料です)
★印のついた作品は、本noteクリエイターのオススメ映画です。
★ウィークエンド -レイプ逆襲映画の古典的名作
プレイボーイの誘いに乗り、週末を彼の別荘で過ごすことになったモデルが、二人を挑発する荒くれ者4人の乗る車を華麗なドライビング・テクニックで振り切ったことから、彼らの逆恨みを買う。別荘に着いた二人を待ち受けていたのは、さっきの4人だった。彼らは二人に嫌がらせを繰り返し、遂にプレイボーイを殺してしまう。自分も殺されると悟ったモデルは、知恵と知識を駆使して4人を次々と殺してゆく。
『悪魔のえじき』など同系統の作品は多々あるが、本作は無理のないストーリー展開、じわじわと盛り上がるお互いの狂気、クライマックスの残虐な手法による主人公の大逆襲など、映画としての完成度が非常に高い。重い内容ながら、ゴールデンタイムの洋画劇場で何度も放送されてきたのもうなずける。
ちなみに、本作の権利を一旦買った日本の会社があったのだが、マスターが良くないため、発売されないまま権利が切れてしまった。そこで権利を新たに買おうということになったが、まずは権利元のマスターをチェックすることを前提とした(VHS時代の1インチテープがマスターだとしたら、映像がひどすぎるからだ)。
権利元から送られてきたデジタルベータ・テープを、映像制作会社のプロにマスターを見てもらったところ、新たにフィルムをテレシネしたものであることは間違いないが、レストアや色補正がされておらず、画質が良くないものと判明した。だったら、日本サイドで徹底したレストアを行えば問題なしと判断し、DVD化が実現するに至った。
深夜放送にて鑑賞
監督 ウィリアム・フリュエ
ブレンダ・ヴァッカロ(寺田路恵)/ドン・ストラウド(江角英明)/チャック・シャマタ(北村総一郎)
ウォーキング・エッジ -赤の他人の復讐に巻き込まれたけど何とかやりきった
ギャング団に家族を殺された中国移民の女性を乗せたタクシー・ドライバーが、彼女の復讐に付き合わされるサスペンス。
復讐劇としてスタートしながら、力の差によって、主人公たちがギャング団に追い詰められてゆく立場の逆転が面白い。後半は、ひたすら逃走する主人公。が、友人を殺されたタクシー・ドライバーが逆ギレし、ラストでギャング団をブチ殺しまくる。
アバタ顔俳優のジョー・スピネルが、情無用のギャング団のボスを好演。
1989年3月17日 テレビ東京 深夜放送にて鑑賞
監督 ノーバート・メイゼル
ロバート・フォスター(津嘉山正種)/ジョー・スピネル(中庸助)
★ウォンテッド Mr.クリスマス -現実は子供に対してもヒジョーに厳しいッ!
少年がサンタクロースに化けた殺人鬼と、閉鎖空間でギリギリの対決をする恐怖サスペンス。
大富豪の女社長の息子が、クリスマスイブにサンタをビデオに収めようと計画。だがやってきたのは、サンタクロースの衣装をまとった異常殺人鬼だった! ホテルのような大邸宅の中で、糖尿病のおじいちゃんを守るため、少年は殺人鬼と死の鬼ごっこを繰り広げる。
普通ならダレまくるストーリーだが、ムダの無い脚本と凝った演出でスピーディに仕上げている。さまざまな趣向が盛り込まれていて、テンポ良く最後まで観ることができる。
フランス製なので、メリケン作品のようなお子様ランチにはなっていない。子供だって、死の危険には大人と同様にさらされるのだ。ジョン・ハフの「小さな目撃者」に通じる、現実主義の超ハードボイルド。
1990年12月20日 テレビ東京「木曜洋画劇場」にて鑑賞
監督 ルネ・マンゾール
ブリジット・フォッセー(駒塚由衣)/アラン・ミュズイ(田中真弓)/ルイ・デュクルー(千葉耕市)