短編12月星屑果実
こんにちは、こんばんわ
はじめまして、お久しぶりです
果実みのるワンダーランドの管理者、赤林檎です!
12月の夜空も終わる時に、こちらを出させて頂きますっ
射手座と山羊座の旅路に光を☆
↓読む際の注意点
『12月の夜空模様』
山を駈ける星
自分の蹄を信じて
真っ直ぐな道も斜めの道も歩く
朝日を見るにはコツコツと下積み山積み
ただ、山頂こそが星の輝く場所
それは、弓矢のように真っ直ぐな想い
さぁ、射ようか
この想いを乗せて自由に
ギュッと弓を握る
打つは烈火の星
次行く場所へ
ターコイズに気持ちを光らせて
私を探す声がする
「どこいった」
「おーい」
フラッと帰ると何故か驚かれた
皆、何故か私を探した
いなくなってるつもりは無いんだけどな
旅は良い
新しいもの、珍しいもの
それらを掻き集めた宝
好奇心を掻き立てられて足がリズムを刻む
キラキラ光る一本道
弓矢で狙うは一点
さぁ、縁を描こう
次の旅路へ
旅の途中で出会った山羊
「計画をって物をだね」
「そんなことより、次はここへ行くぞ」
「え、いや…」
「さぁ、行くぞ」
「君、自由すぎるよ」
「計画立ててたら、時間がもったい無い」
「アクシデントの為には」
「…あれ、面白そうだな」
「だから、備えあれば…あれ!?いない!」
ラピスラズリは私に光るだろう
放て、烈火の星よ
弓矢が唸る
ピンっと張った風が火を燃やす
「さっき言っていた備えあればなんちゃら」
「あ、聞いてたんだ」
山羊が蹄を鳴らす
「計画というものは任せた」
「えっ」
「なんだ、来るだろ」
「あ、うん。半ば強制な気もするけどね」
「君は帰路を頼むよ」
「責任重大だなぁ。やってみるか」
二匹で山を翔けよう
四本の蹄が、山の土を削る
風の音がなり、火が燃える
次は何処へ
何処へでも
帰る道は示されているのだから
さぁ、光れ
ゴールなどない旅を燃やせ
放つ弓は烈火の星
次の目的地へ飛ばせ
青い石が二つ輝きだす
行けば分かる、この真っ直ぐな道に
ターコイズとラピスラズリ
折り返し地点に光りだした石は旅の安全と幸運を
二匹で土を削りながら走る山道は、風が気持ちよく
たまに煩くなる山羊の口も慣れたもので
「だから、備えあれば憂いなしって言ったでしょ」
「ふむ。次は、ここに行く」
「用事でも?」
「面白そうだから」
「せめて、旅に必要なものを…」
「よし、行こう」
「…また、帰路を練っておくね」
「任せた」
山羊は、思う
自分の責任を全うして、射手に着いて行こうと
山頂は、きっと二人で見る朝日が輝く
それは射手も同じことを思っていて
パートナーとは、こうゆう事なのかもしれない
ラピスラズリは幸運の塊
それは、まるで射手座
ターコイズは旅のお守り
それは、まるで山羊座
二つが光れば朝日はもっと美しくなるだろう
「悪くないね」
「悪くないね」
四本の蹄がリズムを奏でる
山頂まで、あと少し
朝日まで、あと少し
走れ、走れ
放て、烈火の星
弓矢か唸る
ギュッと握る汗
放て、走れ
今、行け
最後の砦
狙いを定めて星が光る
二つの星と石が輝き出す
音楽が鳴り響く
光が見えた
空が動く
天体が円を描く
十二月の空が廻る
いつかの御伽噺
射手座が音楽を奏でている
「綺麗な音色ね」
「ありがとう。芸術とは二つを結ぶ鍵となる」
「二つを結ぶ鍵?」
「個々を結ぶのに言葉は要らないということさ」
静かで情熱的な音楽が、淡々と森を駆ける
少し旅の休息
ラピスラズリが光る
夜空がキラキラと二匹の旅先を指示した
天体が廻る
二匹の星が音楽に乗った
夜が開ける少し前
空がまだ暗い時
四本の蹄が、山をゆっくり走る
崖も軽々と飛び越え
一匹は真っ直ぐ見つめ
一匹は帰路を示した
二匹のズレた星が目指すは山頂
グッと脚に力を入れる
それは綺麗な朝日
光れ、烈火の星よ
あの朝日のように
旅へ出よう、自由に
弓を弾け
帰路に着き、また山を駆けろ
真っ直ぐな射手座と土をしっかり踏む山羊座のチグハグの妙に合ったリズムを軸に回っていく星物語を描きました
音楽を通して深くなった絆も含め射手座の物語です
また、次の星にバトンを渡して12月の星物語は終わりにしたいと思います!
𝕤𝕖𝕖 𝕪𝕠𝕦🍎
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