神崎町で片側交互通行の交通誘導を考える
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昨日、移動のため養父市から明石まで車を運転中、神崎町だったか、高齢の警備員のいいかげんな片側交互通行の誘導を受けた。
車両に背を向けながら赤旗を肩にかけ、通行可の誘導をするときも、まるで厄介者を払うように白旗を適当に振る…。
この警備員のサービスを受けた警備業者として怒りというより悲しさを覚えてしまった。
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そもそも警備員には交通整理の権限がないことは警備業法15条で示される通り。
にもかかわらず、道路工事がスムーズに進行するよう片側交互通行の誘導を行う必要がある。
また業務の性質や民間の仕事、それに人数の関係からこのために警察官を使うわけにもいかない。
そこで権限のない警備員がこの片側交互通行の警備仕事を担っているというわけだ。
だから、警備員は車両運転者に一時停止をお願いしなければいけない。
お願いするものとして、きちんと一礼し、旗を持つ手もきちんと伸ばし、車両に背を向けない、というのは常識で考えればわかると思う。
ましてみたところ、自分を誘導された方は、新人というわけでもなかったし。
確かに、この仕事は見た目以上に辛い。特にこの寒い季節に何時間も立ち続け、きちんと誘導するのは頭の下がる思いだ。
でもだからといってそれが仕事をいいかげんにしていい理由にはならないと思う。
飲食店で小売の店でいいかげんなサービスを受ければ、次からその店を利用しないという対抗措置を消費者はとる。
でもこういった交通誘導の場合、いいかげんな誘導を受けた車両運転者は直接のお客様じゃない。しかもどこの警備会社か一見しただけでは分かりにくい。
この場合、対抗措置をとれない車両運転者の中には、その怒りを警備員全体への悪口という形で発散する者も出てくる。
この流れが全国規模で続けば警備員全体自体の評価が下がる。
現在の警備員の社会的評価の低さの裏にはこういった側面もあると思う。
だから、キツイのは分かるが、警備員は常に付近住民やユーザーに見られているという認識を持ってほしいと思う。
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その原因としてはこの業界で昔から続く待遇の悪さがあるだろう。
それはそれで改善しなければならないとは思うのだが、職業意識の低さもあると思う。
そういうこともあり、自社ではそんな警備員はいないと信じているが、施設警備のみならず交通誘導警備に関しても抜き打ち的に巡察の強化を図ろうと思う。
見られているという意識は適度な緊張感を生み出す。
適度な緊張感は気の緩みを正し、業務のいいかげんさも正してくれる。
頑張っている隊員にとっては不要なものだが、その頑張りを会社としても見てあげたいという思いもある。
だから巡察に協力していただきたいと思っている。
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