進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK を観に行ってきた
11/10に進撃の巨人を観に行ってきました。これまでの映画化の流れからして総集編であることは分かっていて、正直な所最初は「アニメで見た内容だし別に良いか…」と思っていましたが、エンドクレジット後に新規映像があるという話を聞くうちに興味が湧いてきました。
そして前日に公式からネタバレされた件について…まあ既にチケットは購入していたので劇場の環境で本編を楽しむ気持ちで居ました。
内容としては4期の総集編ではなく完結編をほぼそのまま収録したものでしたね。まあ映画のタイトルにも完結編って書いてあるからそりゃそうか。しかし巨大なスクリーンと音響から普段とは違う感覚で楽しめ、巨人化の爆発音や地表を街の住人ごと踏み鳴らす地鳴らしの足音が耳が痛くなるほどに響いていたのは正に劇場版ならではの迫力だなと感じられました。
天と地の戦いのシーンも良かったですね。顎の巨人の爪とブレードで戦うリヴァイに、仲間達の「出来ることならエレンを助けたい」という想いを知った上で真っ先にうなじの爆破に向かうピークとか。そして超大型巨人が出現して一気に形成が悪化していったことからここでもベルトルトの脅威が感じられましたね。
そしてそんなピークでも、自身の父親を含めたエルディア人の生存者達が一斉に巨人化させられると悟った時には現実を受け入れられず固まっていたのも良かったです。(美しい…)
戦いの最中で巨人に囚われ「道」に幽閉されたアルミンとの対話を経て彼らに協力することを決意したジークは、自らリヴァイにの前に姿を現して討ち取られることとなります。アルミンの話し合おうという姿勢が漸く報われたシーンのようにも思えましたね。
フロックは「死んでしまえばすべて無意味で、そこに誇りなどといったものはない」という現実主義な考えを4年まえからずっと持ち続けていましたがハンジやマガトにキース、そしてジークの満足気な最期を見ていると死にはちゃんと誇りも意味もあるんだなと思えますね。
王家の血を失って始祖の力が発揮出来なくなったことで地鳴らしは止まり、道で呼び起こした歴代の巨人たちを味方に付けながらアルミンはエレンを光るムカデごと巨人化の爆発で吹き飛ばしますが、それでも両者とも生存しており、エレンとの最後の戦いへと突入します。
最終形態が終尾の巨人ではなく、作品を象徴する超大型巨人の姿なのが
良いですよね。1巻の表紙にあったエレンvs超大型の構図をまさか
最終決戦にもってくるなんて…!
そうしてアルミンがエレンを足止めしている間にリヴァイと協力したミカサによって首を刎ねられ、エレンが死亡したことで全ての巨人の力も光るムカデも消滅し、「この世から巨人を駆逐するという」彼の目的が果たされることとなります。
その後エピローグの中で天寿を全うしたミカサはエレンと同じあの丘の木の下に埋葬されることとなり、それから時間がたってパラディ島が戦争で滅ぼされながらもその木は焼け落ちることなく残り続けます。
ここまでは原作でもアニメでも映画でも同じ展開でした。そしてエンドロール後の新規映像では本編から100年後の世界とされている「進撃のスクールカースト」のワンシーンへと移ります。
エンドロール後、場面は映画を観に行ったエレン達3人が感想を語り合う場面へと切り替わります。彼らの持つポップコーンやドリンクのカップには超大型巨人のイラストが印刷されており、後部の席では原作同様にマルコの幽霊が座っています。彼らが見ていたのも本作のTHE LAST ATTACKでした。
スクールカーストを読み返してみたら実はマルコって既に故人だったんですね。相変わらず扱いが悪い。
そして上映が終わり退席する観客の中にはなんとウドとゾフィアの姿が!原作ではガビとファルコの姿しか確認できず、音沙汰ない状態でした。
更にエレン達の通う学校の清掃員であるリヴァイはここでも働いており、手際良く館内の清掃をする姿が見られました。
映画館の帰り道でその街並みをみていると、ニコロがオーナーを務めるレストランがあることも確認できました。そしてその街を象徴するかのように、1本の高い木が聳え立っている様子が映し出されながら幕を閉じる形となります。
この2ページにそんなにアレンジを詰め込んでくるとは…いっそ21巻の初回から全部映像化してほしくなるじゃないか!
完