ECRSの原則を警備業務の改善に生かす
1. 業務改善に関して、製造業の世界でECRSの原則というものがあるという。
すなわち、①なくせないかのE(Eliminate:排除)、②一緒にできないかのC(Combine:結合)、③順序の変更はできないかのR(Rearrange:交換),④簡素化、単純化できないかのS(Simplify:簡素化)、で工程、作業、動作を対象とした分析に対する改善の指針である。
①②③④の順番で検討するのが一般的とのこと。
2. この考え方は製造業に限らず、警備業でも使えるのではないかと思う。
(1) 例えば、①に関しては契約内容になく、取引先現場の職員の求めに応じてサービスで始めた本業とは関係のないちょっとした雑務なんかは普通に見直しても問題ないと思う。
(2) 次に②に関しては、例えば、取引先に提出する報告書と作業チェックシートを合体させた方が、特に新人さんや久々に現場に入る隊員のミスが軽減出来ると思う。
(3) さらに③に関しては、例えば施設内のユーザーがあまりいないときに雑務作業をした方がそれに集中できるので、そのように変えて全体の効率性を上げるとかできると思う。
(4) 最後に④に関しては、例えば報告書なんかは、別に手書きでなくとも、最低限の定型業務とか業務の手順なんかはワード等で打ち込んで、後は作業時間ややったかどうかのチェックをすれば完成するようにしておけば時間の節約になるし、作業負担も軽減出来ると思う。
3. 今働き方改革が叫ばれ、負担の多い現場仕事が敬遠される傾向がある。
そうした事態に対処するためにも無駄な作業をいかになくしたり、シンプルにして隊員が働きやすい環境を作っていくことはとても大切だと思う。
そのための一助としてこうしたECRSの原則といった異業種の考え方を取り入れることも有効だと思う。
昨日のクィーンではないけど、ジャンルにこだわっていては面白い音楽が作れないように、業種の形に拘っていてはこれからの時代いきていく事は厳しいと思う。
苦手だからとか分をわきまない行動はけしからんとかそんなくだらないことを言っている場合ではない。
苦手だろうが、かっこわるかろうが、とりあえず実践してみる気概が今の時代必要なのではないかと思うのだ。