【司法書士試験受講生】20回以上不合格→追い込みジムで一発合格!
執筆者情報
1.ゆーだい(北海道50代男性)
2.最終学歴:大卒(法学部)
3.2019年(令和元年)合格
4.受験回数:20回以上
※多くて正確な回数を忘れました。ほとんどがお試し受験ですが、受験勉強に真剣に向き合ってからは8回目です。
5.兼業
6.予備校を利用(ほぼ通信)
1991 LECで入門講座
入門講座終了後ほぼ独学
(入門講座終了後~2011 各予備校の単発講座を利用)
2011~2016 早稲田セミナー
2016~2019 LEC
司法書士受験のきっかけ・動機
私の父が司法書士・行政書士だったため、高校生のころには父の跡を継ぎたいと思うようになりました。
それから、司法書士になることが夢となりました。
学習時の環境
私は1988年札幌近郊の大学(札幌学院大学)に入学しました。
1991年(大学3年)当時、札幌には予備校はLECしかなかったため、LECの入門講座を通学で受講しました。
そのころは、司法書士試験の難しさもわからず、大学生活(特に遊び)をエンジョイしてました。
1992年大学卒業後、父の事務所で補助者として働き始めました。
地元(札幌から300キロ以上離れている北海道の片田舎)に戻ってきてからも、遊んでばかりいて、そのうち彼女もできました。
そのような生活でしたので、毎年ゴールデンウィークころから少し勉強したくらいで、お試し受験が続きました。
その彼女とも1994年に結婚しましたが、徐々に不仲となり、2011年に離婚するまで勉強していても集中できず、中途半端な勉強ばかりしていました。
この期間も相変わらずお試し受験ばかりで受験すらしなかった時期もありました。
しかし、民法や商法などを勉強していたおかげで、2001年にギリギリで行政書士試験に受かりました。
私が司法書士試験に真剣に取り組み始めたのは、2011年7月からでした。
法務局に勤めている私の友人(Kさん)と飲みに行ったとき、Kさんが
「今年はダメだったけど、俺は今司法書士試験の勉強をしている。」
と言ってきたのです。
私は
「Kさんなら特認で司法書士になれるっしょ。」
と言ったのですが、Kさんは
「俺は自分の力で司法書士の資格を取りたい!」
と言いました。
そのとき私の心に火が付いたことが今でも鮮明に覚えてます。
Kさんは2015年に合格しましたが、それまでお互い切磋琢磨しながら勉強してきましたし、Kさんが合格してからもいつも私を励ましてくれていました。
少し話がズレましたが、そのころの学習環境は、親の理解もあり仕事が暇なときは自宅で勉強させてもらったりして、自由に勉強することができました。
もちろん、仕事が忙しいときには自分の思いどおりに勉強ができなかったときもあります。
そのような生活の中、2016年3月父が他界しました。
私は2009年から行政書士の登録をしていましたが、大半の仕事は父の補助者としての給料でした。
そのため、合格するまでは行政書士業務を細々とこなしておりました。
しかしながら、私1人の事務所のため、自由な時間が増え勉強にかける時間が増えました。
追い込みジムに参加した理由
昨年不合格だったため、途方に暮れインターネットを見まくってた頃、コロ助さんのブログにたどり着きました。
追い込みジムに参加すると、他の参加者の勉強状況なども知ることができ、自分自身も気合が入ると思い参加しました。
また、いやらしい考えですが、合格すると毎月払っている参加費が返ってきて飲み会もすることになっているので、絶対合格して戻ってくる参加費を飛行機代の足しにして、数回しか行ったことのない東京を楽しもうと思ったからです。
学習スタイル、スケジュール
最終的な学習スタイルは朝型にして、朝は3:00から3:30には起床するようにしてました。
起床してから最初に記述式の問題(過去に解いた模試・答練の問題)を不登法か商登法どちらか1問を時間を計りながら解いてました(目標50分)。
(問題と答案用紙は前日までにコピーしてました。)
その後は事務所兼実家が自宅の隣だったので、8:30まで択一の勉強をしてました。
8:30になると実家で母が朝食を用意してくれていたので、朝食を済ませてから9:00に事務所を開けていました。
前述したように父が司法書士だったので、母はすごく私の試験勉強に協力的で、3食すべて母が用意してくれていました。
仕事が始まって最初にしたことが、追い込みジムでの書き込みです。
その後は、暇のときは自宅に戻って勉強をしていました。
(この間、母が事務所の留守番をしてくれ、お客様が来たら呼んでくれました。)
17:00に事務所を閉めてから19:00まで勉強して、夕食や入浴して遅くても21:00には寝るようにしてました。
科目別勉強法
学習時に重視したポイント
最後の1年は、択一に関しては秋からLECの「択一ターゲット講座」を通信(Web)で受講しました。
この講座のテキストは、左ページが過去問や答練・模試の問題が肢別になっており、その問題の答えに対応する図表が右ページに載っているので、アウトプットとインプットが同時にできるものとなっていました。
