二日酔いを制圧しろ
・酒を飲むのが好きだ。
・でも二日酔いは嫌いだ。
・でも二日酔いを制圧するのは好きだ。制圧するプロセスは、自分の体調に関して自分が完全に主導権を握っている感覚を持てる。
・ちなみに制圧手段に裏技はない。原因であるアセトアルデヒドを分解するために必要な水分を大量に飲み、大量に汗をかき、これでもかと便を出す。これっきゃない。
・主導権の話だった。自分が自分の体の状態を把握し、自分で取るべき手段を決めて、自分が実行する。この、自分が主導権を持ってる感が楽しい。
・だから料理は好きだけどレシピ見てするのは好きではない。
・あれはレシピに主導権を握られている。文字ごときが俺を動かすんじゃねぇ、という気分になる。主導権を取り戻せ。野生に、還るんだ。
・酒の話だった。
・二日酔い対策の話になると、そもそも二日酔いにならないよう事前に策を講じるという手もある。ヘパリーゼとか。
・あれも好きじゃない。あんなの思い込みだ、とか効き目がない、と思ってるからではない。実際飲むと楽になってる気はする。
・でも、それをやろうとすると俺の中の竹内力が出てきて「てめぇ、ビビってんじゃねぇぞ!!」と凄んでくる。
・とはいえ俺ももう大人で、出社時間が決まっている健康的なサラリーマンなので、「いや力さん、そうは言っても仕事があるんでね、私もビビってるわけではないんですよ。でもねぇ、生活のためには仕事をしなくちゃいけないんです。穴開けるわけにはいかないんですよ。そこをなんとかね、理解していただいてですね、げへへ」などと言いながらヘパリーゼキングEXを流し込むことはある。
・そうすると俺の中の竹内力は「まぁそういうこともあるか…」と引き下がってくれる。彼もまた大人なのだ。
・しかし一度その流れで、飲み会前に間違えて眠眠打破を買ってしまったことがある。
・一気に、ただならぬ覚悟で飲み会に臨む激ヤバおじさんみたいになってしまった。
・以上