陰と陽 アンパンマンとバイキンマン 知識と行動
先日、岐阜県にある岐阜聖徳学園大学で講演をいたしました。
『先生のための「話し方」の技術』を共著してくださった、岐阜聖徳学園大学の玉置崇教授のご尽力で実現した有難い機会でした。
大学という場で、しかも学生ではなく教授の皆さんを対象に講演するという大変貴重な体験。
そもそも私自身が大学には進学していませんし、高校だってテキトーに通ってなんとか卒業したくらいなのに、教授に向かってお話しするなどなんとおこがましいことと思い、柄にもなくビクビクしながら行ってきました。
ところが、のどかな景色の中にど〜んと構えるキャンパスで迎えてくださったのは優しい先生方。緊張も解れて講演に臨むことができました。
講演はいつも通り全力で頑張ってきましたが、興味深かったのはその後です。
講演終了後に『しゃべり場』という、先生たちが自由参加で残ってディスカッションするという時間がありました。
私も同席させていただいたのですが、これが面白い!
テーマはやはり、話し方やコミュニケーションになりますが、私とは全く違う角度からのアカデミックな捉え方や概念、研究者ならではの深い知識に触れることができてとても刺激になったのです。私の方がもっと先生たちの話を聴きたかったほどです。
それぞれが様々な分野の専門家ですから、専攻している学問によって全然違う捉え方や分解の仕方をされていることが興味深いのです。
私は普段経営者の方々に囲まれていることが多いので、頭の中がお金勘定になっているわけです。売上とか粗利とか経常利益とか費用対効果はどうなんだとか。しかし先生たちの頭の中は全然違う。教授という、普段あまり接することのない価値観に触れられた時間は本当に刺激的でした。
「伝える」こと一つとっても捉える角度が全然違います。「聞くこと」についても、言語や文法、また国の文化的背景からも違いがあることなど大変興味深いお話を拝聴できました。
印象に残ったことはたくさんありますが、中でも思考のスタート地点がそもそも違うことには大いに興味を持ちました。「コミュニケーション」についても「経営」についても、知識は先生たちの方が比べ物にならないくらい深いことは間違いありません。しかし、先生たちにとってはコミュニケーョンも経営も学問ですが、私にとってはどちらも生きるためのサバイバルなのです。『経営』一つとっても真逆の立ち位置からの思考がとても興味深かったのです。
知識と行動・・・
順番はどちらが先でもいいのでしょうが、どちらも必要なんだと実感した体験になりました。
どちらも大事でありどちらが欠けても成り立たない。2つで1つであり、同じ場所に背中合わせに存在しているものであり、2つは同じもの。
自分の体験から学んだものは何にも変え難い財産ですが、それを言語化して体系的に伝え再現性を持たせることができなければ受け継がれていきません。
あああああ・・・もっと勉強したい!という意欲を掻き立てられる貴重な機会となりました。有難うございました。
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