スケジュール的には1月には全科目の講座が終わることになっていました。
とはいえ、私はメモ魔で、講義の中で根本先生が言っていることをどんどん書き込んでいったため、1回3時間の講義が何日もかかり、この講座の1周目の復習は、最終的には3月いっぱいかかってしまいました。
しかし、私はこのテキストを試験直前まで使い切る予定であり、自分なりのテキストが完成したおかげで、その後は4,5回回すことができました。
そのほかに1月からはLECの答練を自宅受験しました。
制限時間は決まってましたが、私は択一(午前科目)は1時間半、択一(午後科目)は1時間、記述は各科目50分を目標に解いてました。
また、LEC(主要4科目模試、実力判定模試、公開模試2回、スーパー模試3回)と伊藤塾(プレ模試、模試2回)(計10回)の模試を札幌で受けました。
模試については、全部最高ランク(LECではSランク、伊藤塾ではAランク)を目標にしていました。
答練や模試は、弱点発見の場でランクは気にすることはないと言う人もいますが、私は何年も受験勉強をしているし、今年は圧倒的な点数を取って合格すると決めていたのでこのような目標にしました。
結果はすべて最高ランクでしたし、本試験のときも
「模試は全部合格点なんだから、本試験だけ合格点を取れないことはない!!」
と言い聞かせて臨むことができました。
本試験の結果はおせじにも圧倒的だったとは言えませんが、このような目標を立てたことは良かったと思ってます。
記述対策
前述したように、私は起床してから最初に記述式の問題(過去に解いた模試・答練の問題)を不登法か商登法どちらか1問毎日解いてました(土曜日は答練の新作問題と不登法・商登法2問とも解いてました。)。
勉強時間節約のため、わざわざ書かなくてもいいという考え方もありますが、私は書くことに慣れたり、書くスピードを維持したいと思い、毎回全部答案用紙に書いてました。
また私は記述を解く時間短縮のためほとんど答案構成用紙を使いませんでしたので、その方法を確立させ発展させるためにも毎回全部答案用紙に書いてました。
そして、解いた後答案用紙をコピーして、間違ったところになぜ間違ったか注釈を書いてました。
これは、最後には間違いノートになり直前期に重宝しました。
追い込みジムの良かった点
受験勉強を長く続けていると、辛くなったり孤独感が押し寄せてきたりします。
そんなときに、同じ道に向かっている人がいることを知るとなんとなく(´▽`) ホッとします。
そんな場所が追い込みジムなんだと思います。
追い込みジムでは、勉強の進み具合や模試の結果などの発表のほか、アミノバイタルの話や記述に使っているボールペンの話などちょっとコーヒーブレイク的な話題になることもあり、色々と楽しむこともできました。
それと、何といっても毎日勉強の宣言をすることにより、すべき勉強の内容をはっきりと確認することができましたし、スケジュールをたてスケジュールをこなしていくという習慣ができたことが合格につながったと思ってます。
それまでの私は、ある程度のスケジュールというより予定(たとえば、今月中に民法総則終わらせようみたいな感じ)くらいはたてていましたが、するべきことがはっきりしなかったり、その日の目標がない中途半端な感じの勉強をしてきていたので、追い込みジムに参加して本当に良かったと思ってます。
勉強以外の部分(リラックス法等)
私にとってのリラックス法は、子どもたちの行事についていくことでした。
離婚してシングルファーザーになってからは、子どもたちの部活(サッカー部)の試合や練習の送迎をし、応援をすることは大変楽しみでもありました。
そして子供たちが大学生になり家を出て行ってからは、愛犬(トイプードル)と散歩したり、遊んだりすることは、私にとって大切な息抜きとなりました。
また、私は試験直前ファンキーモンキーベイビーズの「悲しみなんて笑い飛ばせ」という曲を聞いてから勉強を始めてました。
この曲を聞くと喝が入り、自分にとってはとても身に染みる曲でした。
これから勉強をはじめる方や
ジムに参加しようか迷っている方への
アドバイス
ジムに参加しようか迷っている方は、まず参加してはいかがでしょうか。
自分に合うか合わないかは参加してみなくては分からないと思います。
実際1期でも途中でやめた人もおります。
また、私は必ず合格してお金を返してもらって懇親会を楽しもうと思ってましたので、積立貯金のつもりでお金を払っていました。
これから勉強をはじめる方へのアドバイスですが、前述のとおり私は何年もかかって合格したので大したことは言えませんが、司法書士試験は中途半端な勉強では絶対に受かりません。
しかし、真剣に一生懸命勉強すれば絶対に合格できます。
「毎日『今日はヤリ切った』を積み重ねて下さい。
この積み重ねが心を強くします。がんばって下さい。」
これは、LECの根本先生が私に書いて下さったメッセージです。
心がくじけそうになったときや勉強がはかどらないときいつもこのメッセージを見てました。
試験勉強はとても辛い日々でした。
しかし、私は今とても幸せです。
辛さの一歩先に幸せが待ってます(辛+一=幸)。